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#ハマーズ競馬部 レース後にレースプレビューを投稿する馬鹿

ご覧いただきありがとうございます。whufcjpnfzと申します。普段はイングランドのサッカークラブ、ウェストハム・ユナイテッドに関する投稿をTwitterでしています。ただnoteでは「見ている人が少ないと思うから」ということでテキトーに活動しています。

今回の記事は本当は「#ハマーズ競馬部 東京優駿レースプレビュー!」という題で投稿しようとしていたところギリギリのところで発走に間に合わずお蔵入りの予定だったのですが、せっかく長文を書いたのでなんか惜しいし「レースプレビュー」と「レース回顧」を合体させる荒技で公開するだけしよう、ということにし投稿しております。

という訳でこの後の区切り線からはダービー前日から発走直前にかけてのPCを高速タイプしていた私による文です。


レースプレビューパート

フットボールにおいて「ダービー」が特別な日であるように、レースの世界でも「ダービー」が持つ価値は唯一無二だ。

その年の日本の3歳のサラブレッドたちの頂点が決まるレース、日本ダービー。競馬に関わる誰もが夢見るこの舞台が、今年も行われます。決戦の日は5月29日日曜日。シーズンも終わり更新することがなくてクソ暇な私whufcjpnfzがこのビッグレースをプレビュー、そして記事の最後に気合の予想印を掲載します!

当方、「いやウェストハムにかんけーねーじゃん」等のクソリプ、一切受け付けておりません。事実陳列罪で訴えます。それじゃいくぞ!!!

レース解説

「ダービー」という名前のレースは世界中で開催されており、それらは全てイギリスのエプソム・ダウンズ競馬場で行われる「ダービー・ステークス」を模範に創設されました。ダービーを勝つことは大変名誉なことで、それはどこの国で開催されているダービーでも変わりません。

1932年に始まった日本のダービーである東京優駿、通称「日本ダービー」は日本の3歳のサラブレッドたちが挑むクラシック三冠路線の第2戦目のレースです。クラシック三冠路線は皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3つのレースで構成されているのですが、この中でもダービーは群を抜いて大きなレースで、賞金も皐月賞と菊花賞が1億5000万円なのに対しダービーは2億円です。

競走馬が日本ダービーに挑戦できるのは、その馬が3歳の時のたった1回、一生に一度です。しかもダービーに出走できるのは1年に生産される7000頭以上のサラブレッドの中からわずか18頭。さらにそこから1頭の勝者が決まります。歴史も規模も最高、それが日本ダービーです。

28頭立ての大外枠でもいい。 賞金なんか貰わなくていい。 他の馬の邪魔もしない。 この馬の力を試したいからマルゼンスキーに日本ダービーを走らせてくれ。
中野渡清一

中野渡が乗っていた名馬マルゼンスキーは外国からやってきた「持ちこみ馬」
マルゼンスキーが3歳だった1977年はダービーに持ちこみ馬が出走できない時代だった

コース解説

ダービーは東京競馬場芝2400mコースで行われます。コースの形は以下のサイトから見てください。

東京競馬場の特徴はなんといっても広いことです。直線がとても長く2度の急坂もあるためスピード、キレ味(瞬発力、加速力)、スタミナ、器用さの全てが必要とされます。コースとしての傾向は、ペースが早くなりやすいため逃げる馬が勝つのは難しく、長い直線を活かして後ろからレースを進めたキレる馬が差し切りというケースが多いです。

レース傾向

ダービーの傾向としては、やはり総合力が試されるコースだけあって1-5番の上位人気に推された実力馬が期待通りのパフォーマンスを見せることが多いです。しかし人気馬だけで毎年決着するかといわれればそんなことはなく、2着3着に人気薄が来ることもしばしば(近年でも21年3着9番人気ステラヴェローチェ、20年3着10番人気ヴェルトライゼンデ、19年1着12番人気ロジャーバローズ、18年3着16番人気コズミックフォースなど…)

そしてなんといってもダービーで外せないのは父ディープインパクトの馬です。ディープインパクトといえばダービーも制した日本競馬史上最強とも謳われる名馬ですが、種牡馬としてもこのレースでは圧倒的。ディープインパクトの産駒がデビューして以来11回行われたダービーのうちディープインパクト産駒が勝った回数は実に7回。しかもここ4年連続でディープの子が勝っています。今年もこの偉大な父を持つ馬が5頭ダービーに出走します。

