nmmnはローカルルールなのか

こんにちは。バーチャル女児ツイッタラーの女児ちゃんです。

ヌメさん関連でよく槍玉に挙げられるのがnmmn/hnnmルール(以下ナマモノルールと呼称)問題。

念のため解説すると、nmmn(ナマモノ)は「実在する人間同士の恋愛を妄想して楽しむ行為(同性愛に使われることが多いですが女児ちゃん的には異性愛も含みます)」でhnnm(半ナマ)は「実在する人間が演じたキャラクター同士の恋愛を妄想して楽しむ行為」です。前者を例に挙げるなら人気アイドルのAくんとBくんが実はお互いに恋愛感情を持っていて…とする妄想、後者はドラマの登場人物のCくんとDくんが互いに恋愛感情を持っていて…とする妄想です。

今回の記事はナマモノというジャンルの是非ではなく「ナマモノルールは軽視していいのか」ということを主軸にしております。ですので本記事を引用した「ナマモノジャンルそのものの是非」について論じる行為はご遠慮ください。

まずナマモノルールがローカルルールかと言われれば、女児ちゃんは「いいえとは言えない」という主張を取ります。誤解のないように強調しますが「ローカルルールだ」とは言っていません。「一部そういう側面はある」と言っています。

そもそもナマモノという文化がオタクじゃない人には縁のない話ですし、オタクの人も実写ジャンルに興味がなければほぼ縁のない話で、その(ある意味)狭い分野の人しか知らない、暗黙の了解・不文律であることには変わりないので、一概に「ローカルルールじゃないだろう」とは言えないとは思います。

でも、その根底にあるのは「他者への当然の思いやり」なので「くだらないルール」のように扱われることには女児ちゃんは待ったをかけます。

ナマモノが隠れるべき、とされるのは自明の理です。だって実際アイドルのAくんとBくんは交際してませんし、そう思ってないファンが大半なのに公共の場で大声で「AくんとBくん、昨日絶対セックスしてたよね!」「絶対付き合ってるよね!」とか言う人いたらドン引きです。女児ちゃんもナマモノは齧ってるのでその妄想そのものを否定できませんが、誰が聞いてるか分からない場所でそれを言う行為には普通に引きます。思いやりのかけらもないんだな、と思います。アイドルを例に挙げるとスケールが大きくて分かりにくいかもですが、そもそも職場で同じ職場の人を指して「あの人とあの人、絶対デキてるのよ」とか大声で言う人いたら女児ちゃんはその人とは仕事以外で口を聞きたくないと思います。そのくらい、人の性的嗜好を勝手に決めて話す行為は隠れるべき、無粋な趣味なのです。

そして半ナマ。これが結構難しい問題で、これが事態をややこしくしているんだろうなと思います。演じているのは実在する人でも、内容はフィクションなので。極論を言ってしまえば戦隊モノのレッドの人が誰と恋愛している妄想をされようと、セックスしていようと、演じている俳優さんの性的嗜好には一切関係のない話ですから。

でも、自分と同じ顔の人が、自分の分身とも言える(かもしれない)キャラクターが勝手に誰かとくっつけられてエッチなことをしているのを目の当たりにするのは、人によっては気分のいいものではないだろうとも思います。実際菅田将暉さんはラジオで「Wのフィリップと翔太郎の同人誌が送られてきたことがある」と苦笑していたこともあります。自分の似顔絵みたいなキャラがエッチなことをしている同人誌が送られてきたと思うと、女児ちゃんは少しゾッとします。全く演者と外見が異なる2次元作品よりも、キャラクターと演者の距離は近いので半ナマに対する演者の感想は本当に「人それぞれ」の範囲が広い問題なんだろうな、と女児ちゃんは思います。だからこそ半ナマは「隠れた方が無難」なジャンルである、と女児ちゃんは思っています。公式や本人から言われたら終わりとかそれ以前に、人の性的嗜好を勝手に決めて妄想する行為がナマモノ。だからナマモノや半ナマは隠れるべきで、決して軽視できるローカルルールじゃない、というのが女児ちゃんの主張です。

「芸能人なんだからそのくらい覚悟するべき」ということを言う人も見かけましたが、それは職業差別では?と女児ちゃんは思います。

確かに高所とか危険な場所で働く人は危険手当のようなものもお給料に含まれてますが、だからと言って死んでいいことにはならないし、死んだって仕方ないよねという話にはならないと思います。「死なないようにめちゃめちゃ気をつけるけど、それでも危険であることには変わりない」という意味の危険手当だと思うのです。危険な場所で働く人も、芸能人も、みんな等しく人権を持っていて、誰かが彼らの恋愛事情、性的嗜好を勝手に決めつけていいことにはなりません。

さて今回発端となったのは原作ゲームがある舞台、所謂2.5次元俳優が発した言葉をキャラクターに落とし込み発言する行為を半ナマとするかどうか、というややこしい話になります。

これに関しては女児ちゃんは(発端となったジャンルもやや特殊な上女児ちゃんはやっていないゲームなので)微妙なラインだな、と思っていました。正直ヌメさんが「俳優は関係ないです!」と言うならそれはそれまでとせざるを得ないかな、と思っていました。そもそもだからこそ最初のマシュマロさんも「鍵をかけた方がいいのでは?」程度の提案だったのだと思います。

ただ、そのしばらく後にヌメさんはその俳優さんにお手紙を出してコメントを貰った(正確にはどんな手紙かは分からないけど、諸々の出来事と繋げて解釈できるようなツイートをした)ということで「俳優さんとは無関係です」と言い切れない状況にしてしまった。俳優を巻き込んだ以上、俳優さんのイメージに直結しかねない話になったので広義の半ナマになってしまったと思いますし、正直あのツイートは悪手だったと思いました。

Twitterでもナマモノについてはちょこちょこ語っていますが、やはりTwitterだと流れてしまうのでnoteでも残してみました。

ナマモノに今まで触れてこなかった方がもし「ナマモノルールなんてくだらないよね!それを隠れろなんてLGBT差別だ!」と思っているなら、それとは別の問題なんだよということが伝われば幸いです。

※本記事では「実在する人を取り扱ってるものだよ」というメッセージをリアルなものにする為に例として実在する人物名・作品名を挙げていました伏せて欲しいという意見を複数いただいたので一部伏字にさせていただきました。

※当記事のスクリーンショット、一部引用は禁止させていただきます。


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