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eSIMで回線をバックアップ - キャリア障害でも死なないiPhoneの作り方

ずいぶん前になりますが、2018年12月に発生したソフトバンクの通信障害で大変な不便を強いられた人、結構いらっしゃるのでは。直接被害を受けていない人でも、スマホに依存しすぎた生活に危機感を抱いたのではないでしょうか。そしてその不安の種は我々の心の中に残ったまま...。

このnoteではその不安を取り除く方法、つまり自分が使っているキャリアに障害が発生した際に他キャリアに切り替えて使う方法を紹介します。

この方法が使える条件は以下の通りです。
・eSIMに対応したSIMロックされていないiPhone
・普段使いのキャリアがNTT docomo以外
iPhone以外のeSIM対応モデルを知らないのでこの条件にしていますが、eSIMに対応していればAndroid機などでも可能かもしれません。

eSIM自体の説明は割愛します。すでに良質の解説記事がたくさんありますので、そちらを参照してください。

eSIMノススメ

自分はiPhoneXSを入手して以来、海外旅行する際には必ずeSIMを使うようになりました。イミグレーション待ちの間に設定変更だけで現地キャリアでのネット接続を確認、友人に到着を知らせたり市内への移動方法を調べたりしながら待ち時間を有効に使い、諸々の手続きが終わればすぐに移動を始められます。
現地で購入する物理SIMの方が安かったり、eSIMでは通話できなかったりとデメリットもありますが、自分はもうeSIMの便利さを手放すことはできませんね。

2019年11月に台湾に行った際に使ったのは、MTX Connectというルクセンブルクのキャリアが提供するeSIMサービス。その前にベトナムで使った3香港の格安eSIMの使い勝手がイマイチだったので別のブランドにしてみました。1日使い放題プランが用意されていたのと、レビュー記事でも評判が良かったのが選んだ理由です。

MTX ConnectのeSIMの使い方はこちらの記事が詳しいです。

事前にeSIM購入が必要で、その際にパスポートか運転免許の写真送付が必要になるのがポイントです。海外で使う場合は出発前にやっておくのが良いでしょう。

台湾にいる間の通信は極めて良好。台北/台中市内はもちろん、山間の小さな町の九份でも全く問題ありませんでした。
ローミングキャリアは中華電信。主回線のau回線も中華電信にローミングされていますが、間違えてこちらを使うと高額な料金がかかってしまいます。

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Wi-Fiが充実していたせいか、データ量は思ったほどは使わず。これなら1日使い放題プランでなくても良かったのかも。
アプリの残時間表示部分がローカライズでバグってますが...

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完全従量制プランでバックアップ回線を作る

MTX ConnectではeSIM用通信プランの購入の際にはアカウントにチャージしたクレジットから支払う仕組みになっています。チャージ金額は€10単位の定額なので、プラン購入後には幾らかのクレジット残高が発生することになります。
利用する側にとっては面倒だけど、キャリア的にはリピート利用を誘う上手いやり方です。自分の場合、台湾旅行を終えた時点で€7強のクレジット残高がありました。

このクレジット残高を有効活用する方法はないものかとMTX Connectアプリをいじっていたところ完全従量制のプランを発見。かねてから長期間利用できる完全従量制のeSIMプランはないものかと探していたので、見つけた時には「これだ!」と思ったわけです。

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完全従量制なので基本料金は一切かからず、使った分だけクレジット残高から差し引かれるというバックアップ用途に最適なプランです。
クレジット残高以上には料金は発生しないので、誤った使い方でパケ死することもありません。しかも残高が尽きても低速(64kbps)ながら通信が可能です。64kbpsでも簡単なチャット程度ならなんとかなるのではないでしょうか(試してませんが)。

2020年3月に開始されたIIJmio eSIMサービス データプラン ゼロは、手頃な価格でデータ通信残量を増やせることを狙ったサービスなので少額だけど月額料金がかかるんですね。なのでバックアップ用途には不向き。

それでは実際にMTX ConnectのeSIMを購入してみましょう。もちろん海外旅行の予定がなくても大丈夫です。
最初に€5(約600円)でeSIMを購入すると€7分のクレジットが付与されるので、この初期費用だけでバックアップ回線を確保できてしまいます。
たった600円で安心を得られるなら安くないですか?しかもこの€7のクレジットは消滅することはなく、使わなければ減ることもありません。海外旅行時にプラン購入に充てることができるし、日本国内でも普段使いのキャリアが圏外の場合などに切り替えて使うというのもアリでしょう。

プランのアクティベートができたら、主回線と副回線(eSIM)を切り替えて通信確認をしてみましょう。MTX Connectアプリにも通信量が反映されると思います。通信確認の際にはWiFiをオフにしておくことを忘れずに。
なお、この完全従量制プランの有効期限は365日なのでその点だけ注意が必要です。といっても、期限が切れたら同じプランを再度アクティベートすれば良いだけですが。

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はい、これで主回線はau、副回線(eSIM)はdocomoのiPhoneができました。
あとは設定アプリでモバイルデータ通信にどちらの回線を使うかを指定することで、随時キャリアを切り替えることができます。

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最初にNTT docomo以外のキャリアを普段使いしている方向けの方法と書いたのは、このeSIMの日本でのローミングキャリアがdocomoだからです。docomo回線を2つ持っててもバックアップになりませんからね。

みんな、eSIMガンガン使おうぜ

最後に、この記事で少しでもeSIMに興味を持つ方が増えれば良いなと思っています。利用者が増えればサービスの充実にもつながるでしょうし。
iPhoneについては、先頃発売されたコスパ抜群の新iPhone SEもeSIMに対応していますので。

自分が普段使いしているIIJmioさんにも完全従量制のeSIMプランの提供を引き続き期待しています。

#eSIM, #iphone, #海外旅行

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サウナーにしてアルキニスト、音楽フリークにして映画廃人、モバイル系アプリ開発を少々。
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