東京優駿メモリアル

記録に残る、記憶に残るダービーの激闘を紹介します。

1993年第60回 勝馬ウイニングチケット

皐月賞馬ナリタタイシン、後の菊花賞馬ビワハヤヒデとの三強決戦を制したウイニングチケットです。44歳にして悲願のダービー初制覇となった柴田政人騎手がインタビューで答えた「世界のホースマンに、60回のダービーを勝った柴田ですと伝えたい」という言葉はとても有名です。

1998年第65回 勝馬スペシャルウィーク

現在のダービー最多勝ジョッキー武豊騎手が初めて勝ったダービーです。武騎手は若い頃から天才と言われていたのですが、デビュー12年目までなぜかダービーを勝つことができていませんでした。本人はクールに喜ぼうと考えていたようなのですが、たまらず思いっきりガッツポーズしてます。

2007年第74回 勝馬ウオッカ

牝馬でダービーを勝つという常識破りの快挙を成し遂げたウオッカです。牝馬は牝馬三冠路線に進むのが普通なのでわざわざ強い牡馬のいるダービーなんかに行かず同じ東京芝2400mで行われる優駿牝馬(オークス)を走ります。でもウオッカはそうしませんでした。そして圧勝してしまいました。

出走馬18頭総チェック!

この項では2022年の日本ダービーに出走する選ばれし18頭の優駿たちを全頭チェックしていきます!

1枠1番 アスクワイルドモア

  • 父: キズナ

  • 母: ラセレシオン(母父ゼンノロブロイ)

  • 鞍上: 岩田望来

  • 調教師: 藤原英昭(栗東)

  • 生産: 社台ファーム(千歳市)

  • 馬主: 廣崎利洋HD

前哨戦の京都新聞杯をレコード勝ちしてダービーに参戦するアスクワイルドモアです。その京都新聞杯では直線で2着のヴェローナシチーと壮絶な叩き合いの末、グングンと伸びを見せた本馬が半馬身差競り勝ち。

父のキズナはディープインパクト産駒で現役時代にダービーを勝っています。母の全兄ペルーサは東京のG1で活躍した実力馬でしたし、母自身も東京で3勝してます。サンデーサイレンス3×3というかなり濃いめの配合になっているのが気になりますね。

パワーのありそうな馬体をしている馬です。前肢の筋肉がいいですね。毛ヅヤも光り輝いていますし調子は良さそう。追い切りでも坂路でよく動けていて間隔の短さから来る疲れは小さそうです。

1枠2番 セイウンハーデス

  • 父: シルバーステート

  • 母: ハイノリッジ(母父マンハッタンカフェ)

  • 鞍上: 幸英明

  • 調教師: 橋口慎介(栗東)

  • 生産: 鮫川啓一(浦河町)

  • 馬主: 西山茂行

トライアルのプリンシパルステークスを制して優先出走権を手に入れたセイウンハーデスです。飛びの大きな走りで道中4番手追走から直線押し切り勝ちを収めました。JRA公式がレース動画上げてなかったので見たい方はご自分で調べやがれください。キレる脚はありませんが粘り強さはあります。ダービーでは内なので面白いかもしれません。

父はディープインパクト産駒で、現役時代圧倒的なパフォーマンスを見せながらも能力に身体がついていけず2度の大怪我で未完の大器に終わったシルバーステート。マンハッタンカフェ肌の母は地方の船橋で2勝してます。この馬も血統表にサンデーサイレンス3×3がありますね。

前肢の筋肉量が豊富でトモも悪くないです。この舞台に向けてシュッとした馬体に作ってきましたね。追い切りも悪くなく自己ベストの時計を出している辺りからも短いレース間隔の影響も大きくなさそうです。世代トップクラスの強豪たちとの対戦になりますが、食らいついていって欲しいです。

2枠3番 アスクビクターモア

  • 父: ディープインパクト

  • 母: カルティカ(母父Rainbow Quest)

  • 鞍上: 田辺裕信

  • 調教師: 田村康仁(美浦)

  • 生産: 社台ファーム(千歳市)

