羽田空港大混乱

全く何が起こるかわからない。
夕方から夜にかけて、都心は大雨だった。注意報、警報が出て確かにゴロゴロ雷は鳴っていたが、立川の空からは雨は落ちてこない。ほこりだらけのベランダの手すりにちょっとだけ雨粒のあとがついた程度だった。
夕方6時頃の飛行機で、次男は千歳を立つはず。今夜中に狛江に戻るつもりで、荷物をまとめ始めているとメールが。「飛行機が飛ばない」「予約した便は相当遅れるらしい」…。羽田空港大雨の影響で、着陸態勢が整わないらしい。都内はとんでもない豪雨だったようだ。
予定では、21時頃には羽田に降り立っているはずだが、到着が遅れれば遅れるほど、羽田からの足が不安になる。次の日は11時からお絵かき教室の生徒さんが来るから、北海道でもう一泊というわけにはいかないと、次男。「最悪、狛江で泊まるんだね」、羽田から狛江は立川よりは帰りやすい。あれこれやりとりしていると、21時ごろ「やっと千歳を出られる」と連絡が来て、私は、涼しいうちに狛江に戻るのを諦めた。
朝になるまで、私は立川、息子は狛江…か、と思っていたら、23時過ぎ、「羽田に着いたけれど滑走路で止ったままだ」「たくさんの飛行機が、駐機場に入れず順番待ち状態」と。「本格的に帰れなくなった」「始発を待つのか…」。
なんということだ。
荷物も受け取り、やっと空港の中に入れたとLINEが来たのは午前2時半。外国人も、小さな子どもも、シニアも、大混雑、大混乱状態だったらしい。オレンジ色の寝袋らしきものの画像が届いた。水とカロリーメイトと、そして寝袋をあてがわれたけれど、床に寝転んでも休めたものじゃないだろう。タクシーを待つ人たちの行列もはんぱではないと。
私はウトウトしながらも、終始LINEでやりとりし、息子は結局モノレールの始発に乗った。「もう二度とモノレールには乗りたくない」と言うくらい、始発の車内はぎゅうぎゅう詰め、朝7時前に、憔悴しきった様子で帰ってきた。「飛行機の中で30分くらい、羽田の床の上で20分程度、ウトウトした程度」と言う。この時間でも、すでにギンギンの暑さだ。
取りあえずシャワー、そしてご飯をかっ込み、「お願い、10時頃起こしてほしい」と。すぐにでも狛江に戻るつもりでいた私を、息子は引き留める。「外に出るのはもっと涼しくなってからにしないと、大変だよ」、でも、都知事選の投票日だから、帰らないわけにはいかない。
クーラーはギンギン頑張って働いているのだけれど、家の中も外も危険な暑さだ。本当に何が起こるかわからない。


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