気温上昇を1.5℃以下に抑えるCarbon budget(CO2排出許容枠)の話

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近年のSDGs、カーボンニュートラルの流れを受け、CO2に対する関心が高まっている。カーボンニュートラル、すなわち温暖化ガス排出量ゼロにできれば問題解決となるが、移行までには当然時間を要する。では、それまでの間、どのくらいCO2を排出することが許容されるのだろうか?僕もそうですが、あまり定量的なことが、良く分かってない という方も多いかもしれない。

よく言われる、気温上昇抑制に向けた目標が、「産業革命以降+1.5℃」 。パリ協定でIPCC(政府間パネル)により言及された。では、その1.5℃に抑えるためには、どれくらいのCO2の排出が許容されるのだろうか?

それについては、産業革命以降の排出したCO2の量と気温上昇の関係から、どれくらいCO2を出せば、どれくらい気温が上がるか などが分かりつつあるので、そこから推算できる。

具体的には、2018年以降、420-570Gtぐらいのようだ。

ただ、この値だけ見ても、想像がつかない。では、2017年の排出量はいくらだったのか?

どうやら33Gtのようだ。

えっ!? 20年後(2040年)には底尽きてるじゃん(笑) 2050年って実は遅いんです。

さらにいうと、先ほどのCarbon budgetの値から引用したレポートを見ると、排出量はうなぎ登りに増え続けている。

これって深刻な問題じゃね? って、僕も思いましたが、欧州のトップも思っているようです。そこから、炭素税やバイオ化などの対応策が一層加速することになりそうです。

何かの参考になれば。。。


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