  • 馬主: 廣崎利洋HD

弥生賞を勝った中山巧者アスクビクターモアです。先行力が持ち味で前走の皐月賞も上手く逃げましたが、内が荒れていたこともあり5着。東京に向きそうな感じの馬ではありませんが、実力はメンバーの中でも上位なのでいい勝負をすると思います。今回も内に入れたのはラッキーでしたね。

父のディープインパクトは説明不要の大種牡馬。ダービーと相性がいいですが本馬は典型的なディープ産駒っぽくはありません。母は欧州でG1を2勝したQemahを送り出したカルティカです。

首と胴が長くて中距離に向きそうなタイプの馬体です。流石に皐月賞が狙いだったとは思うのですが状態は落ちてないですね。追い切りでも好調マークで陣営のコメントからも自信を感じます。

2枠4番 マテンロウレオ

  • 父: ハーツクライ

  • 母: サラトガヴィーナス(母父ブライアンズタイム)

  • 鞍上: 横山和生

  • 調教師: 昆貢(栗東)

  • 生産者: 猪野毛牧場(新ひだか町)

  • 馬主: 寺田千代乃

きさらぎ賞を勝ったマテンロウレオです。鋭い末脚と勝負根性で2着馬をハナ差競り落とし重賞馬になりました。ここ2戦はどちらも二桁着順ですがされど重賞馬、ここで巻き返したいところ。主戦の横山典弘騎手がマテンロウオリオンに騎乗するため横山和生騎手に乗り替わりになっています。

父はハーツクライ。東京を得意とする種牡馬で本馬のキレも父譲りです。母は中央のダート短距離で3勝を挙げています。

胴の長さはハーツクライ産駒らしいといったところ。出来は前走に比べるとやや落ちてしまっている印象ですが、大きくは下がっていません。ツヤも出て体調は良さそうです。

3枠5番 ピースオブエイト

  • 父: スクリーンヒーロー

  • 母: トレジャーステイト(母父Oasis Dream)

  • 鞍上: 藤岡佑介

  • 調教師: 奥村豊(栗東)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: シルクレーシング

今回のメンバーで唯一の無敗馬ピースオブエイトです。素質馬の揃った毎日杯で渋った馬場を上手く逃げ切りました。1800mのレースしか走ったことのない馬なので距離がどうかというところではあると思います。

父は現役時代に人気薄からジャパンカップを勝ったスクリーンヒーロー。種牡馬としては反対に左回りの成績があまり良くありません。母は現役時代に中央ダートで3勝、地方の名古屋で2勝を挙げました。母父のOasis Dreamは日本ではあまり聞かない名前ですが、現役時代はG1三勝のイギリスのチャンピオンスプリンターでした。

前肢によく筋肉がついた馬でトモも悪くなく、パワフルな印象を持たせる馬です。追い切りも悪くなく調子はキープできていそうです。やはり距離が未知数なところがあると鞍上も話していますが、3戦3勝の重賞馬、この底のしれなさはどこか不気味です。強敵とのレースになりますが、もしかしたら…があるかもしれません。

3枠6番 プラダリア

  • 父: ディープインパクト

  • 母: シャッセロール(母父クロフネ)

  • 鞍上: 池添謙一

  • 調教師: 池添学(栗東)

  • 生産者: オリエント牧場(新冠町)

  • 馬主: 名古屋友豊

青葉賞を勝ってダービーへの切符を手に入れたプラダリアです。中団やや後方で控えて長い直線で末脚を爆発させました。青葉賞はダービーと同じ東京芝2400mで開催されるトライアルレースですが、青葉賞勢からダービー馬が出たことは一度もありません。ジンクスを乗り越えるでしょうか。

父はディープインパクト。この舞台と相性がいい種牡馬です。母は中央の芝とダートの短距離で計3勝。母父クロフネの影響が出ている馬で、重馬場の未勝利戦を勝っています。

背中を長く見せる2400に向きそうなシルエットですね。よく仕上がってると思います。追い切りでもよく動けてます。前走からの間隔が短くレースレベルも上がりますが、本馬の良さを出せるでしょうか。

4枠7番 オニャンコポン

  • 父: エイシンフラッシュ

  • 母: シャリオドール(母父ヴィクトワールピサ)

  • 鞍上: 菅原明良

  • 調教師: 小島茂之(美浦)

  • 生産者: 社台ファーム(千歳町)

