政治を家で話すとき

政治思想、これがなかなか厄介な概念だ。昔からそうなのかもしれないが、Twitterでは罵り合いの大喧嘩が毎日あちこちのスレッドで続いている。

まあ、罵り合うほどの人は、相当極端な政治思想を持っていることが多く、もうちょっとバランスを取ればいいのになあ、なんて思う。

バレンタインデーに妻(結婚前)に聞いたことがある。

チョコレートを買うときに、フェアトレードに気をつけるべきだと思う?

チョコレートは、児童労働(ほとんど奴隷制のようなものだ)の上に成り立っているところがあり、そうして安価なチョコレートが出来上がっているというわけだ。

高級志向のチョコレートになると、フェアトレードを謳っているところもあるが、変わらず気にしていないブランドもある。

味が変わるわけでもないし、ただ値段に転化されているだけ、という捉え方もできるだろう。

そんなフェアトレードの現状について軽く検索してあと、妻は言った。

「大切なことだと思うけど、普段買うチョコレートから気にすること出来ない。フェアトレードのチョコレートなら素敵だな、と思う」

この一連の流れで、妻に圧倒的な知性を感じた。

政治のことはよく話すし、それなりに異なる意見を持っている。

妻には信念があり、顔を窺って自分の意見を述べないということもせず、わからないことは調べてから直感に従って答える。

これが私もなかなかできなくて、こういう話題になるといつも妻のことを尊敬している。

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