モンシロチョウってどうやって越冬しているか調べたらすごい機能で冬を乗り越えてた件
現在、秋真っ只中。
北海道のこの時期は、気温が10度前半なんてのも当たり前になってくるわけですが、今日は20度超えと暖かく、日差しも出ていたので、こんな日は絶好の散歩日和。
さっそく少し薄着に着替えて、草木が少しずつ枯れ始めてきている河川敷を気持ちよく歩いているとき、ふとモンシロチョウが目に入り、辺りを見渡してみると、結構沢山飛んでいることに気がついた。
河川敷にはまだまだ沢山のムラサキツメクサの花や、他にもチラホラといろんな花が咲いているので、エサとなる花の蜜に困らず、こんな寒い時期に入ってもモンシロチョウは活発に活動しているのかな?と思った時に、ふと疑問が生まれた。
「モンシロチョウって、草の葉っぱに卵を産むはずだから、北海道のように秋には草木が枯れて、冬には雪が降る環境でどうやって越冬しているんだ?」と。
卵や成虫の状態で、土の中や木の幹の隙間なんかで越冬する昆虫は多くいるけど、冬に土の中や幹の隙間なんかでモンシロチョウの卵や幼虫(イモムシ)、成虫を見たことがないし、そんな情報も今まで聞いたことがない。
それなら、「毎年どうやって来年に種を繋げているんだ?」と、謎が生まれ、スマホは家に置いてきたのですぐに調べることはできず、無性に気になったので、散歩を途中で中止し、急いで家へ戻って調べてみることに。
色々詳しく解説しているサイトを読んでわかったのは、モンシロチョウは基本、葉などに卵を植え付け、そこから約3週間~1か月以上かけて、卵から孵化→幼虫→さなぎ→成虫(モンシロチョウ)となるようです。
そして成虫になると、また卵を葉に植え付けそれを繰り返す。
で、ここからが僕の謎を解き明かすことになる情報なんですが、モンシロチョウは条件次第で、さなぎの状態から羽化をしないで越冬をする個体が出てくるそうなんです。
条件としては日中の気温が低くなったり、日照時間が短くなる(つまり秋が近づいてくる)と、さなぎの状態で木などに張り付き、そのまま羽化をしないで越冬する個体が現れ、それが春になり、気温の上昇と日照時間が長くなると、さなぎから成虫となるそうです。
この時点で、「なるほど!」と、僕の疑問は解消されたんですが、ここで新たにもう一つ疑問が。
「北海道の冬は氷点下になるし、さなぎは凍らないのか?」と。
それついても調べたところ、すぐに疑問が解消されました。
どうやら、さなぎ状態になると体内で氷点下でも凍らない「グリセリン物質」というものを作り出すそうで、そのおかげで冬は氷点下にもなるような北海道でも越冬できるそうです。
個体によってはマイナス20度~マイナス30度でも耐えられたりするようです。
すごい。
ちなみに、モンシロチョウのさなぎに限らず、越冬する昆虫はこういった凍らない物質を体内で出して冬を耐えている種類も多いとのこと。
昆虫って、知れば知るほど本当にすごい生き物で面白い。
知らないことが溢れているこの世界は本当に楽しい。
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