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騒音と戦うための法律:騒音規制法

 騒音の問題なんだから騒音規制法を適用するのが正しいのでは?と思うかもしれない。法律の名前に騒音って入っているから騒音全般がこの法律でカバー出来るような気もする。が、そうではない。

 とりあえず騒音規制法の出だしを抜粋する。

(目的)
第一条 この法律は、工場及び事業場における事業活動並びに建設工事に伴つて発生する相当範囲にわたる騒音について必要な規制を行なうとともに、自動車騒音に係る許容限度を定めること等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的とする。

 つまり、工場や工事現場や自動車から発生する騒音から国民を守る法律。ってことなので騒音を出す国民を規制する法律ではないのです。
 とはいえ、自動車の騒音に関してこの法律がよく出てくる。何故かというと、車検の騒音の規定はこの法律が根拠になっているから。

 「車検に通っているから合法」

 この言葉の根拠はこの法律があるから。じゃあ合法じゃないの?となる。確かに合法。自動車はね。物が合法でも使い方を間違えれば違法。車検に通っていようが時速200kmで公道を走れば違法になるのは道理。車検に通っていようが閑静な住宅街で大音量を出せば違法になるのもまた道理。使い方が違法ならいくら道具が合法でも違法。
 だったら車検ギリギリのうるさい自動車は住宅街で使えないのか?防音ガレージにすれば使えます。じゃあガレージが用意出来ない人間は?周りに人が居ないところへ引越しましょう。もしくは潔くマフラーを変えましょう。それが出来ない人は?諦めてください。

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