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【あの頃のゲームを振り返る_3】NO MORE HEROES 英雄たちの楽園

 健全な男子学生というものは少なからず殺し屋に憧れがあるもので、例に漏れず私もこのゲームを手にとった。

『NO MORE HEROES 英雄たちの楽園』

  美人のオネーチャンに流されて全米殺し屋ランキングに認定された男が、ビーム・カタナを手に殺し屋ランキングを駆け上がっていくストーリー。もともとはwiiで発売されたゲームの移植版。その後完全版・続編が出ているが遊んだのは初代。

 PVや公式ホームページを見れば一目瞭然なように、キャラクターのアクが非常に強く、可変大剣を抱えるオジサマやキングスマンめいた紳士、褐色女子高生や殺人アメコミヒーローまで、種々の性癖に刺さりまくるキャラクターがひしめいていて、当然のように私も胸躍らせた。

 しかし、蓋を開けてみるとオープンワールドゲームとしての出来がイマイチ自分に合わず(というよりも、同時期に遊んだアサシンクリードやGTAなどと比較してしまったからかも)、結局そちらの不便さが頭に残ってしまっている。

 ボスとの戦いは非常に派手で楽しいのだけど、頻繁に発生するおつかいイベントが煩わしくて冷めてしまい、次のボス見たさに耐えながら進めていた思い出がある。設定と演出はめちゃくちゃ良いので、ボリューム落としてでもボスラッシュ形式になっている方が私には合っていたのかもしれない。

 正直ラスボスの記憶が1ミリもないので、そのまま最後までクリアせずに終わってしまった可能性すらある悲しみを背負ったゲーム。ただし、完全版や2では痒いところに手が届くようになったとの声も聞くし、今年には続編の3が発売される。なんだかんだ発売されたら手にとって、また殺し屋ランキングを上り詰めることになると思う。こういうゲームが好きなので。

 最後に一言残すなら、このゲームに限らず、日本版や初期パッケージのみゴア表現を規制して、後に規制解除版を発売するのは本当にやめてほしいと思う。おかげで発売日に買いにくいし、ゴア表現ありきの演出と思われるシーンが出るたびにちょっとがっかりするハメになる。なんて言いながら、悲しいゲーマーの性に従い初期版を買ってしまうのだ。ああ無情。

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