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実戦は突然に

 青天の霹靂という言葉が正しい。事件は思いもかけない時に発生する。全く想像してなかった(実を言うとあり得るかもなとは少し思っていた)ことが起きた。障害者にとっては死活問題になり得る知らせが日本年金機構から届いた。

 

年金支給停止の決定


 非常に困る。納得いかん!というわけで審査請求することにした訳だが、どうしたものか。

 調べる内に冷静になってきた。そもそもなんでそんなことになったのか。自分の受けているハンデが障害と認定されなかったから。何によって?診断書は毎年送っているのだが、自分の障害は変わった実感はない。強いて言えば書いている主治医が変わった。

 障害を認定するための基準は法律で定められている。国民年金法施行令別表に書いてあるのをこの件によって知った。

 どうやら自分はこれを満たさないから支給停止ということらしい。送られてきた診断書と法令を照らし合わせた結果だと思われる。
 概ね納得。日本年金機構から送られてきた手紙の中に診断書の記載の抜粋らしき記述があるのだが、自分の障害の最も困っているものの記載が抜け落ちているっぽい。
 自分の障害は半身不随。高次脳障害による左半身の麻痺なのだが、完麻痺ではない。つまりある程度動く。とはいえ完全にコントロールできるわけじゃなくて不随意運動を伴う。だから自分の意思に反して暴走するから使い物にならない。とはいえ握力計を握って測定する、のような0か100かの簡単な動きは問題なかったりするから麻痺側の左手でも握力は40kg出せる。だから書類上では健常者に見える。会えば100人いたらほぼ100%障害者と判断されるのだが。
 当事者だから気づかないことはある。どうやら片麻痺と言えば完全に動かなくなるタイプが多数派らしい。不随意運動が残るタイプの片麻痺は少数派みたい。そういえば確かにリハビリで入院中の時もリハビリで通院している時も街中でもドラマ内でも見たことがない。障害児の放課後デイサービスで働いていた時には一人いた。彼もまた脳性麻痺で高次脳障害だったな。
 現行の基準で測れるものではない障害である可能性が高い。だからまず確認しなくてはいけない。年金支給停止の判断をする時に左手の不随意運動を考慮したのか否かを。

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