秋祭り

わが家に一番近い八幡神社で、秋祭りが行われた。ここ数年は、コロナの影響もあって、録音したお囃子を流すだけの細々とした祭りだったのだが、今年は違う。ずっと練習していたのだろう、子どもたちも混ざったお囃子担当の面々が山車の上に陣取り、町内を練り歩く。子ども神輿も出て大賑わいだった。
何十年も前、地域の少年野球チームに所属していた息子たちは、練習後のユニホーム姿のまま、山車の太いロープを引いて練り歩いたものだ。何カ所かで休憩するときには、お菓子や飲み物がたっぷり配られる。
小さな神社だけれど、境内や駐車場にはちゃんと出店も出る。今年は、さらに神社の前の車が通る道にまで、はっぴ姿のおとなたちや小さい子連れの近所の人たちであふれていた。
その日はたまたま、いつもの喜多見駅ではなく狛江駅で電車を降りた私、世田ヶ谷通りを超えた辺りから、笛や太鼓のお囃子が聞えてきて、嬉しくなった。知った顔の子がいるわけではないのに、遠回りして人混みの後ろから山車や神輿が通り過ぎるのを待った。見ているだけでもお祭りは楽しい。
そして翌朝、神社の脇を通ると、道の脇に山と積まれたごみ袋が…。宴の後のおとしもの、氏子さんたちが朝早くから片付け掃除をしたのだろう。年に一度の大イベントだ。

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