「1年」

気づけば、初めてnoteというものを書いてから1年以上が経っていた。

ざっとタイトルを見返してみたが、いまいち内容が分からないものばかりだった。

無理もない、予測しにくいタイトルを付けているのだから。



色々なことを思って、感じて、文字にしてきたらしい。
感情の起伏が激しくて元気な時と鬱々としている時の違いが顕著だ。
けれど一貫して同じような淡い薄雲を被っている。

ずっとずっと、焦っている。

正規で働いていないことを後ろめたく思っている。
連日残業続きで夜中に帰ってくる知り合いがたくさんいる中、自分は17時に仕事を終えて帰宅している。
大した責任を負わないまま業務を行っている。
自分を叱る上司は1人だけ。
柔い柔い日々をゆるやかに過ごしている。

焦る。

ずっと走り続けてきた自分は、休息をとることを知らない。
足を止めることが出来ない。
病気をして物理的に足が動かせなくなって始めて止まることが出来たが、止まっていたのは数ヶ月の話だ。

止まっている間も焦っていた。

頭ではわかっている。
説明も何度も聞いた。
同じ話を何度も繰り返した。

それでも幼少期から根付いたモチベーションはそう変わらない。

働くペースを落とした今すべきは、そんなことなど考えずに毎日健康に元気に過ごすことなのに。
わかっているのに、結局毎日周りを見ては焦っている。

これは自分の問題で、周りは何も変わらない。
何一つ関係ない。

ここまで書いてようやく気付いた。
やっぱり通院する必要がある。

第三者に「止まれ」と、「療養しろ」と、診断してもらう必要がある。

きっと休職しろと言われることはないだろうけれど、それでも「焦らなくていい」と、もう一度キッパリ言い切ってもらわなければ、わたしの思考はただでは止まらない。
意思が強固な人間だから。

来週予約した久々の通院を実はキャンセルしようとしていた。
やっぱりこんなもの必要ない、と思い始めていた。

今の自分をそれでいいと認めてもらうこと。
危うく忘れてしまうところだった。



静かに眠ってくれ、今は走らなくていいから。

比翼

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