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【ウイスキー投資】月次レポート(24年5月)

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日経平均株価は38,189.54円(前月比-1,613.55円)、ドルは157.88円(前月比+6.53円)、ユーロは168.27円(前月比+5.01円)です。

先週の外国為替市場はまさに衝撃的でした。34年ぶりに1ドル=160円台を記録する場面があり、まるでビットコインのような変動を見せました。実を言うと、私も数年ぶりにFX市場に参戦し、取引を行いましたが、恥ずかしながらショートポジションで焼かれてしまいました。

1ドル=155.900円の時に、「これは分かりやすい。156円に近づいたら、日銀が為替介入を行い、数円下がるだろう」と考え、10万円をショートに投じました。ところが介入もなく、160円にまで急騰。多くの参加者が損失(または爆益)を出したことでしょう。
今のところ、157.88円まで円安に戻っています。ポンド円相場も、瞬間的に1ポンド=200円まで上がり、現在も197円程度です。

為替に興味がない方もいると思うので、実際のイギリスの蒸留所の例で解説してみます。

出典元:https://www.arranwhisky.com/shop-whiskies/single-malts/15-arran-10-year-old-single-malt

例えばアラン蒸留所の公式サイトでは、アラン10年が38.75ポンドで売られています。2020年までは日本円で約5,037円相当でしたが、現在は約7,750円まで上昇しています。
本場イギリスではなく、日本国内で購入した方が安いという逆転現象が起きています。

これはマッカランやスプリングバンクなど主要な蒸留所の多くでみられ、現地で買う方が高い事態になっています。そのため空港のタックスフリーショッピングを見ても、「全然安くない、日本の店の方が安い」となってしまっています。

出典元:https://www.arranwhisky.com/assets/000/001/135/Arran_Cask_Purchase_January_2023_V1_original.pdf?1673362337

上記の例、1本あたりでは2〜3千円違うだけですが、プライベートカスクなどの高額になると大きく影響します。例えば、アラン蒸留所のプライベートカスクプログラムで提供している「ファーストフィルのシェリー樽250リットル」を購入する場合6,650ポンドです。
2020年の購入者は864,500円ですが、現在買うと1,330,000円必要になります。ここから国際送金の手数料が掛かるので、約90万→約140万に上昇したことになります。

この話は外国為替を説明したもので、実際には英国内のインフレが発生しています。2020年の樽の価格はいくらだったと思いますか?

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2008年より趣味で『ウイスキー収集』を続けるうちに、ボトルの価値が100倍以上になるものが出てきて驚きました。そこで独自の手法で、ウイス…

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