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支援で声掛けを減らす関わり

2024年3月15日(土)

おはようございます!一昨日は、県立高校•特別支援学校高等部の合格発表の日でした!勤め先の放デイから受験したみんなも無事合格しました🌸

いつもこのnoteは月•水•金にあげているのですが、今日はイレギュラーでアップしたいと思います🙌

さて、今日のテーマは「支援で声掛けを減らす関わりについて書きたいと思います。

私が勤める放課後等デイサービスには、「個別支援計画」といって、事業所の活動でご本人へ向けて行う支援内容や具体的に達成したいことなど、カルテのような書類があります。

これは、児童発達支援管理責任者がご本人やご家族へお困りな事や体験したいこと等の聞き取りを行い、事業所の特色と照らし合わせて、支援目標と支援方法の組み立てを行います。

ですので、この個別支援計画が事業所で行う支援の根幹であり原則的な部分になります。

その支援内容に応じて、わからない事の質問に答えたり、困りごとの相談にのったりしながら関わります。

その中で利用者さんへの「声掛け」って大きな意味があり、とても大切な事だと思うんです。

⚫︎はじめてや慣れない環境だと不安や緊張が強く、集団の中になかなか入れなかったり
⚫︎困っているけど、どう伝えたらいいか分からなかったり
⚫︎どんな手順でこの作業を進めたらいいかわからなくなったとき
⚫︎分からないという事が分からなかったり

など私は利用者さんとの関わりで、特に上記の様な状況にある事や相談を受ける事が多くありました。

ここで皆さんに質問です。

下記の状況のとき、みなさんはその状況をどう受け止めて、いつ•どんなタイミングで声掛けを行いますか?

⚫︎学年:高校3年生 ⚫︎年齢:18歳 ⚫︎性別:女性
⚫︎状況:放デイの活動で集団活動に参加しています。進行するスタッフの説明は顔を上げて聞いていますが、だんだんと首をかしげたり、個人ワークの時にペンが進まない事がありました。

この状況をどう受け止めるかは、みなさんそれぞれだと思います。

私は、説明でわかりづらい所や十分に理解できていない所があるんだろうなと考えると思います。
個人ワークの時にペンが進まない状況では、しばらく本人さんがどうされるのか?を見守ります。その後は、状況しだいで声掛けを行います。

この様な受け止めと対応をするのには理由があります。「説明でわかりづらい所や十分に理解できていない所があるんだろうなと考えると思います。」というのはあくまで私の主観であり、声掛けをする以前ではご本人の声ではないからです。

•首をかしげるのは困っているかもしれないしご本人のクセかもしれない
•個人ワークの時にペンが進まないのも、自分の中で考える時間なのかもしれない
と同時に考えています。

もちろんご本人が首をかしげた時点で声掛けをする事も1つの関わり•支援だと思いますし、私も最初からこの様な対応はしません。

ご本人と関わりながら様子を見守っていると、見守るのと同時に仮説だてて考えれる様になっていくこと、そして何より「待つ」事ができる様になっていきます。

大事なのは、支援者が目の前の状況を主観だけで捉えて声掛けや対応をなるべくしないこと、そしてご本人がどう行動されるのか?を「まず、見る。そして待つ」ことだと思います。

「困ってそうだから声をかける」だけでは、ご本人自身でやろうとされている事をどこかで阻害していたり、できる機会を奪ってしまっているリスクもあります。

学齢期のお子さんに対しては、特性や障がいの程度に配慮しながらも、出来ないことのお手伝い•サポート•支援ではなく、できるようになるお手伝い•サポート•支援を行う事が必要だと少なくとも私は考えています。

そうすれば、おのずと子どもたち自身でできる事が増えていき、支援者が声をかけなくとも自らで取り組む力がついていきます。

「でもさー、結局正解ってないじゃん?」と言われる事も多い私ですが、これははっきり断言できます。

「正解も不正解もある」

こちらについてはまた次回書きたいと思います🙌

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

それでは、いってらっしゃい🚗

名幸賢人

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