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令和5年8月30日 馳浩石川県知事記者会見より北陸鉄道石川線に関する質疑の文字起こし

24:23~ なお、個人名に関する部分は肩書に直しています。

読売新聞記者:北陸鉄道石川線のことについてお尋ねします。今日、会議で存続するという方針が正式に決定したと思うんですけど、今後知事としてどのような動きをしたいかと、今後北鉄に求める対応についてお尋ねいたします。

石川県知事:地域公共交通活性化再生法という法律があります。略称ですが、長ったらしい名前であります。地域公共交通活性化再生法と漢字を並べてみれば、いかにその公共交通機関が地域にとって必要なのか、そしてそれを活性化し、再生しなければならないという法律が、わざわざできたんですね。おそらく議員立法だったと思います。
まさしく国交省の中でもまた、私どものように地方、過疎化にあえぐ国会議員が守ろうと、国も守ろうと、法律に基づいて行政も参加しようと、そして利用者も、事業者も参加して守っていくべきだという、非常に極めてそういう哲学と文化に基づいた議員立法だったはずです。
従って、私は知事という立場では調整役として、事業者:北陸鉄道さんの「乾いた雑巾を搾り取るような経営努力」に加えて、利用者が増えれば、恐らく売り上げは伸びますよね。利用者が伸びるような、それには自治体も、沿線の住民団体といいますか、沿線の方々にも「これなら乗りたいな」という企画、あるいはサービス、割引とか、あるいは私も記者さんICaお持ちですか?

記者:持ってない。

知事:持ってない?できればお買い求めいただくと嬉しいんですが、ICa。今度は、来年4月からはですね、クレジットカード使えるように、県も支援するんですよね?部長。

部長:まだ決まってませんが...

知事:(笑)するつもりです。どういう内容になるかわかりませんが。そうすると、県や市町が民間事業者である北鉄さんに対してどこまで支援したらいいのかというような程度問題もありますよ。あまりやりすぎたら、議会からも「何で北陸鉄道ばっかりなんだよ」って怒られちゃいますからね。しかし、今ある基盤をどのように守っていくのか、そういった中で今日、存続と、鉄道存続という一つのラインができて、具体的な利用策についてですね、来年の1月でしたよね?来年の1月に決めようじゃないかと4人の首長さんが、データをもとに方針をお決めになった以上は、私はそれをしっかりとお支えしたいと思います。
そういたしますとですね、そのクレジットカードについてはぜひバックアップしたいと思っていますが、それだけではなくてですね、まさしく西金沢駅で、来年北陸本線からIR鉄道になりますけれども、直通で乗り入れたら便利ですよね?二次交通にもなりますし。しかし電圧違いますよね?

部長:電圧とかいろいろ、相当難しい技術的な問題があると

知事:相当、その技術的な問題を、今解決するのか、中期的な課題として置いておいて、やっぱり乗り換え(「乗り入れ」の間違いと思われる)出来たら便利ですよねという風にするのか。未だにある議論というのは、野町で終わりなんだけど、香林坊ぐらいまで行けたらいいんじゃないの?とかね。だけど香林坊に行くとしたら、犀川大橋どうするんですか?架け替えする?犀川大橋って築何年経ちました?部長。観光部長。100年じゃなかったけ?副知事。自分の家の近くでしょ?そうなんですよ。つまり鉄道、あそこ犀川大橋にビューって行かしたらですね、大丈夫か?と、狭いし古いし。でもアレ文化財のはずですよ?

部長:登録文化財です。

知事:登録文化財ですよね?ということまで考えたら、中期的な課題にしておいて、できるだけ利便性を高めるような努力を北鉄さんもするけど、金沢市も野々市市も白山市も県もね、できるだけ色んなアイディア、要望があるならば、協力するのが人の道というものじゃないでしょうか?
地域公共交通活性化再生法というのは、そういうやっぱり背景があった。そうすると私の立場からすると、富山市のですねLRTが、あのとき富山市長は決断したな。また、今年からですか、宇都宮のですねLRTですね、あれがスタートしますよね。あれは何百億掛かりました?栃木県出身の人います?結構掛かった、500億近く、480億か500億近く、それ超えるぐらいですよね?そうすると、そんな莫大な金掛けてまでやる必要があるのかという議論が当然出てきますよ市民県民から。
でも、栃木県のあの調整は20年以上掛かったと思いますね。どのように今後運営されるか、所謂宇都宮のLRTについては、私もちょっと関心が高く、見に行ってみたいなと思っています。
こういう条件をですね、様々見ながら、まず来年の1月の時点まで、そのときに、法定協議会が開かれるそうですから、できる限りのデータと、また投資効果ですよね。いやいやLRTを通したことによって宇都宮でもですね、沿線の地価上昇している訳ですよ。マンションが建つとか、オフィスがどんどんできるとか。富山などでもですね、非常にあのLRTの周辺、まちづくりの協力も高まってきました。
その法律に基づいて、私いま申し上げたようなことも含めてですね、県は調整の立場でありますので求めに応じて、情報共有、情報交換をしながら、さりとてまず存続が決まった以上は最低限の存続、そして北陸鉄道さんが求めておられる上下分離方式が可能なのかどうかも、他の地方鉄道を参考にしながら、石川県としてどういう対応が可能かということを、しっかりと勉強していきたいと思っています。

記者:ありがとうございます。あの北鉄さんに求められることもさっき一応お伺いしたんですけど、それ今もう一度お伺いしてもよろしいですか。

知事:あ、いいですよ。それはもう一言ですよ「乾いた雑巾を絞る努力」

記者:ありがとうございました。

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