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なぜ広告漫画にはしゃべる動物と妖精が出てくるのか

広告漫画で、突然サービスを紹介し始めるペットや赤ちゃん、商品から飛び出して解説を始める可愛い妖精のストーリーを読んだことはありませんか?広告漫画ならではの展開ですが、なぜ動物や妖精が出てくる話が多いのでしょうか。
今回は、この王道ストーリーが出来上がった背景をお伝えしつつ、広告漫画家が動物やミニキャラを描けることによって仕事の幅が広がる理由をご紹介します。


ペットと妖精は、限られたページ数で商品を説明してくれる身近な存在

広告漫画における一般的なストーリーは、

  1. 主人公が悩みを抱える

  2. 友人などからのアドバイスによってサービス・商品に出会う

  3. そのサービスや商品によって悩みが解消される

というものです。
主人公の相談相手として、知人や同僚、同業他社の友人などがいます。同じ悩みを共感し、相談相手が既に問題解決をしていることが多いので、アドバイスや情報提供をしてくれやすい存在と言えます。

違和感なく商品PRへ入れますが、なぜ友人や同僚がその商品を使ったのか、なぜ解決したのかというバックボーンも描かなければ説得力がありません。限られたページやコマ数しかない広告漫画に解説役のプロフィールを入れ込むことは意外と難しいのです。

また、SaaS系商材などの機密性の高い情報について、同業他社の友人がペラペラと解説することにも違和感が残ってしまいます。

ほかにも営業マンが主人公に直接解説する展開もありますが、例えば自宅で車検選びをしている時に、営業マンが自宅に上がり込んで突然説明を始める展開は怖いですよね。

友人・知人なら喫茶店や居酒屋、営業マンならオフィスなどで情報提供してもらう必要があり、シチュエーションが限られてしまい、さらに場面転換が必要になるとその分コマ数が膨れ上がってしまいます。

そういった課題を一瞬で解決してくれるのがペット、そして商品の妖精なのです。
主人公の傍にいても違和感がなく、知見があったとしても「そういう設定」というご都合主義で納得して商品PRへ持ち込むことができます。

ペットや妖精は、限られたページでストーリーを展開しなければならない広告漫画のページ圧縮術なのです。
ペットや妖精以外にも広告漫画ならではのストーリー展開があるのでご紹介します。

未来の自分の登場、タイムスリップ

広告漫画のストーリー手法には、未来の自分がやってきて「このままだと悪い未来が待っている」と警鐘を鳴らしトラブル回避をする展開もあります。

新しいキャラクターを出す必要もなく、1人で問題を抱える役と解説する役を担えるため、全体のボリュームを圧縮することが可能です。

また社史漫画にある、社長や人事が創業時へタイムスリップして歴史を学ぶといった展開もあります。この際、過去にタイムスリップしたキャラクターをデフォルメで描くことがあります。等身大かデフォルメかで時間軸が判別しやすくなる上、デフォルメキャラは面積が小さいため、描きたい部分の邪魔にならないスペースで描写することが可能です。

ペットやデフォルメキャラクターを描けるようになろう

広告漫画には王道展開があり、それらを描けるようになると仕事の幅が広がります。上記で説明したように、解説役のペットやペット関連商材(ペットフード、ペット保険など)にも必ず動物を描きます。1コマ内に複数匹のペットを描いたり、品種の指定があったりするので、動物の種類に詳しいと更に強みになります。

リアルからデフォルメ(二足歩行)など色々なタッチが描けることが望ましいですが、犬猫以外にもウサギやトラなどが登場した広告漫画もありますので、自分の得意なペットを見つけてみてはいかがでしょうか。

同様に、商材に宿る妖精やデフォルメキャラクターも使い勝手がよく、コマの面積を節約するために大活躍します。 2頭身~8頭身まで描き分けができると強みになりますので、サンプルがあればポートフォリオに登録しておくと漫画制作会社は広告主へ提案しやすくなります。

ポートフォリオの登録を忘れずに

動物やデフォルメイラストが描けるのに、ポートフォリオに登録されていないと自分の強みをPRできません。漫画制作会社も広告主も、動物やデフォルメキャラクターがポートフォリオに載っているだけで安心して仕事をお願いしやすくなります。

フーモアでは、ポートフォリオの持ち込みやWEB面談を心待ちにしております。作家登録ページやツイッターDMからお気軽にご連絡ください。


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