「贈る」

先日、お誕生日だったのでほしい物リストを開示していた。

去年のお誕生日の時もリストを作成するところまでは用意していたのだが、あと一歩何か、気が引けてそのまま仕舞い込んでしまった。

去年は「誕生日だ!」という旨のツイートをそれ単品でしてしまい、たくさんの方にお祝いをして頂いた手前、リストのリンクを後出しするのもな…と思ったことをこれを書きながら思い出した。

今年は特段今日が誕生日だということは自ら発信せず、当日にリストのリンクだけを載せてみようという発想に至った。

そうしたら実際に贈り物を頂いた。

驚いた、なんなら誕生日の翌日にはほしい物リストそのもののことを忘れていたので、家にAmazonから荷物が届いた時は「何も頼んでないのに…」と少々怪しんでしまった。

ともあれ贈り物をくださったみなさん、ありがとう。
それぞれ個別に感謝を伝えた。

わたしは人への好意的な気持ちを表すとき、だいたい金と物で解決してしまう。
何も無くても何かを買い与えたくなったり、花を送りたくなったり、美味しいものを食べさせてあげたりしたくなる。

だから、反対に人から何かを頂くと「この人は時間と金と労力を、わたしという一個人に費やしてくれたんだ」と、その人からの好意を明確に感じることが出来る。

人に何かを贈る行為は、
誰かの心に少しでもわたしという人間が存在していることを証明してくれる最もわかりやすい方法で、
そして誰かの心に存在出来ているという事実がたまらなく嬉しく、幸せに思う。



ちょうど誕生日の数日後から過去最悪に匹敵する程度に体調を崩しており、毎日情けなくしょげていたのでこれらの友人の優しさに大変救われた。

わたしという歪でちっぽけな人間を、少なからず気にかけてくれてありがとう。

おかげでもう少しは生きていられると思う。

比翼

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