  • 馬主: 田原邦男

京成杯を勝ったオニャンコポンです。暮れのホープフルステークスでは下位に沈みましたがそこから連闘で同条件の京成杯に進み、伸びのある脚で差し切り勝ちを収めました。皐月賞でも6着とわずかに掲示板を外しましたがしっかりと伸びてはあり次走に向けて期待を持たせました。

父は閃光のダービー馬エイシンフラッシュ。オニャンコポンが産駒初重賞馬です。母のシャリオドールは欧州の名牝サプレザの産駒で、母の父にエイシンフラッシュと同期の皐月賞馬ヴィクトワールピサがいるという味わい深い血統です。大舞台に強かった名馬が血統表に名を連ねますが、本馬も東京で輝けるでしょうか。

皐月賞から状態が上がった印象です。筋肉にハリが出てきてツヤも良くなってきています。調教でも大一番に向けたいい準備ができていますし、お父さんのようになれるかもしれない一頭です。

4枠8番 ビーアストニッシド

  • 父: アメリカンペイトリオット

  • 母: マオリオ(母父ネオユニヴァース)

  • 鞍上: 和田竜二

  • 調教師: 飯田雄三(栗東)

  • 生産者: ヴェルサイユファーム(日高町)

  • 馬主: 村中徹

スプリングステークスを勝ったビーアストニッシドです。岩田康成騎手の絶妙な逃げで重賞勝ちを収めましたが、皐月賞からは和田竜二騎手に乗り替わりとなっています。前走ではやや控える競馬も試しましたが11着。ダービーではどう出るでしょうか。

父はアメリカのG1マイラーのアメリカンペイトリオット。スピード能力を支えるのは父の血かもしれません。母はネオユニヴァース産駒で未出走です。母系が距離を持たせていそうですね。

ムキムキな身体はまさに米血統出身という感じです。ただ距離適性は2400よりもう少し短いところにありそうですね。状態も皐月賞の時の方がよく見えた印象です。坂路を元気に登りましたが目立つほどの追い切りでもないので、この舞台はどうかな、といった感じです。個人的には。

5枠9番 ジャスティンパレス

  • 父: ディープインパクト

  • 母: パレスルーマー(母父Royal Anthem)

  • 鞍上: M.デムーロ

  • 調教師: 杉山晴紀(栗東)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: 三木正浩

ホープフルステークスの2着馬のジャスティンパレスです。勝馬には及びませんでしたがキレ、伸び共にある脚だったなと思います。皐月賞は9着に沈んでしまいましたが血統や馬体からもより適性があるのはこの舞台なはずです。

父はディープインパクト。この種牡馬は本当に質の高い繁殖牝馬を集めていた馬で、母のパレスルーマーはベルモントステークスを制した名馬Palace Maliceを出している名牝です。

2着がジャスティンパレスです

よく仕上がってますね!ツヤがピカピカです。アメリカ出身の母だけあって筋肉量が豊富ですね。首も長くて中距離には向きそうです。追い切りでも調子をキープできているようで、この舞台に向けていい準備ができていると思います。

5枠10番 マテンロウオリオン

  • 父: ダイワメジャー

  • 母: パルテノン(母父キングカメハメハ)

  • 鞍上: 横山典弘

  • 調教師: 昆貢(栗東)

  • 生産者: ムラカミファーム(新冠町)

  • 馬主: 寺田千代乃

シンザン記念を勝ったマテンロウオリオンです。強烈な追い込みを武器とする馬でその脚質は主戦と相性ピッタリ。2着に入ったNHKマイルカップからダービーに転戦する「マツクニローテ」でここに挑みます。

父はダイワメジャーです。マイル戦を大変得意とする種牡馬で2400の印象はあまりないかもしれません。母は地方の園田で1勝です。

やはり前走が完璧な仕上げだったと思います。ただ状態が大きく落ちているかと言われればそんなことはなく、厳しいローテにもかかわらず元気です。調教でもしっかり動いているとのことです。2400は未知の道のりですが、ここで距離限界を突破すればこの馬は本物だと思います。

6枠11番 ジャスティンロック

  • 父: リオンディーズ

  • 母: フラワーロック(母父アッミラーレ)

  • 鞍上: 松山弘平

  • 調教師: 吉岡辰弥(栗東)

  • 生産者: 酒井牧場(浦河町)

