【MTG】令和のエルドラージトロン構築について【モダン】
ドーモ、白米です。
先日、古戦場のお供の団Discord通話中にエルドラージ使いたいんだけど、モダンでデッキはあるのかと聞かれ、エルドラージトロンの構築について少し語ったものを文字にしておこうと思います。ドミナリア後に休止していた紙マジックを再開するにあたり自分で組む分の思考整理もしたかったのでヨシ。このnoteではあくまで構築がメイン。なんか思った以上の文章量で焦る。
1.エルドラージトロンってどんなデッキ?
偉大な先人がまとめてくれているので参照しましょう。灯争大戦以降は”大いなる創造者、カーン”でサイドボードに1枚挿ししたアーティファクト群をいい感じに利用していくスタイルが主流。
2.メインボード構築~土地編~
24~5枚採用する形が一般的。以下はよく採用されるであろうカード群。
・ウルザの塔 ・ウルザの鉱山 ・ウルザの魔力炉 (各4枚)
デッキ名の所以。必須。3種揃えたら7マナ出る。
・エルドラージの寺院 (4枚)
デッキ名の所以その2。必須。エルドラージ呪文を唱えるときは2マナ出る。
・荒地 (2~3枚)
2枚が主流。”血染めの月”の影響下で無色マナを供給できる。”流刑への道”でこちらのクリーチャーを除去された際に持ってこれる。最近、”流刑への道”が下火っぽいけど、カウンターモンキーのサイドに月が居るので減らせない。
・魂の洞窟 (2枚)
エルドラージトロンにおけるくそ高カード枠。予算があるなら採用したい。指定は8割方エルドラージ。対コントロールや(今は少ないけど)"虚空の鏡"を見るなら必須。後述する"探検の地図"で持って来れるため多くても2枚。
・爆発域 (2枚)
除去を内蔵した土地。カウンターが1つ乗った状態で出るため、対象となるのはマナ総量が1以上から。環境読みでコロコロ枚数が変わるやつ。最近は2枚のデッキが多い。
・ウルザの物語 (2枚)
モダンホライゾン2の問題児。一応、土地伸ばしてナンボのデッキだと思っているので多くて2枚。採用するなら後述の呪文枠にサーチ対象のアーティファクトを1~2種類入れることになる。個人的には禁止が怖くて他人には勧められない。
ここからはあんまり見ないけど気になるカードや過去に入ってた気がするカードたちです。正直、スルーして良いです。
・ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
後述する”四肢切断”でライフロスが軽減できたりする。”虚空の鏡”を置かれても黒マナ出せるようになるのでエルドラージクリーチャー以外も通せるようになる。伝説であることと”探検の地図”で持って来れるため、せいぜい1枚。”魂の洞窟”の代わりにどうぞ。サイドに忍ばせるのもアリ。
・成長の揺り篭、ヤヴィマヤ
"虚空の鏡"を避けれるようになるだけ。正直、アーボーグでいいです。代用の代用。緑トロンなら採用圏内。
・幽霊街 ・地盤の際
以前は合わせて4枚くらい入ってた。今は相手の土地に干渉している余裕はないはず。それぞれの優劣はつけ難い。
・屍肉あさりの地
メインから墓地対策が必要なときに以前は採用されてた。急ぐ必要が無いなら"ウルザの物語"でサーチする用のアーティファクトを墓地対策のものにすれば良い。
・ウギンの聖域
大型エルドラージを採用するなら。一応、後述する"全ては塵"や”解放された者、カーン”でも誘発する。が、使っている余裕があるか疑問。
・光輝の泉
アグロデッキがあまりにも多いなら。とは言え後ろ向きすぎるので頭の片隅に置いておくだけ。
・海門の残骸 ・オラーズカの拱門
ドローできる土地。どちらも起動条件がちょっと厳しい。
3.メインボード構築~クリーチャー編~
15~17枚採用されるのが一般的。基本は以下の4種。
・作り変えるもの ・難題の予見者 ・現実を砕くもの (各4枚)
デッキの核となる中型エルドラージ達。稀にどれかが4枚入ってないレシピを見かける。が、明確な目的が無い限りはフル投入が基本だと思う。
・歩行バリスタ (3~4枚)
名誉エルドラージ。”大いなる創造者、カーン”をメインに採用している場合、1枚はサイドに仕込まれることになる。”罠の橋”を置くor置かれても対戦相手にダメージを与えられるので最低でも1枚は欲しい。
ここからは環境読みや奇策として採用する枠
・終末を招くもの
相手ターンでもアンタップできる変なやつ。ちょっと遅いけど機能し始めると厄介なやつ。でも除去耐性無い。
・絶え間ない飢餓、ウラモグ
唱えた時点でパーマネントを2つ追放できる。天敵の"流刑への道"は最近、数を減らしているため、環境的には追い風。殴ればほぼ勝ちでは?
・約束された終末、エムラクール
”ウルザの物語”を採用していると土地とエンチャントが落ちることになるのでかなり軽くなる。環境にいる除去はほとんど当たらないはず。唱えたら勝ちみたいなものでは?
