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#ハマーズ競馬部 ことしのダービー

ガチで意味のない記事を書いてから1年、今年も日本ダービーウィークを迎えました。お前ハマーズのこと書かないのかって?レスターにもフィオレンティーナにも勝ちます、はい終わり。

今年のダービーは一強+有力馬3頭という構図。前日オッズでは1-4番人気までが10倍圏内でそれ以降は20倍以上ついています。なので5番人気以下が一頭でも来るとまぁまぁな配当になりそうな気がします。

出走馬18頭

1枠1番 ベラジオオペラ

お父さんはロードカナロアですが馬の形はカナロアっぽくなく、アイドリームドアドリーム→エアデジャヴー→エアマグダラの名牝系で母父もハービンジャーなのでそういう馬だと思います。スプリングSの勝ちっぷりを見れば分かる通りスパッといい脚を使えます。皐月賞はハイペースを前から行ってしまったのが堪えたので、ダービーは最内を引いた幸運も活かして上手く運べるかが肝です。

1枠2番 スキルヴィング

木村哲也厩舎のキタサンブラック産駒は昨年イクイノックスが2着。鞍上も同じくルメールで期するものがあるでしょう。これまでの4戦を全て東京競馬場の2000m以上で使っている馬で、ダービーと同じ2400mコースでは1勝クラスと青葉賞を勝っています。青葉賞組がダービーと相性最悪なのは有名な話ですが、スキルヴィングは(体質が強くないのもあるものの)間隔を空けながら使われてきた馬で青葉賞もガシガシ追われることなく余裕を残して勝っています。完成はまだ先な印象ですが、現状のベストにはあると思います。

2枠3番 ホウオウビスケッツ

マインドユアビスケッツ産駒なのですが父産駒感はあんまりない印象です。母父ルーラーシップに3代母マンファスということで、マンファスの4×3クロスを持つなかなか攻めた血統の馬です。前から行くことで結果を出してきた馬ですが皐月賞では中団やや前辺りにつけるも前述の通り皐月賞は前が厳しい展開になり最後の直線で早々脱落となってしまいました。ダービーも逃げ馬にとっては試練のレースですが、力はある馬ですし1勝クラスを東京芝2000mで突破しています。出来落ち感もありませんし、前有利になれば面白い一頭です。

2枠4番 トップナイフ

メンバー最多のキャリアここまで9戦を使っているトップナイフ、いやトップナイフ『さん』。勝鞍は未勝利戦と萩ステークスの2つだけなのですがとにかく堅実に走る馬で重賞での2着が3回ある馬です。前走は出遅れてしまい自分の競馬ができませんでしたが、上手く出ていたとしてもハイペースの中先行することになっていたのでノリさんは前走の内容を逆にポジティブに捉えている様子。出来は基本いつもいい馬なのですが、今回は筋肉のハリも素晴らしく調教も良かったので巻き返しの余地は十分あると言っていいでしょう。ダービーよりは皐月賞の方が向いていた馬な印象ですが、昨年も中山巧者でキレる脚を使わないアスクビクターモアが3着に残っていますし、アスクとタイプは違うとはいえトップナイフも逃げ粘れる可能性はあります。

3枠5番 ソールオリエンス

重馬場の中山を最内枠から後方2番手に位置取り異次元の末脚で前をまとめて捉え切った皐月賞馬です。凄まじいキレ味は東京で更に活きるでしょうし、コーナリングに難のある馬なので大箱コースに変わるのはプラス。その懸念のコーナーリングですが皐月賞後のこの5週間でまた馬が良くなっていて、肩やトモもパワーアップしている印象です。より馬に身が入ってきたことによりコーナーでの走りも安定してくる(筋肉が付くと遠心力に振られづらくなるから)でしょうし、二冠達成への視界は良好と個人的には踏んでいます。

3枠6番 ショウナンバシット

皐月賞で5着と健闘しダービーへの優先出走権を掴みました。1800m-2200mで3勝を挙げていて距離延長は問題なさそう。シルバーステート産駒は筋肉量の豊富な馬が多く、本馬も多分に漏れずそういう馬ですが形は割と綺麗です。そこはやっぱり、セレクトで2億数千万も付く馬ってことなんでしょうね。パワータイプで先行して良績を残しているので東京芝2400mに変わってどうかというところでしょうか。力は間違いなくある馬です。