  • 馬主: 三木正浩

ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスを勝ったジャスティンロックです。その京都2歳ステークスでは後方から進め4コーナーで3番手につくといい脚を長く使って重賞勝ちを収めました。ここ2戦は4着→7着ですがダービーで巻き返せるでしょうか。

父はリオンディーズ。ド級の脚で世界を圧倒した名牝シーザリオの子で、兄弟にエピファネイア、サートゥルナーリアがいる超良血馬です。母は中央のマイル前後の距離で芝ダート問わず長く走った馬。母父は芝ダート問わずG3やオープンで活躍したアッミラーレです。

筋肉質な馬体ですね。トモが大きくて肩の筋肉も盛り上がっています。曲飛と呼ばれる後ろ脚の形をしている馬で、ここは短距離馬であった母父の影響を受けていそうです。追い切りは軽めも雰囲気は良さそう。抽選を突破しダービー出走を叶えた馬ですが、番狂わせを起こすでしょうか。

6枠12番 ダノンベルーガ

  • 父: ハーツクライ

  • 母: コーステッド(母父ティズウェイ)

  • 鞍上: 川田将雅

  • 調教師: 堀宣行(美浦)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: ダノックス

共同通信杯を勝ったダノンベルーガです。ダービーと同じ東京で行われた共同通信杯では抜群の末脚で快勝。皐月賞では馬場の荒れた内に閉じ込められてしまい4着に終わりましたが、不利なコースを走りながらも上位に残ったのはこの馬の実力だと思います。

父はハーツクライ。このコースを得意とする種牡馬です。ダノンベルーガは母コーステッドの初仔。母父は日本との相性が良いTiznow系のティズウェイです。

素晴らしい、その一言につきます。ツヤが輝き、トモも大きく、肩には大きく盛り上がった力強い筋肉を備えます。皐月賞からさらに状態を上向かせて究極の仕上がりでこのレースに挑みます。幼い頃に右脚に大怪我を負ってしまい右回りのレースには不安のある馬なのですが、ダービーは左回り。この舞台に合うでしょう。追い切りでも動きは抜群。本気でダービーを獲りに来ています。

7枠13番 ドウデュース

  • 父: ハーツクライ

  • 母: ダストアンドダイヤモンズ(母父Vindication)

  • 鞍上: 武豊

  • 調教師: 友道康夫(栗東)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: キーファーズ

朝日杯フューチュリティステークスを勝ったドウデュースです。名手武豊に朝日杯のタイトルをプレゼントした名馬ですが、本当に欲しいのはダービーの栄冠です。皐月賞はポジションがやや後ろすぎてしまい豪脚を使いましたが3着まで。今回は絶対に失敗できません。

父はハーツクライ。そこに米系の母の血が絡むことでパワフルさが補強されています。

本当に素晴らしい馬です。皐月賞の時もよかったですが、さらにパワーアップしました。ツヤが輝き、大きなトモも健在。この冠を獲るための最高の準備をして来ています。調教でも素晴らしい動き。夢は凱旋門へ、まずはダービー獲りです。

7枠14番 デシエルト

  • 父: ドレフォン

  • 母: アドマイヤセプター(母父キングカメハメハ)

  • 鞍上: 岩田康成

  • 調教師: 安田隆行(栗東)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: ラ・メール

若葉ステークスを勝ったデシエルトです。ダートを走っていた馬だったのですが芝初戦で勝利。皐月賞はスタート直後につまづいてしまい後方でフィニッシュ。ダービーは長い気がしますが思い切ってレースをして欲しいです。

父はアメリカのチャンピオンスプリンターのドレフォン。本馬は初年度産駒です。母はエアグルーヴ、アドマイヤグルーヴと続く日本の名牝系出身。超良血馬です。

胴が長い馬でお母さんっぽさが出ているなと思います。ダービーに向けて良い追い切りもできましたし、準備はできていると思います。

7枠15番 ジオグリフ

  • 父: ドレフォン

  • 母: アロマティコ(母父キングカメハメハ)

  • 鞍上: 福永祐一

  • 調教師: 木村哲也(美浦)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: サンデーレーシング

皐月賞馬ジオグリフです。外から進め、先頭を走るイクイノックスを手応えよく捉えて最初の冠を手にしました。喉に疾患を持つ馬なのですが、能力は高く二冠も狙える実力馬です。

