神代植物公園へ

ご近所のお宅のバラがきれいだ。わが家の⒉階のベランダに移した野バラも、今年は例年になくこんもり見事な花をつけている。そういえば、2週間ほど前の立川・国立のあちこちでも、いろいろな色のバラが咲き乱れていた。バラの季節、そうだ! 思い立って神代植物園に出掛けた。家のそばのバス停から調布に出て乗りかえて、3,40分で神代植物園の正門に着く。気温が上がって夏日になるという予報は出ていたが、風は爽やかだし、何より調布のど真ん中には緑があふれている。
65歳以上250円、先日行った井の頭公園緑地より敷地は何倍も広い。入り口で行列ができていたからびっくりした。平日の朝から混雑? いや、4台ある券売機にもたつくシニアが多すぎて、対面販売のほうにばかり人が集まったための行列のようだ。年寄りは、男も女も機械には全く馴染めないのだ。公園の中の混み具合は、ちょうどいい。
ツツジ園や牡丹園、あじさい園など、いろんなスペースがあるが、残念、いずれも花の時期ではなかった。唯一バラが・・・、これも真っ盛りとはいかなかった。花の盛りは終盤を迎えているのだろうか。かつて、横浜や伊豆や、どこかの施設で素晴らしいバラ園を見た記憶が蘇り、つい比べてしまう。でも、甘い香りは確かに漂っていた。野バラもいいけれど、女王のように大きく開いたバラの花は気品があって、やっぱり美しい。
アジアの留学生らしき団体と、幼稚園の遠足が何組も重なって、平和の森や芝生広場周辺は賑やか。たった1軒しかない販売所で、この時季のみの「バラソフト」を食べてみた。東京には、なんて多くの緑豊かな公園があるのだろうか。行ったことがないところもたくさんある。
2時間ほどのんびり歩き回って、深大寺口に出た。こちらは観光客で賑わっていた。お参りはせずに脇道に入り、ちょうどやって来たバスでつつじヶ丘駅まで。そこから野川沿いに、私お得意のウオーキングだ。歩き慣れた川縁りは、あちこちの河岸工事も終わり、すっかりきれいに整っていた。9時半のバスに乗って、帰り着いたのは午後2時、東京都内はとんでもない暑さになっていたらしいが、終始ほんのり汗ばむくらいのいい運動だった。

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