あと何年…

1週間、夫婦でハワイバカンスを満喫していたLINE仲間のHくんが帰ってきた。彼は、1年後輩の自営業者。ほとんどの男性友人たちは、サラリーマン生活を立派?に勤め上げ、今はそれなりに充実したシニア生活を行っている中で、Hくんは大手化粧品会社を停年直前?に自主退職。自分でデザイン会社を作り、そのままパッケージデザインなどを請け負っているらしい。今もほとんど毎日、都心の事務所に出勤している現役の社長さんだ。
「顔を出す程度ですぐ帰る・・・」と謙遜するが、毎朝、毎朝、一番にメッセージが届く。主に、大谷選手の動向だが、実にマメな性格だ。だから、パタッと「おはようメッセージ」が途絶えたときには、日ごろはスタンプしか送らない女性陣がすぐに反応した。「体調でも悪いのかしら?」と。すると即座に、「彼はハワイバカンス中です」。鎌倉に移り住んで、今でも仕事を続けているKくんにだけは伝えていたらしい。「こっそり行ったのに、ばれてしまった~」「お土産買ってきたから次の飲み会を楽しみに」
我ら世代にとって、グループLINEは究極の安否確認ツールではないか。9人いるうち、毎日のやりとりに参加しているのは半分もいない。私のように言葉があふれ出てくる体質の人は、そんなにいないこともわかっている。いくつも持っている独自のスタンプを送るだけの人もいる。でも、全員、ちゃんと目を通しているのだ。
一人抜け、二人抜け…、そんな日が来ることもわかっている。あと何年…。

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