『To the Moon』ゲームを選ぶ時間より遊ぶ時間を作って欲しいので、2分くらいで読める記事を。

※今回の記事は脳内で「過ぎ去りし永遠の日々」(16小節のLOVE SONGのアレ)を流して頂くと、より楽しめます。


あなたの人生の中で、すれ違いが起き、疎遠になってしまった友人、または家族はいませんか?

仲介者により仲裁されるすれ違いもあれば、すれ違ったまま一生を終えてしまう事もあるでしょう。
その場合、お互い知られなかった事実、感情、想いが残ります。

このゲームはそんなすれ違いの残酷さ、残酷だからこそ生まれる感動を凝縮した1本です。


ストーリーを簡単に紹介します。

主人公のあなたは、依頼人の人生最後の夢を叶えるという仕事をしています。
とあるマシンを使い、その人の記憶に入り込み、記憶を紡ぐことによって夢を叶えるのです。

死期の近い老人ジョニーは、あなたの会社にこんな依頼をします。

『月に行きたい』

ジョニーより先にこの世を去ってしまった妻リヴァー。
その妻が晩年まで折り紙で作り続けたウサギ。

月に行ってウサギ好きの妻と添い遂げたい。果たしてジョニーは月にいけるでしょうか?
そんな夫婦のほっこり物語…




じゃ、ないんです!!
主人公の職業、夫婦愛で既に惹かれたあなた!このソフトの満足度は僕が保証します!


実はリヴァーには発達障害がありました。
思ったようにコミュニケーションが取れない、全てを障害のせいにしていたジョニー。

リヴァーがウサギを折っているのにはある想いがあったんです。
なぜリヴァーはウサギを折り続けたのか、そこに隠されていた想いとは?

ジョニーは人生の最後に心からリヴァー寄り添う事ができるのか、そんなジョニーの愛妻ストーリー…


 


じゃ、ないんです!!
ここで終わらないのがこのゲームの凄さ!

それだけではジョニーの勘違いなんです。
この夫婦はずっと悲しい『すれ違い』をしていたんです。

まだ明らかになってないすれ違い。すれ違っていた理由、これが明らかになった時に、切なさ、儚さで胸が締め付けられ、そしてエンディングへは止まらない感動のまま走り抜けてくれます。


2Dの懐かしさの中、遊べるアドベンチャーゲームだという事もこのストーリーを堪能できる1つの要素なのかもしれません。

随所に現れる、クリアすると記憶を辿る事ができるパズル、その難易度はとてもシンプル。
これもストーリーに没入できる要素だと思います。

4〜5時間でクリアできます。
この感動、ぜひ堪能してみて下さい!

下記Switch版ですが、iOSやGoogle Play、Steamでも遊べるようですね!

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000023415(Switch)


そういえば小学生の頃に僕のスーファミソフトを借りパクしようとした加藤くんとはすれ違ったままだなぁ…
カセット本体に名前がっつりタイプだったので、加藤くんの暴挙にはいまや尊敬すらしている。

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