慣らし保育、プロと素人の温度差。

いよいよ慣らし保育スタート。

うちの職場は院内保育に預けるのが多数派であるから、私も結婚した当初は「子どもが生まれても安心」なんて思ってたけど、妊娠したら院内保育のデメリットが頭に浮かび一般の保育園希望となりました。
院内保育に通わせてる人を否定する気は全く無いんだけど、すでにそこに預けてる先輩に「え〜、なんで(院内保育)じゃないの〜??」なんて聞いてくる人にはちょっとイラっとしちゃう心の狭さ。
先輩相手によぉ!!「お宅のお子さん通わせてる園のこういうところがちょっとと思いまして」とかよぉ!!言えるわけねぇだろ!!!聞くなよ!!!!!!
(「家からめっちゃ近いんですよ〜。そのままこども園にも進級できるので、ファッションセンス皆無の私としたら制服で通園してもらえるの有り難すぎて〜」とかなんとか、無難げなことを行って回避する)

もしあのまま院内保育に預けてたら、慣らしとかもなくいきなりフルで預けて働く日が来てたんだよなぁ。コロナ禍以降慣らし保育中止したっきり。

そんなこんなで、今日から母子分離。

先生に抱っこのバトンタッチをし、荷物の中身を伝えて、いざ分離。

お嬢、なんでこんな時に限ってぽけーっと違う方を眺めてんだ。いやクラスメイトたちが部屋の色んなところでいろんな遊びしてるから気になるよな!ごめんごめん!!!

こうなると私の方が執着しちゃって。
「お迎えくるからね!」って声を掛けるも聞いちゃあいねぇ。
完全に視界に私入ってない。

ほんで1人身軽に家に向かって歩く。
そこでふつふつと考える。
「娘からしたら、気が付いた時にはお母さんが居なかったって感じるんじゃないかな。お母さんが急に消えるなんてショックだよね…いや意外とその方がすんなり切り替えれるのか?えーでもどうだろう」
よく分からなくなってこっちが涙目。

涙目のままチャリンコに乗って三浦半島最南端のスターバックスに行くなどしました。
浦賀水道を優雅に泳いでいるタンカー船やら漁船やら、米国籍のなのか日本国籍のなのか私には見分けのつかない軍船を眺めつつ過ごしておりました。

預けた相手は保育のプロで、慣らし保育はみんなが通る道で、母子分離で大泣きするのは見慣れた光景で、娘がお口を四角くしてわんわん泣いたとしても先生たちは別に深刻にならないだろうと頭では分かってんのになぁ。
私1人(もしかしたら娘も保育園で)深刻な事態みたいに捉えちゃってさー。

そこでふと仕事してた時のことを思い出す。
高齢のおじいちゃんが緊急入院で入ってきた時、こっちは着々と夜の魔物降臨に備えて淡々とセンサーやら準備してるけど、家族がすごく心配しちゃって全然アナムネ進まないなんてことが良くあったけど、それと同じやな。
環境が変わったおじいちゃんは魔物に取り憑かれて明け方に叫んだりしちゃったりするけど、こちらは深刻にとらえず「やっぱせん妄なっちゃいましたねぇ」なんて話してたり。
場所と状況は違えど、今回の自分の体感を仕事に活かしていきたいなと思ったり。

「すごく心配だと思うけど、ここまで来てくれたんだから大丈夫!後はこちらにお任せいただいて、一度ゆっくりお家で休んでください!必要なものは、ゆっくり朝ご飯食べてから届けにきてもらえたら大丈夫ですからね」

これやな。良いセリフを思いついた。私のアナムネ開始のセリフにしよう。なんか格好いいぞ。

(復帰先が集中治療領域じゃないからこんな呑気なこと言えるんですけどね。)

しかしながら、深夜の緊急入院の状況しか想像できてないや。
私夜勤無しの雇用になったから、このセリフ使えねーや。


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