コロナを乗り越えるための情報シェア⑮「西精工」様

ホワイト企業への道を進む皆さまにアンケートをご依頼し、このコロナ禍を乗り越えるために行われている様々な工夫をご紹介いただきました。

●会社概要
会社名:西精工株式会社 http://www.nishi-seiko.co.jp/
ホワイト企業の受賞歴:ホワイト企業大賞(第3回/2016年度)
業種:ナットを中心としたファインパーツの製造・販売
記入者:西 泰宏氏/委員 萩原典子

・記入日:2020年5月1日

●お困りのこと
(会社)
・売上、受注減
(社員)
前提として、徳島は県内での感染者は出ておらず(県外からの感染者はこの時点で5人)、感染者を増やさないために県外接触について会社として厳しくガイドラインを作って徹底している。

・県外へ出ている家族との接触(交流)が出来ないこと
・社員の家族(特に子供)でストレスが大きくなり対処が難しい
 受験生は特にストレス大
・家族の県外勤務、出張について
・通院制限
・介護施設が閉鎖された場合、対処困難

●気づいたこと、良かったこと
より本質が見えやすくなる時期だと感じており、これまで積み重ねてきたビジネスパートナーさんとの信頼関係や、社内のフィロソフィ(哲学)の浸透が価値を生み出していると感じる。

・Webミーティング導入で多くの意見が挙がるようになった。それに答えることで社員に対して安心感を与えられる
・社員同士の助け合いがより強くなったと感じる
 例えばマスクの提供、入手方法情報提供他
・ビジネスパートナーさんの好意でマスクや消毒用アルコールを販売していただけた(困っていることを察知して助けていただける)
・社員からの感染予防の提案
・手作りマスク製作(ボランティア)
 石井町長のフェィスブックで「布マスク製作ボランティア募集」を見て、すぐに社内展開。就業後、女性社員が楽しそうに布の裁断のボランティアをしている。

→信頼、貢献など、改めて創業の精神・経営理念に紐付いていると実感した。

●工夫したこと(社員さんに対して)
・不足しているマスクや消毒用アルコールを会社が大量購入し、社員へ配布(有償)
→会社が買い上げ、不足している人に売っている。ビジネスパートナーさんがマスクやアルコールを安く提供してくれている。
・密集・密接を避けるため会議室等の解放
・社員に向けて新型コロナウイルスに関する情報の発信
・Web会議で社員の生の声を吸い上げ、社長が即答
・雇用等に関して感謝の考えを発信し、社員に安心してもらう
・社員が不安に思っていることについてはすぐに対処する
・自宅から会社サーバー内にアクセスしてデータ確認できるようにする
・いろんなコミュニケーションツールの紹介(使用方法含む)
 →Zoomの利用が主。
・社員の状況のキャッチアップは対話の場で行なっている。
・毎日15分のミーティングを行い、対話している。何を話しても否定しないことを徹底している。普段は60分やっているので、短縮した今は、これがより大切な時間になっている。
・毎日のようにある社員のバースデイは、職場仲間で集まり、記念写真を撮って歌を歌い、社長がハグしている(歌はマスクして歌い、ハグの前には消毒している)。
・週2回は社内連絡ツールを用いて現場の声を吸い上げている。
・財務状況については必要以上に社員に心配をかけないように伝え、不安の醸成を断ち切っている。
・日頃から信頼関係を築くために大切にしている行為は、感染対策を徹底してできる限り継続している。
・受注や売上の減少はコントロールできない世界なので、ここで元気がなくなってはいけないと思い「元気よくいこう」と、社長自らリーダーシップを心掛けている
・社員ブログも明るい雰囲気で更新している。

●工夫したこと(取引先や顧客に対して)
・当社の新型コロナウイルスに対する考え、取り組みを発信し、情報共有している(文書)
・日々の電話等で今まで以上に情報交換
・Web会議の導入
→実物を見せられないので、イラストなどを見せて工夫している
・銀行担当者の訪問回数の削減
・納品時は屋外での受け取り(マスク着用を先方に依頼)
・大切なお客様には、意識的に毎日電話するようにしている。
・メールの文面も「お互いがんばりましょう」と、一文添えている。

●工夫したこと(資金面)
・特に状況変化はなし。
・7~8年前から有事に備えていた。
・助成金の申請はする。普段から管理会計をしっかりしているため、申請も進めやすい。
・月2回の休業実施

●工夫したこと(その他)
・社員に安心感を与えるため、社内でのマスク着用を実施
・社員とその家族の県外への外出、県外の方との接触等を把握して、個別に対応
・自宅待機を命じた社員は、毎日の検温、本人および同居家族の体調確認
→県外の方と接触した社員が対象。
・売上減少に伴い、生産業務の時間も減るはずなので、その時間を別なことに使うように意識している。例えば、必要に応じて他部署、他工場などを応援するなど、助け合いを行っている。

ホワイト企業大賞企画委員より
コロナ禍の中、様々な企業が困難を乗り越えるために奮闘されています。私たち、ホワイト企業大賞では、ホワイト企業への道を進む仲間の皆さまにアンケートをご依頼し、現在、このコロナ禍を乗り越えるために行われている様々な工夫をご紹介いただきました。少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。また、今回、アンケートにご協力いただきました皆さまには心より御礼を申し上げます。
すべてのアンケート結果はこちらをご覧ください。

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