4枠7番 フリームファクシ

ショウナンバシットと同厩で最終追い切りも一緒に併せてたフリームファクシです。キンカメ系種牡馬のルーラーシップの産駒らしく丸々と大きなトモをしています。脚質には自在性があってどこからでもいい脚を使えるタイプで、左回りでの重賞勝鞍もある馬です。気性に難があり勝ってる3戦はどれも少頭数、負けてる2戦はどちらも多頭数という馬。隼人がどれだけ御せるかどうか。力は世代でも高い方だと思うので、本当に位置と折り合い次第です。

4枠8番 メタルスピード

皐月賞ではファントムシーフとアタマ差の4着の大健闘でダービー行きを確保したメタルスピードです。シルバーステート産駒でショウナンバシットと同じく筋肉質なフォルムなのですがバランスは整っています。状態がかなり良さそうで追い切りでもとてもよく走っていますし、東京に変わるのと距離延長がどうかというところですが再度穴を開けられる余地はありそうです。

5枠9番 グリューネグリーン

半兄のヴェルデグリーンに似ている馬なのですが本馬は父がラブリーデイということもありガッシリした感じです。ここ3戦は負けが込んでいますが東京は悪くない相性のコース。母父はダービー馬スペシャルウィーク、2代母はオークス馬ウメノファイバーというこの舞台に縁のある血統で、出来も大一番に向けて上がってきた印象です。

5枠10番 シャザーン

皐月賞で掲示板内にアタマ差届かなかったものの末脚自体は見せており、回避馬が出たことで滑り込みでの出走が叶いました。ロードカナロア譲りのかなり大きな筋肉の持ち主ですが、母がエリザベス女王杯勝馬クイーンズリングということもあり1800m-2200mで勝ちを挙げています。かなり強烈な決め手のある馬で皐月賞よりもダービーの方が合うタイプ。前走は雨で重たくなった馬場も影響したので良馬場で走れそうなのもプラスになりそうです。デビュー前に社台ファームの照哉さんが『超ピン』と評した素質馬で、今回の仕上がりも友道厩舎の本気が窺えます。

6枠11番 ハーツコンチェルト

新馬戦で8馬身差の大楽勝を見せてから以降勝ちのないハーツコンチェルトですが東京芝2400mへの適性は高そうです。父の影響が確かに感じられるシルエットで、先週のオークスで似たようなハーツクライ体型のハーパーが好走している通りこういう形の馬はこの舞台に向きます。母系に米血統というのもトレンドをしっかり押さえている形で本馬と同じ父ハーツクライ×母父Unbridled's Songの配合からはスワーヴリチャードがダービー2着に走っていますし、昨年のダービー馬ドウデュースも父ハーツにアメリカの肌という組み合わせでした。青葉賞組なのでどれくらい疲れが抜けているかですが、ダービーには間違いなく合いそうな一頭です。

6枠12番 タスティエーラ

皐月賞では勝ちパターンの素晴らしい競馬をしたものの惜しくも2着に敗れました。共同通信杯を落とし弥生賞も使ったことでやや詰まったローテになり、飼い食いが牡馬にしては細くDDSPという喉の持病もある馬なのですがそこは流石堀厩舎、ダービーに向けて心配のない仕上がりにしてきました。写真を見ればすぐ分かる通り胴にゆとりのある馬で脚にも長さがあり距離延長は問題なさそう。先行して持続力を活かすのが得意でどちらかといえばダービーよりも皐月賞に向いていそうなタイプですが、そもそもの能力が高く新馬勝ちも東京で収めているため評価を落とすポイントにはならないでしょう。ここでもいい勝負をしてくるはずです。

7枠13番 シーズンリッチ

毎日杯から間隔を空けてダービーに挑むシーズンリッチです。毎日杯では道中内で脚を溜め直線では馬群を縫って抜け出し最後はノッキングポイントの猛追を許しませんでした。その時の鞍上は例のデッカいやらかしで現在騎乗停止を喰らっているのですが、コンビ再結成の戸崎はこの春ヴィクトリアマイルを勝っています。父ドゥラメンテ、母父ハーツクライということで胴や脚にも伸びがあっていかにも中距離に向きそうな感じ。陣営はやや枠を気にしているようでしたが、上手くポジションを見つければ適性を活かした大駆けもあるかもしれません。

7枠14番 ファントムシーフ

1番人気で挑んだ皐月賞は落鉄の影響もあり3着に敗れたファントムシーフです。キレ味があるタイプではあまりありませんが好位から中団につけて長くいい脚を使える馬で総合力の高さが魅力。東京では共同通信杯を制しています。体型的にも距離は間違いなく延びていいタイプで心肺能力もかなり高そう。ルメちゃんがスキルヴィングを選び鞍上はテン乗りの豊さんに変わりましたがこちらはダービー1着の景色を最もよく知る男。追い切りでもストライドの大きい迫力ある走りを見せていて調子は良さそうです。

