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中国の快看漫画のwebtoonが大量に動画化されている件~快看漫画はコンテンツ総合アプリへ~

こんにちは!フーモアの芝辻です。
毎週のように日本でのwebtoon市場への参入のニュースが出ており、盛り上がり続けているなと感じます。

韓国のwebtoon制作スタジオは大型の資金調達を実施しており、よりwebtoon制作やその二次展開への投資が加速して行くものと思われます。

今回のnoteはタイトルの通りですが、webtoonはlezhin comicsがマネタイズに成功してから(詳細は以下の記事を参照してください)

話売りで課金をされるという認識があるかもしれませんが、中国はやや独特の進化を遂げています。ひょっとすると新しいスタイルになっていくのかもしれません。
(中国市場関連のwebtoonの過去記事は以下を参照してください)


1.中国の快看漫画のwebtoonが大量に動画化されている件

まずはどのようなモノか観ていただくのが良いかなと思います。

快看漫画のアプリを立ち上げると、下のグローバルメニューに「漫剧」というタブがあります。そこをクリックすると、100弱のwebtoon作品がすべて動画化されています。

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「漫剧(マンゲキ)」とは、快看漫画が2021年8月5日に発表した新しいプロダクトで、日本で言う漫画動画ですね。結構クオリティが高く、アニメーションを観ている感覚になります。
快看漫画の「漫剧(マンゲキ)」の1動画あたり(1話辺り)3分以内で制作されています。快看漫画のwebtoonの1話の長さがちょうどその長さに収まるようになっているのか、収めるようにしているのか、ユーザーの動きを見た結果そこに抑えるようにしているかは不明です。

快看漫画アプリのUIはTiktokにそっくりで、以下の様に動画で画面が埋め尽くされます。

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下から上にスワイプをすると、別作品の動画に飛びます。この辺もtiktokに近いです。

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同じ作品で次の話の「漫剧(マンゲキ)」を観たい場合は「选集」をクリックすると各話のサムネイルが右側に現れて、その状態で上にスワイプをすると同じ作品で次の話に進むことができます。

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結構よくできているなと思いました。

一方「漫剧(マンゲキ)」という言葉が中国でも一般化してきているんでしょうか、youtubeで「漫剧(マンゲキ)」と検索すると、他の作品の中国の漫画動画作品もたくさん出てきます。
https://www.youtube.com/hashtag/%E6%BC%AB%E5%89%A7

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youtubeで上がっている漫画動画は(おそらく違法)、あまりクオリティが高くなく、ただ動画にしているだけな印象と、長さも結構適当です。


2.中国で「漫剧(マンゲキ)」が生まれた背景(中国アプリ運営者のヒアリング)

中国ではwebtoonで物足りないと思っているユーザーのが多いらしく、その中で「漫剧(マンゲキ)」生まれたようです。マンゲキは3分以内で、ナレーションや、音声がは入っており、webtoonようにスクロールしなくてもよいので、大量にwebtoonを読むと指が疲れるというのもあるらしいです。

webtoonは基本的に1話読み終わったら続きを読みたくて2話目を読みます。が同じようなジャンルやストーリーが中国でも多数乱立してしまったことで、例えば転生系が多くてだとストーリーが想像できるため、読者は10話目、11話目、12話目、13話目と読むのではなく、10話目、12話目のように飛び飛びで読むユーザーが多発しているようです。そうすると結果的に1作品あたりの収益が下がってきているというのが現状とのこと。


またwebtoon作品は韓国作品を中心に続々と映像化がなされていますが、ちゃんとした映像やアニメーションを作るとコストが跳ね上がるため、「漫剧(マンゲキ)」にすることで快看漫画などのプラットフォーム的にはテストマーケティングになっており、次のフルアニメーションやゲームなどに繋げる動きになっているようです。

快看漫画は都度課金以外に、月額300円でのサブスクも始めており、「漫剧(マンゲキ)」1話辺りにXXXX円くらい制作会社に報酬を払っているようです。※金額は非公開。興味ある方はフーモアに是非応募お待ちしております!応募はこちらから。

3.快看漫画は快看漫画はコンテンツ総合アプリへ

快看漫画は単純な漫画が読めるアプリでは亡くなってきました。漫画動画の「漫剧(マンゲキ)」もそうですが、webtoon作品をIPとして簡単なゲームも遊べるようになっています。
ホーム「私的」というところからゲームが遊べます。以下がそのゲームです。

なんと、ビジュアルノベルゲームですね。快看漫画アプリ内のゲームのトップ画面は、他社のゲームなども移植されているようでした。

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他にもさまざまな機能が増えていて、これが上手く行っているのかどうなのかは不明ですが、旗から見ているとコンテンツ総合アプリを目指しているように思います。


4.おまけ

中国のDouyin(日本でいうtiktok)では「SPY×FAMILY」がめちゃくちゃ人気らしいです。たぶん中国のwebtoonより。オリジナルのストーリーで他とは違うというのがやはり日本の武器かもしれませんね。

※このDouyinの動画はおそらく違法。


最後に弊社募集です!
フーモアはグローバルwebtoonスタジオとして最新かつ最先端の情報を持ちながらwebtoon制作をしています。このような環境で働けるのはある意味でチャンスだと思っています!是非クリエイターの方々のご応募をお待ちしております!

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 株式会社フーモア 担当:佐々木真史
 TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com


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