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Webtoon座談会開催のお知らせ

はじめての人もそうでない人もこんにちは。
フーモアのwebtoon事業部事業責任者の井本です。

4月はフーモアから韓国でkakaopageで新作が公開されました。
そして、去年の10月にkakaopageで公開された作品の日本語版が、今月末に日本での公開を予定しております。

公開されましたら改めて告知いたしますので、どうぞ楽しんでいただけると嬉しいです!!

本日は、4/13に募集を開始しました、クリエイター向けのWebtoon座談会の内容と、なぜこのイベントを行おうと思ったかの経緯について書かせていただきました。

webtoon座談会とは

webtoon制作に興味をもってくれたクリエイターさんに、「webtoonとはどういった関わり方があるのか?」の情報共有をできればと思っています。2年以上この業界で事業を進めた中で、当初想定していた制作方法では週刊連載ができなかった…といった失敗や、こんな作家さんが相性良さそうであったり、解像度があがってきたのでしっかり発信をできればと思っています。

ただ、webtoon制作はスタジオによって作り方が違ったりするため、フーモア単独ではなく複数のスタジオからの情報発信の場にできればと思い、座談会といった形で企画をさせていただきました。

本企画の大枠の流れは下記を予定しております。

<進行表>
(1)株式会社ピクシブから見たwebtoon業界について 15min
(2)*****から見たwebtoon業界について  15min
(3)各スタジオのディスカッショントーク  45min
(4)webtoonライトニングトーク 15min
(5)ネットワーキング 20min

それぞれの進行の内容については、本記事で解説させていただきます。
1人でも多くの作家さんに、制作の流れや業界について知っていただけると嬉しいです。

企画した経緯について

本企画をやろうと思った理由は3つ。

(1)webtoon業界を健全なものに

以前の記事でも書きましたが、Webtoonという市場がここ数年で活性化してきており、多くのスタジオが生まれてきています。

過去にゲームイラスト業界でも、作家さんの足元をみて非常に安い金額で作家さんへ依頼するといった搾取的な動きが問題になったことがあります。
ゲームイラスト=クリエイター搾取といった構造が生まれ、真面目にやっているアートハウスが煽りをうけた過去があります。

フーモアでは、現在60人ほどのクリエイターを直接雇用・業務委託などの形で一緒に制作をしていると「こんな条件で相談が来たのだけど…」といった形で、弊社の依頼金額の20%ほどの報酬の打診を見る機会があります。

もちろん市場として発注金額の設定は需要と供給のバランスから算出されるため、その発注元について弊社から何かを言うことはないのですが、過去のゲームイラスト業界で起きた問題に近いことが発生するのではないかと危惧をしています。

対策として、制作についてのコストなど含めて発信を行うことで、業界相場を作っていければと思っていました。

(2)他社のイベントに参加しようとして断られた

今月の頭に他社でwebtoonにフォーカスしたオフラインイベントがあり、めちゃくちゃ楽しそうだったので応募したけど断られました。
クリエイター向けのイベントなので競合他社様は…といった、至極当然な理由で丁寧に断られました。無理言ってごめんなさい。

その後に、主催の会社さんと食事に行く機会を作ってもらって、色々情報交換をしており関係も良好なので、ネガティブな感情はないです。

こんな楽しそうなイベント参加できないなら作っちゃえ!
同じ風に思うスタジオ関係者も多いだろうから、競合スタジオも参加できる座組にしちゃえ!