父はドレフォン。種牡馬として初年度から活躍馬を送り出すすごい馬。母は牝馬の中距離G1戦線で活躍したアロマティコで、サンデーサイレンスとキングカメハメハの血を内包します。

首や胴の感じはお母さんっぽいですが、筋肉量の豊富さはお父さんの良さを引き継いでいます。追い切りでも出来が良くて、二冠を目指そうという厩舎の熱意を感じる仕上がりです。

8枠16番 キラーアビリティ

  • 父: ディープインパクト

  • 母: キラーグレイシス(母父Congaree)

  • 鞍上: 横山武史

  • 調教師: 斉藤崇史(栗東)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: キャロットファーム

ホープフルステークスを勝ったキラーアビリティです。横山武史騎手の先行策に導かれG1馬になりましたが、皐月賞ではまさかの惨敗。ディープ産駒ということでこの舞台には合いそうです。

父は説明不要ですね。母はアメリカのG1馬です。兄弟はあまり走っていませんが本馬は凄まじいキレのある馬です。

ツヤがちゃんと出ていて体調はキープできています。輸送も考慮して太めに作ったでしょうか。調教でも調子をキープできるよう追われています。G1馬の巻き返しに期待です。

8枠17番 ロードレゼル

  • 父: ディープインパクト

  • 母: エンジェルフェイス(母父キングカメハメハ)

  • 鞍上: レーン

  • 調教師: 中内田充正(栗東)

  • 生産者: ケイアイファーム(新ひだか町)

  • 馬主: ロードホースクラブ

青葉賞2着のロードレゼルです。プラダリアの末脚に屈指はしましたが先行策からよく粘りました。鞍上にオーストラリアの名手を迎え準備は万端です。

父はもう説明不要ですね。母は牝馬三冠戦線でも走っていた実力馬です。

2着がロードレゼルです

綺麗に仕上がりましたね。肩の筋肉の大きさが雄大です。追い切りもそこそこ動けていて調子を落としてはいなさそうだったので、ディープ産駒というところもありますし一発がありそうです。

8枠18番 イクイノックス

  • 父: キタサンブラック

  • 母: シャトーブランシュ(母父キングヘイロー)

  • 鞍上: ルメール

  • 調教師: 木村哲也(美浦)

  • 生産者: ノーザンファーム(安平町)

  • 馬主: シルクレーシング

東京スポーツ杯2歳ステークスを勝ったイクイノックスです。昨年11月の東スポ杯から半年も間隔を空けて皐月賞に挑むという前代未聞のローテを組んできましたがその皐月賞を有利な大外から2着と好走。しかしダービーでも大外枠を引いてしまうという不運。先週大外枠からオークスを制した名手に導かれ戴冠なるでしょうか。ちなみにこちら、私whufcjpnfzが愛してやまない馬です。新馬戦でのパフォーマンスに衝撃を受け、その次の東スポ杯で三冠達成を確信し、皐月賞の惜敗でさらに好きになりました。素晴らしい馬です。

父はキタサンブラック。現役時代にG1を7勝し稼いだ賞金は歴代最多。決して良血とは言えない出身、馬主は北島三郎オーナー、跨るのは武豊騎手と愛される要素しかないような馬で、何よりその強さに競馬ファンのみならず多くの日本人が魅了されました。母は重賞馬シャトーブランシュで、5歳にしてマーメイドステークスを勝った遅咲きの牝馬です。その父キングヘイローは昨年突如母父としての成績を伸ばし始めた馬で、注目の集まる血統です。

一言、美しい馬ですね。馬体も走りも結構お母さんに似ている馬なのですが、やはりこの綺麗さというか、整ったフォルムはキタサンブラックの子どもなんだなぁと感じさせます。ただ馬体を見てもらえればわかる通り、まだまだ完成は先の馬です。筋肉がもっとついてくれるといいですね。体質が弱い馬なので追い切りは軽めです。

fz闘志の予想!!!!!

◎イクイノックス、それだけだ!!!!!!

