エルデシュ 005




歳で初めて数学と出会ったエルデシュは、母親が死んでからかれ自身が亡くなるまでの二五年間、一〇から二〇ミリグラムのベンゼドリンやリタリン、強いエスプレッソ・コーヒー、カフェインの錠剤の助けを借りて、一日に一九時間、問題を解きつづけた。「数学者はコーヒーを定理に替える機械だ」というのがエルデシュの決まり文句で、友人たちがもっとペースを落とすようにと忠告すると、いつも同じ台詞が戻ってきた。「休む時間なら墓の中でいくらでもあるさ」

ポール・ホフマン『放浪の天才数学者エンデシュ』、訳平石律子、株式会社草思社、2000年、11ページより引用



カフェインに頼ろう。

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