・引き裂かれし永劫、エムラクール
15マナは流石にトロンでも重い。ロマンが過ぎる。でも、唱えたらほぼ勝ち。
4.メインボード構築~呪文編~
残りの枠。全部で19~22枚が主流。役割毎にある程度の採用枚数が決まっていて、その役割に該当するカードから好きに採用してねってイメージ。
コンボ支援枠。ほぼ固定で4枚。
・探検の地図 (4枚)
トロン土地を揃えることが基本なのでフル投入。入れない理由もない。
プレインズウォーカー枠。大体6枚。好きなカーンとウギンを入れよう。
・大いなる創造者、カーン
最近の主流。これのおかげでサイドボードを利用した器用な動きができるようになる。サイドボードがこのカーンの存在を前提にするので中途半端に採用するなら入れない方が良いと思う。0か4のカード。
・人知を超えるもの、ウギン
常在能力が優秀。最近の環境だと6マナが重いかも。出せば勝ちというわけではないのが難しい。流行りの影響を受けやすいカード。今は他のカードに追いやられて枠が無い。
・解放された者、カーン
以前、採用されてた方のカーン。7マナが重いので多くは取りたくない。が、先手3T着地は犯罪レベル。壁となる生物が出てるor相手の盤面の生物が1体だったらほぼ勝ちでは?
・精霊龍、ウギン
以前、採用されてた方のウギン。8マナが重いので多くは取りたくない。出れば、盤面はほぼ更地にできる。戦場に"罠の橋"があってもプレイヤーに火力が飛ばせる。
除去枠。大体6枚。ほぼ選択肢は無い。
・四肢切断
マイナス修正による除去。ファイレクシアマナはわるい文明。4点ペイが痛いのであまり連打できない。土地にアーボーグを採用していれば緩和できる。黒いカードなので"夏の帳"には注意したい。無理だけど。
・全ては塵
全体除去。有色パーマネントのみなのでこちらはほぼ被害なし。エルドラージ呪文なので"エルドラージの寺院"で2マナ出るのがポイント。”約束された終末、エムラクール”でカードタイプのカウントが2種類増える。
・歪める嘆き
一応、除去枠。PかTが1以下のクリーチャーが対象。撃つタイミングに気を使うけど、環境主流の小型クリーチャーには大体当たる。しれっとソーサリーを打ち消せるのがポイント。”虹色の終焉”が消せます。
・次元の歪曲
一応、マイナス修正による除去枠。果敢系のデッキにはほぼ無意味と思うべき。自分の大型クリーチャーに対してデメリット付パンプとして使えなくも無い。どちらかと言えばサイド用。
妨害、その他枠。空いてる枠を埋める感じで。
・虚空の杯
可能な限り採用したい。Xの値はしっかり環境分析を行って決めるように。以前はX=1で"流刑への道"を止めるのが主だったと思う。これだと自分のアーティファクトが消される事案も多いので忘れないように。(何度も自分の”探検の地図”が消えてる。)
・精神石
マナ加速。いざという時はドローに変換できる。”血染めの月”があっても無色マナが供給できる。”精霊龍、ウギン”をメインに複数取ってた時代はこれも複数採用してた。
・精神迷わせの秘本
回数制限付きのドローサポート。使用後に4点回復はアグロが多い日も安心。1~2枚採用されてるレシピが多いけど、モダホラ2以降の環境では悠長なイメージ。実際は不明。
・0マナor1マナのアーティファクト
”ウルザの物語”を採用した際に入れる枠。”バジリスクの首輪”、”ミシュラのガラクタ”、”真髄の針”、墓地対策系アーティファクトからお好きなものを。
5.サイドボード構築
"大いなる創造者、カーン"を採用するかどうかで構成が大きく異なる。正直、"大いなる創造者、カーン"採用前のサイドボードを覚えてない上に、採用していないレシピも最近見ないので採用を前提とする。
非アーティファクト呪文の候補。メインボード構成で述べた一部のカードが採用されることがある。多くて3枚くらい。
・絶え間ない飢餓、ウラモグ ・真実の解体者、コジレック
入れるなら、大型エルドラージからお好きなものを1体ってイメージ。個人的にはあまり入れたくない。
・外科的摘出
最近は見ないカード。墓地対策兼コンボ妨害。
・次元の歪曲 ・歪める嘆き
役割は前述の通り。追加分や、メインに入れなかったけど欲しい時に。
アーティファクト呪文の候補。ほとんどがアーティファクトになる。ほぼシルバーバレット。環境読みによって色々あるので主要なやつだけ。
・歩行バリスタ
前述の通り。
・ワームとぐろエンジン
アーティファクトクリーチャー。アグロゆるさないマシン。追放除去以外への耐性のような何かを持ってる。
・隔離するタイタン
アーティファクトクリーチャー。土地破壊マン。使い方がちょっと難しいので要お勉強。
・領事の旗艦、スカイソブリン
エルドラージトロンの弱点であるお空を守るやつ。出ただけでもある程度機能するのは偉い。こいつだけは1枚挿しておくべき。同型を相手にするときに非常に重要。
・液鋼の塗膜
カーンと組み合わせればマナを縛れる。厄介な起動能力を止めることが可能な場合も。起動タイミングは注意。
・墓地対策系アーティファクト
色々あるので好きなものを3枚ほど入れる。
・その他妨害系アーティファクト
環境で変わると思うので一概に言えないので省略。
以上。
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