の精神で今に至ります。

(3)手が空き始めた

新しく入社したディレクター陣が優秀に育ってきており、僕の制作進行作品が一番多くもっていた時期で7本くらいだったのが、3月には引き継ぎが終わり2本まで減っていました。優秀なメンバーたちのおかげです。

「webtoonあるある」なのですが動くはずの企画が動かなかったこともあり、今なら面白いことできるなと。
「仕事がなければ、仕事をつくれば良いじゃない」の精神です。

ちょうど(1)~(3)が重なりまして、
本イベントの主催を始めました。

ピクシブ株式会社から見たwebtoon業界について

本イベントを企画するにあたって、一番最初に連絡をさせていただきました。スタジオだけを集めて座談会をしても良いのですが、プラットフォームからの話も欲しいなと。

ゲームイラストで搾取問題が発生したときに、問題のある企業がpixivに登録している作家にメッセージ機能で一斉にスカウトをする動きありました。同じように、webtoonでも発生しているだろうなと思ったので…今回のイベントと相性が良さそうだなと。

ちなみに、pixivではメッセージ機能で公認アカウント以外での企業による商業行為・宣伝行為を禁止しています。スカウトを行う場合には、作家本人が連絡先を公開している方のみにしましょう。

pixivで作家さんを探して、連絡の記載があれば作家さんに連絡する動き自体はフーモアでも行っています。それ自体が問題ではないです。

投稿されるタテヨミマンガの状況や、海外においてのアクセス数の状況など聞きたいと思っています。

あと、もう1個大事なこととして、今回スタジオを集めたイベントのため、webtoon = スタジオ制作といった印象を減らしたかったです。
韓国ではwebtoon作品の半数くらいが個人作家の制作で、日本国内で流行っているトレンドジャンルだけでなく、エッセイなど様々なジャンルが展開されています。

今後、業界が盛り上がるためには個人作家さんがwebtoonにチャレンジできるんだよといった部分も、しっかり伝えていくためにお声がけさせていただきました。

*****から見たwebtoon業界について

まだ内容確定していません!
僕も興味があるし、作家さんもそうだけど全スタジオが興味をもってくれる、セッションにできればと思います。
乞うご期待!!!

各スタジオのディスカッショントーク

現在、15スタジオの参加希望を頂いております。
僕が知る限り、この数のスタジオが参加するイベントは見たことがないです。

登壇については確定しているスタジオが5社なので、本番までに7社くらいまで増やしたいなーと思っています。

大喜利フォーマットで全スタジオにフリップを持ってもらって、1問1答形式にすることでできるだけ多くの質問に回答をしてもらえる形にしたいです。
フリップに書ききれない情報があるときは、フリップの上に★マークを書いてもらって司会が指名するって進行にしたいと思います。

個人的に気になるのが、「著作権」の扱いは気になります。
フーモアの場合は、作家さんから権利をいただいております。
SNSなどで、著作権を買い取る発注社と仕事はしてはいけないといったコメントを見るたびに、心を痛くしているのですが…webtoonについては色々な事情が発生します。

例えば、アニメ化をしたいといった状況になったとします。
それぞれの工程に著作権を残していた場合、参加をしていた着色作家の意向(アニメ化拒否)によって、本作に係わる様々な展開ができなくなる事態へのリスクを考えております。

ただ、著作権こそフーモアに頂いておりますが、実績としての公開の許諾や、レベニューシェア(印税)の契約はしっかりしており、作家さんが一方的に不利にならないように慎重に動いています。

他のスタジオさんって…どうしてるのかな?

本当に、スタジオごとに考え方が違います。
フーモアの場合には「ディレクター」という進行役が中間にはいることで、それぞれの工程を円滑に進める機能を持っています。
一方で、「ディレクター」ではなく「編集」というポジションで、基本的には、原作者が進行の責任を追う会社もあります。

同じ言葉で表される仕事も、スタジオごとに違うため、一概に比べて「依頼金額が高い」「依頼金額が安い」って会話をするのはイケてないですよね。
ちゃんと、スタジオのことを知ることが大事だと思うので、一斉に質問ができるこのイベントは素晴らしいと自画自賛してます。

成功するように、頑張ります。

ライトニングトーク

ライトニングトークって言葉は、ITイベント界隈くらいでしか聞かないかもしれません。
時間を区切ってその中でプレゼンをするイベントです。
普通だと、お酒飲みながら楽しむイベントですが、今回は片付けとか僕の作業が増えるので、飲み食いはございません。

お題のイメージはこんな形かなと思っています。


・TTMって作品最高だから読んで!
・背景作家たりなくて死にそうなんだけど、条件発表するから声かけて!
・原作者だけどこんな企画があるから、スタジオさん一緒にやりませんか!
・週刊連載挫折しそうなんだけど、他スタジオさんどうやってやってる?

