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臥薪嘗胆→乾坤一擲

集中力の濃淡はあったものの私は一貫して(梨泰院クラスの)パクセロイ精神で半年間歩みを進めてきた。

朝は縄跳びを欠かさず跳びこころを整え続けてきた。

もうやるしかないべ。

試験当日は私にしてはかなり早い時間に現地入りした。

なにせ人生がかかっている。(大袈裟なことを言えば)

あまりに早くついたので会場近くの大きなお寺を詣でることにした。

11月も終わりだというのに2020年の秋はとても長くあたたかさすら感じた。

呑気に朝の寺のすがすがしさを写真におさめ会場へ向かった。


会場に入ると私の受ける試験は圧倒的に男性が多かった。

そして、私よりはるかに年齢が上の方も受験されていることに驚いた。

残りの社会人生活が10年であろうと5年であろうと挑戦をする姿勢にはリスペクトしかなかったが、実務を知っている私からすると無謀ではないですかと言いたかった。激激激務なのですから。


いよいよ春からの勉強の集大成だ。

試験がはじまりすぐに気づいた。


まずい。。。

あれ、まずいぞ。寒い。

そうコロナ感染対策のための換気で私の真横の窓は数センチだがあけられていた。

そして、存外に自分が緊張していることに気づいた。

模試でもここまで緊張したことなかったのに。

そしてどんなに緊張してもやれるように過去問も解きまくったのに。

どうしたことだ。

得意の国語ですら問題文も選択肢もまるであたまに入ってこない。

1点をあきらめない精神で頑張った地学は出題されず、その代わりに時事問題が4問ほど出題されていた。


じ、時事だけはけっこう手薄だった。脇の甘さにがくっときた。

震える、寒さと緊張と、自分の現状に。

結局時事は新聞だけは昔から読む習慣があったのでほぼ実力テストのような状態で解答をマークした。


無情にも時は過ぎ、私の人生をかけた試験はあえなく終了した。

文字通り終了であろう。


あまりのショックに10キロ近くはあるのに歩いて自宅まで帰った。

不完全燃焼とはこのことだ。



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