だから私はお茶碗を買いに行った。

自分の恋愛のことで浮上しきれてないのはきっと誕生日が近いから。

私は今、誕生日が来るのが怖くてそれで頭がいっぱいだった。

もちろんやるべき仕事はやっている。

純粋に誕生日が来ることが怖いと感じた。

この一年で自分は少しでも成長出来たのだろうか…？


何一つ…とまでは言わないけれどあまり成長出来ていないまま歳だけ取ってしまうことが怖い。


私は5年前から「結婚のことを考えてます詐欺」に遭ってきた。


３回も。

だから誕生日が来るたびに「もしかしたらプロポーズされるかも…！？」それか何らかの進展(挨拶など)があるはずと思い疑わなかった。

正社員雇用の件で話を「正式に」もらった時も次の契約書は渡されないで正社員になれるのかも！？と疑わなかった。

我ながら馬鹿だなぁと思ってしまう…。

結局進展せず、いつだってよく分からない最後を迎えることとなる。

だから今回の誕生日にも何も人生が変わる大きな出来事は来ないと分かっているからこそ、

いつもと変わらぬ土曜日にしたくない。

自分へのプレゼントは用意した。

今年も私の好きなケーキ屋さんでホールのケーキを予約してくれた。

誕生日の日は決まってちらし寿司を食べる。

(今年は誕生日の前の日に休みが取れなかったのだが、代わりに18日に有給を取り3連休も自分へのプレゼントとした。)

それらはいつもの土曜日には無いことなのに、それだけじゃ「寂しい」と思ってしまう私がいる…。

じゃあどのように過ごしたら私にとって「特別な土曜日」になるんだろう？

ケーキを取りに行く予約の時間も配慮しておうちで何か出来ることを考えた。

たこ焼きパーティー🐙

スーパーが帰り道にない私。

セブンのおつまみとしてパックで販売されている「蒸しだこ」が使えるのでは？と話していたことを思い出し、それに加えて万能な薬局で他の材料を揃えることに決めた。

精一杯の「特別な一日」にしてやる…と意気込む。

仕事でずっと朝から帰りまでトラブル続きで、社員の子の行動に苛立ったこと２回。

極め付けに帰りの挨拶を無視される。

下駄箱を通り過ぎタイムカードを押して外に出たら違う部署の上司と私の部署の上司が話しながら歩いてきたので挨拶したのだけどまた無視される。

よくある事なのだけど、塵も積もれば山となるの方式で降り積もった山は限界を迎えていた。

家に帰って感情が爆発して泣いた…。

でもこれだけで悪い事は終わらなかった。

この日最後の最後に起きた悪い事は10年以上使ってきたご飯茶碗が真っ二つに割れてしまった事。。。

でも調べてみたら、災いから守ってくれたのだとそういった感じのことが書いてあった。

＊＊＊

だから私はお茶碗を買いに行った。

猫の新しいお茶碗。招き猫風。

それと、たこ焼きの材料も。

コンビニに行ったらなんと蒸しだこは売り切れ。

なのでスーパーに向かってもらい、そこで購入。

奮発して瓶入りの青のりと本格的な舟皿まで用意した。

…そして、たこ焼きソースを買い忘れた(笑)