みたいな形で、3分間って縛りの中で色々発信してもらえると幸いです。
こちら、要予約です。

ネットワーキング

最後に20分ほど、ネットワーキングの時間を用意します。
名刺交換などどうぞ。

作家、スタジオ、プラットフォームそれぞれ、名札の色を変えて遠目にわかる形にします。
それを目印にして情報交換をしたい先を探してください。

他の進行が遅れた場合には、ネットワーキングの時間が短縮されます。
なんだか…カットされている未来が予想されます。

会場お借しいただきましたアカツキ様への感謝

本会場をお貸しいただけましたアカツキ様ありがとうございます。
相談時に二つ返事でご返答いただき非常に嬉しく思います。

本イベントにご参加いただく方は、是非来場前に感謝を込めて下記のマンガアプリをインストールしましょう!参加しなくても是非、インストールしましょう。フーモア作品が11種類ほど掲載されてます!

2次会

イベントを行うときに一番楽しいのは2次会ですよね!!
事前予約必須で2次会行います!
1人参加費用5000円をイベント受付で集金いたします。

居酒屋のコース料理が4500円だったとしても差額は返金いたしません。
どうせ、コース料理で予約しているのにドタキャンが発生します。飲み放題メニューの日本酒を飲みだす人がいるかも知れません。どうせ想定していないことが起きると思っているので、差額は幹事代金だと思ってください。

ご応募いただいた方に、4月後半に最終確認をしますので必ず返信をしてください。
返信がない場合には、予約数から外しますので参加できません。
大人数なので、料理+飲み放題コースなのはご理解ください。
おしゃれな店ではなく、会場から近くて大人数入れる店を予約します。

まとめ

今回は、webtoon座談会の内容についてnoteにまとめさせていただきました。いかがだったでしょうか??
もし興味がございましたら是非参加いただけると嬉しいです。

下記受付からご連絡ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdfqpMX9n6V-MvEniBCRp6IjeRaz97r2r0bTSbOvJ67pw8AVw/viewform

定員は50名を予定しています。
あくまでクリエイター向けのイベントなので、定員オーバーする場合には、スタジオさんや関係者の方は立ち見になる可能性が高いです。
ご理解いただけますと幸いです。

フーモアは、色々な情報を発信して国内でのwebtoonが盛り上がってくれれば嬉しいと思っているので、情報発信についてあまり隠しごとはないです。
着色とか制作進行についても相談をもらったら、何でも答えています。

そうすることで業界が盛り上がると思っているのですが、大事なポイントとしては「解決方法は分かるけど、分かったところで超大変」だからです。

例えば、クオリティを保ちながら週刊連載するには?って聞かれたら、各工程を倍に増やして、ベルトコンベアを長くすることで制作の安定化を図りながら、アートディレクターを採用することで品質管理を行ってくださいって回答してます。

めちゃくちゃ楽しい業界だからこそ、大変ことも多いです。
みんなで盛り上がっていけると良いですね!!

お待ちしております!
最後にもう一度、応募フォームをペタリ。

応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdfqpMX9n6V-MvEniBCRp6IjeRaz97r2r0bTSbOvJ67pw8AVw/viewform

イベントについての問い合わせはTwitterDMでいただけると嬉しいです。

https://twitter.com/yoheimoto

■募集職種
◎制作スタッフ
 各工程における制作業務になります。
 ・ネーム(絵コンテ)担当
 ・背景線画担当
 ・着彩担当
 ・メイン線画担当
 ご応募はこちら


◎アートディレクター(作画監修)
 Webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
 ご応募はこちら

◎ディレクター
 Webtoonの制作進行管理と品質管理になります。
 ご応募はこちら

■問い合わせはこちら
 株式会社フーモア 担当:井本洋平
 TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com

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