真面目な話すると、完成度ではダノンベルーガとドウデュースが抜けてると思います。2頭ともここに向きそうな馬ですし。でもイクイノックスが本命です。好きなので。あとは皐月賞馬ジオグリフ、ディープ産駒枠でアスクビクターモア、プラダリア、ジャスティンパレス、キラーアビリティ、ロードレゼル辺りも抑えたいですね。

結論を言うと、

◎イクイノックス(好きだから)
○ダノンベルーガ(ここに究極の仕上げで来てる)
▲ドウデュース(馬の調子は皐月からさらに上向いてる)
△ジオグリフ(2400は持ちそうな印象)
☆キラーアビリティ(G1馬復活や!東京は向きそう)
注: その他ディープ産駒

いや笑っちゃうくらいベタですね… こんな予想競馬見たことない人でも出来るでしょ。ただそれくらいダービーは本当に実力がある馬が来るレースだと思っているので、私の結論はこれです。高額配当なんて必要ないんだよ()


レース回顧

という訳でレースプレビューの化石でした。来たディープ産駒はアスクビクターモアでしたね。問答無用で◎を打ったイクイノックスは2着でした。

この記事、昨日の夜のうちに書きあげる予定だったんですけど寝落ちするとかいうアホなことをしてしまい、枠入り直前まで必死に書いて予想の印まで決めて締めの文章を5秒で書いてTwitterに投稿だ!と息巻いていたのですが、レースが始まってしまい…

なので締め部分を全部消してレース回顧とドッキングしました。ということでJRA公式が投稿しているレース映像で89回のダービーを振り返りましょう。

ただひたすらに武豊という生ける伝説の勇姿に夢中になっていました。ラスト1ハロンは外から勢いよく上がってきたドウデュースとイクイノックスの一騎打ちになり、勝ったのは抜群の手応えで先頭に立ってなお伸び続けていた前者。2022年のダービー馬は復活の2歳王者になりました。

気になったのがアスクビクターモアです。前述の通り東京2400で逃げるというのは簡単なことではないのですが3着に残し切りました。見てみると内枠を活かして2番手追走していたアスクビクターモアですが直線入ったところで外へ外へ行っているのがわかります。1着と2着はどちらも大外から来た馬で内の馬は伸びを欠きました。アスクビクターモアがヨレたのか田辺騎手の判断で外に持ち出したのかはわかりません(多分前者…)が、結果的に内から来たダノンベルーガとの差の一つになったのかもしれません。ただかなりドウデュースに寄りかかっていたので斜行で制裁もあり得たと思います。ギリギリの3着でしたがこの馬に力があることは間違い無いです。

終わりに

ドウデュース、見事なダービー獲りでした。本当に強い馬で、何より武豊騎手が東京優駿を制したということにとても感動しました。今後はというと、目標を果たしたことで凱旋門賞への出走を決めたそうです。正直この馬がロンシャンの芝に合う感じを個人的にはイメージできないのですが、私はレースが終わった瞬間に「この馬は凱旋門賞を勝つかもしれない」と思いました。日本を代表してパリへ向かうドウデュースを応援しようと思います。

イクイノックスはやはり大外枠が響いたと思います。ルメール騎手にとっても可能ならもう少し前からレースを進めたかったでしょうし。それでも上がり最速の脚で2着まで来られたのはこの馬の能力の高さの現れだなと感じました。完成はまだ先の馬です。菊花賞へ進むのか、古馬との戦いを目指すのか、秋からどんなローテで行くのかはまだわかりませんが、どんなことでも可能にする馬だと思います。それだけの力がイクイノックスにはあります。今後まだまだ注目です。

アスクビクターモアは改めて能力を証明しました。中山巧者と言われていましたが、東京でのハイレベルな争いでも3着に粘れたのはこの馬が強いことの証明だと思います。わずかに4着に敗れたダノンベルーガ、世代の強豪相手に青葉賞からダービー5着に入ったプラダリアも秋からの重賞戦線での活躍が楽しみな実力馬です。掲示板外に敗れたG1馬キラーアビリティや皐月賞馬ジオグリフの巻き返しにも期待です。

今年の日本ダービーはレース前から本当に盛り上がり、日本競馬の顔が制する「アツい」結果に終わりました。私は今年のダービーはレベルが高かったと思います。この見立てが正解かどうかは、このレースに出走した18頭の優駿たちがどんな活躍を見せるかでわかります。2022年5月29日が伝説として語り継がれる日になるか、競馬場を駆けるサラブレッドたちの姿から、今後も目が離せません。

負けました!!!!!!!でも豊さんおめでとう!!!!!!!!!!(泣)