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【検証】デフォルメタッチや面白い漫画は本当に増えているのか!?

きっかけは、Twitterスペースでのフーモア漫画事業部長の発言でした。

漫画事業部長:最近はデフォルメタッチやエッセイ風タッチの依頼が増えている気がする

広告漫画家に求められる絵柄とは?というテーマで出てきた発言だったと思いますが、じゃあどのぐらい増えているんだ! むしろその感覚は本当に正しいのか!? という部分を、フーモアの制作実績過去3年分をさかのぼって集計・検証してみました!

※フーモアは11月創業だったので、年度のカウントが11月起点となります。ちょっとわかりにくいですがご容赦ください!

広告漫画・広告イラストのタッチ種別割合

※有名漫画とのコラボ・タイアップや原作付きコミカライズは母数に含まず
※アメコミ風・有名作家風タッチ、インフルエンサー漫画家は「変わったタッチ」に含む

2021年度は7か月分しか集計してないですが、過去2年と比較しても圧倒的にデフォルメタッチやエッセイ風タッチが増えていることが分かります。広告漫画といえば、6~7等身のビジネスタッチの絵柄が好まれていた印象がありましたが、直近ではなんと4割もの広告漫画、広告イラストがちょっと変わったタッチになっていたんですね。

仮説:変わったものを求めるクライアントが増えてきている???

デフォルメタッチが求められるケースとしては、低年齢層向けのサービス・商材のプロモーションや、親しみを持ってもらいたいというクライアントの意向が考えられますが、果たしてそれだけなのでしょうか。
ここで我々はもうひとつの仮説を立てました。

漫画事業部長:もしかすると、クライアントは普通の広告漫画に飽きてきているんじゃないだろうか

この仮説を後押しするかのように、最近ではクライアントから「とにかく面白いプロモーション漫画を作りたい」「インパクト重視でお願いします」といった要望をいただくことが増えてきました。

…いや、これもまた印象論なので良くない。本当に面白い設定やシナリオのプロモーション漫画が増えているのか、もちろんこちらも合わせて検証しました!

広告漫画の設定種別割合

※イラスト、原作付きコミカライズは母数に含まず
※制作担当ディレクターの自主提案や有名漫画とのコラボ・タイアップは「遊び」に含む

どうでしょう? こちらも年々というわけではないですが、かなり増加してきていることが分かります。従来は、悩みを持つ主人公に対して友人等が商品やサービスを勧め問題解決に至るというテンプレート的なストーリーが多かったのですが、直近では3割弱が設定・シナリオに遊びを入れたプロモーション漫画を制作していました。

フーモアの制作実績としては、SFや時代劇もの、戦隊ものなど、ぱっと見ただけでは広告には見えないストーリー設定の作品も増加傾向にあります。

他社との差別化、より目新しいものへ

ここまでの検証から我々が導き出した結論は変わらず「クライアントは普通の広告漫画に飽きてきている」というものでした。

数年前まではプロモーション広告に漫画を取り入れるだけで新たなプロモーションの手法として目新しさがありましたが、今現在では広告漫画自体にそこまで目新しさがなく、興味がある企業は過去に制作したことがあるということも増えてきました。

また、その広告漫画を目にする読者にとっても、漫画を取り入れただけでは興味関心を得られにくくなってきたということもあり、クライアントからの「少しでも他社と違うものを」「より目新しく面白いものを」という要望は今後も増加していくと考えられます。

最後に、今回の検証で触れた変わった設定、変わったタッチの広告漫画をいくつか紹介させていただきます!

フーモアの制作実績 ~変わった設定・シナリオ~

▼株式会社IDOM様

▼エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社様

いずれも特徴としては、面白さ×わかりやすさの両面を兼ね備えたものであるという部分です。ただ変わった設定にすればいいというものではなく、そのサービス・商品を伝えるために、もしくは訴求したい内容を伝えるために最適な設定をフーモアが考え、より理解を深めることができるストーリーになっているかと思います。

ある種、昔話や童話から教訓を得るという流れにも近いのではないでしょうか。説明が分かりやすい人の特徴に「比喩表現が上手」というものがあると思いますが、設定・登場人物・ストーリー自体を比喩とすることで訴求内容がわかりやすくなると言えますね。

フーモアの制作実績 ~デフォルメなどの変わったタッチ~

▼JFX株式会社様

▼株式会社freee様

▼株式会社KDDI様

いずれもちょっと堅苦しくなってしまいそうな内容をデフォルメしたり動物キャラクターにしたりすることで柔らかく見せている実績です。

SNS投稿用であれば特に、対象年齢も広く、幅広い方に好感を持たれやすいというメリットもあります。

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