スーパーネットストーカー 第四章 新天地にて 1
夜の十時に南インドの玄関、チェンナイ空港に到着し、電車を使ってチェンナイ市内まで移動した。車輪の壊れたキャリーバックを引きずるようにして安宿にチェックインできたのは夜中の十二時近くだった。雨の音を聞きながら寝ついたが、夜中に天井から水滴がもれ落ちてきて何度も目が覚めた。朝起きてみるとわき道が雨で冠水していて、にごった水は膝の下あたりまで届きそうな状態だ。午後になると大通りも歩道寄りの一部に水がたまり、駐車できなくなってしまった。朝から小雨が降り続き、時折強い雨が断続的に降っ