7枠15番 ノッキングポイント

昨年の初週の東京の新馬戦で勝ち上がった馬でその後2戦は振るわずも2月に1勝クラスを突破し毎日杯では鋭い末脚を見せて2着に食い込みました。2400mはやや長い印象なものの母チェッキーノはオークス2着馬ですし、決め手はかなりのモノがある馬。上手く脚が溜まればまさかの一発もあり得ます。仕上がり自体はトモと肩のハリがくっきりしていて追い切りでもよく走っていますし、あとは距離との戦いなのかなと思います。

8枠16番 パクスオトマニカ

前有利を活かしてトライアルのプリンシパルSをまんまと逃げ切りました。体型的には2ハロンの距離延長となると少し長いのかなという印象ですが、半姉には牝馬ながら菊花賞で3着に走ったディヴァインラヴがいます。外に入ってしまいましたがスムーズに出てすぐ先行勢に加われれば、あるいは。鞍上は昨年アスクビクターモアに騎乗し2番手で進めて3着に残した田辺ですから、展開が向いてくれればというところ。

8枠17番 ドゥラエレーデ

札幌ダートで勝ち上がりホープフルSを制してG1馬になり、その次走にUAEダービーを選び2着に走るという芝・ダート、国内・国外問わない世代屈指の個性派です。筋肉量があり繋ぎも立っている形の馬なので砂で走っているのも納得。人気しなくても結構走ってくる馬で、芝中距離の2歳G1や日本・世界のダートの強豪相手にもちゃんと戦えるのが本馬の魅力。外枠に入ってしまったので、ここは同じく国際派の鞍上坂井の腕の見せ所です。

8枠18番 サトノグランツ

新馬戦は思わぬ大敗を喫したものの2戦目の未勝利戦で2着に入るとそこから未勝利戦→1勝クラス→京都新聞杯を3連勝しダービーに殴り込みに来ました。キレるタイプではありませんが徐々に加速しながら持続力のある脚を使える馬で、胴や首、脚が長く2400mへの距離延長は全く問題なし。試練の大外枠に入ったものの背にはリーディングジョッキー川田将雅。能力と距離適性の高さを活かしてアッと言わせる激走を見せてくるかもしれません。

ファソゾーソの見解

今年はダービー向きっぽい馬が少ない印象なのですが、ソールオリエンスは東京芝2400mに変わるのが間違いなくプラスに働くと思います。長所も短所もどちらも府中にピタッとハマりそうですし、何より仕上がりが素晴らしいです。1倍台の人気を背負うでしょうが、実際それだけの支持を得る根拠のある馬だと思います。

スキルヴィングはダービーとの相性が最悪な青葉賞組であることがフィーチャーされていますが、まぁまぁ緩い状態でレースに出して内容自体もムチが3発入っただけであまり強く負うこともないものでした。スキルヴィングが過去の青葉賞組と違うのは残されている余力だと思います。東京芝2400mは既に2勝を挙げているコースなので、相性の良さは間違いありません。

皐月賞上位のファントムシーフタスティエーラも抑えたい。ソールオリエンスほどの決め手を繰り出す馬ではありませんが能力はメンバー上位ですし距離延長もプラスに働きそうです。特にファントムシーフは共同通信杯を勝ったりしてますし、展開次第では頭まで全然ある一頭です。

人気が落ちるところで言うと、シャザーンハーツコンチェルトベラジオオペラフリームファクシ。シャザーンとベラジオオペラは距離、ハーツコンチェルトはコンディション、フリームファクシは気性とそれぞれ懸念のある馬たちですが瞬発力勝負になればいい脚を使える面々です。他に悩んだのはトップナイフメタルスピードショウナンバシット辺り。ドスローならあるだろうなと思いました。

ということで印は

◎ソールオリエンス
○スキルヴィング
▲ファントムシーフ
▲タスティエーラ
△シャザーン
△ハーツコンチェルト
△ベラジオオペラ
☆フリームファクシ

人気馬ばっかりでおもんない予想なのは申し訳ないですが、そもそも東京芝2400mって真の強さを試されるコース、言い換えれば強い馬が勝つコースだと思うので、こういうのでいいんじゃないかなと思いました(こなみ)

それでは以上です。今日はダービーも勝ってハマーズも勝って目指せ連勝や!やったるで!

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