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dust'nGRAFFTY "We Can Get Over Anything"

5月16日 なんばHatch

今日ここで行われるライブはdustboxとROTTENGRAFFTYのツーマンライブだ

dust'nGRAFFTYと名付けられ定期的に行われているツーマンライブだと言う事は知っていたが、実際に参加するのは初めてだ

なんならdustboxに至っては完全に初見であり
両バンドの関係性も良くは知らない

だからこそ今日このライブは楽しみで仕方なかった

先制攻撃、dustboxのライブが始まる

「やっと会えたな大阪ーー‼︎今日は最後まで目一杯楽しんでいってくれーー‼︎」

SUGAの高らかな叫びからライブはスタート
序盤からパンクロックの魅力がぎゅっと詰まったような演奏と歌がどんどん会場の熱量を上げていく

ステージの3人も集まったファン達もライブが進む事にルールの範囲内での1番熱い形を探り当てて勢いが増していくのを感じ取った

「前乗りして、ホテルで寝て、朝起きたらねつあって、あーーこれは……ってw」

MCでは前回の延期になった日の事を振り返る

「すぐロットンの皆に連絡したらそれはしゃーない、大丈夫だからって」

「でもアイツら対バン相手悉く患うよなw呪われてる?w」

「ロットンはいつも寄り添ってくれる大切な同期で……色々あって心が弱ってた時もツアーやれるのかなぁって状態だったけど……その時アイツらをゲストに呼んでてさ……わざわざ俺たちのとこまで飛んで来てくれてツアーやろう‼︎って……本当に今活動できてるのはアイツらのおかげです‼︎」

対バンするアーティスト同士の関係性が理解できると更にライブが表情豊かに見えてくる

Dance Until Morning からの D.A.N.C.E.のカバーではステージにロットンのN∀OKIとNOBUYA……………の仮装をしたHIROSIが乱入するなど

よほど仲が良く無いと実現しないようなワンシーンも

「皆の目が違う‼︎キラキラしてる‼︎以前の不安そうで戸惑ってる感じじゃない‼︎」

ステージからの景色に大喜びのメンバー
確かに規制はまだあれどピリついた緊張感や恐怖感は一切無い

「今日は仕切りも立ち位置のシールも何も無いんでしょ⁉︎俺たちの大好きなライブハウスへ近付いて来てるって事だよな‼︎」

「ここまで来た俺たちなら‼︎ミラクル起こせるぜ‼︎」

ラストスパート、Here comes a miracleからJupiterまで一気に駆け抜けて

盟友ロットンへとバトンを渡した

Riot
Try my lack
Daisy
Bird of passage
Bitter sweet
Farley
Still believing
Not Over
Break though
Dance Until Morning 〜 D.A.N.C.E.(ROTTENGRAFFTY)
Missing peace
Flash Back
Here comes a miracle
Right now
Hurdle race
Jupiter

610行進曲がライブハウスに鳴り響くこの瞬間は格別だ

先程のdustboxが残した熱量が全く冷めきってない中
N∀OKIが咆哮

「紆余曲折‼︎やっと辿り着いたこの場所‼︎思う存分‼︎感じて‼︎アガって‼︎遊んでけぇぇぇ‼︎」

「俺たちが京都‼︎ROTTENGRAFFTY‼︎」

狂気じみたギターサウンドが攻撃開始を告げる
ハレルヤでいきなりフルアクセルだ

「もう充分温まってるやろ⁉︎」と煽られても当然と言わんばかりの盛り上がり

もう既にこの環境に適応したファン達もラスト一曲かのように喰らい付く

戦闘は更に激化して行く

「1945‼︎灰まみれから這い上がる‼︎分かるやろ⁉︎戦争反対‼︎‼︎」

警報のようなサイレンとスリリングがラウドサウンドが抜群の零戦SOUNDSYSTEMへ

命を奪うのではなく命を燃やす事に極振りして
音と拳の戦いを楽しんだ

更に暴イズDEADまで繰り出してくるものだからたまらない

延期した分どちらも今日はとことんやるつもりのようだ

「ダストングラフティーへようこそ‼︎着実にあのモッシュにダイブまみれのライブハウスに近付いてるとは言え、今日のところはその場で燃えて、魂で歌って、存分に遊んで帰ってくれ‼︎」

So…Start、STAY REALとまだまだ盛り上がりが約束された強烈なナンバーが続く

その場から一歩も動いていないのに皆汗だくだ

「ここ最近、ロットンはあまりいいニュースを聞かせる事ができてませんが………去年、dustboxがダストングラフティーやろう!って声かけてくれて………それが無かったらこのライブも去年のポル超も出来てなかったと思います………アイツらに俺らが返せる恩は‼︎今日この場でヤバすぎるライブをする事‼︎だからお前らも‼︎殺す気でかかって来い‼︎」

This Worldで殺人的なヘッドバンキング合戦を繰り広げる

とにかく最近このバンドは迫力が半端じゃないからこちらも呼応して豪快な盛り上がり方をしてしまう

これが癖になるほど楽しいのだ

「元々、dustboxとロットンはそんなに絡む事も無くて………イベントに出ても他を寄せ付けない……殻に閉じ籠もってた……群れたく無いバンド同士だった………だったらイベント出んなやっちゅー話やけど笑 まぁそっから………ふとしたきっかけで意気投合し、東名阪でポルノ超特急をやるって時に東京で出てもらったりして………一緒にイベントやるほどの腐れ縁になりやした」

「いつかあのライブハウスの姿に戻る日まで……HATCHの窓辺から、心魂解き放って‼︎」

「70cm四方の窓辺」では一転して丁寧に美しさすら感じるほどの情緒が込められた時間となった
昨年のアコースティックツアーを経てまた熟成された一曲だ

ライブは後半戦へ
D.A.N.C.E.でアホなくらい踊り明かした後は

「今はまだ声が出せなくとも‼︎目ん玉で‼︎魂で‼︎なんでもええから‼︎心で歌えーー‼︎」

あのメロディーに乗せてあの歌を心の中で大合唱

「分かるやろ?分かるよな?俺たちがやるべき事はただ一つ、ただひたすらに………輝き‼︎狂えぇぇぇ‼︎」

金色グラフティーで文字通り狂ったかのように盛り上がる
それでいて皆の表情はマスク越しでも輝いて見えていただろう

「ありがとうございました!ロットン最後の曲‼︎レイニーレイニー‼︎心で歌ってくれ‼︎」

本編ラストはRainy
もう心でやかましいほど歌っているからなのか今が不自由だと一切思えない

だからこそまた元のライブハウスが帰ってくる時が更に楽しみになる

「2階‼︎お前らしっかり見えてたぞ‼︎ありがとうな‼︎ 後ろ‼︎お前らも良かったぞ‼︎ありがとうな‼︎ 前‼︎お前らよぉ我慢したな‼︎かっこよかったぞ‼︎」

「俺たちが‼︎京都から来た‼︎5人組ロックバンド‼︎ROTTENGRAFFTY‼︎」

これぞロットンのライブ‼︎と言わんばかりの戦場だった

長年ライブハウスを主戦場としてきたバンド同士の対バンはやはり極上だった

アンコールでは更に

「しくじったら何回でもやり直しやす、そんじゃ………Error…‼︎」

dustboxのメンバーを交えてショートチューンError…で追撃

何より不在となっていた生のギターサウンドを盟友がかき鳴らすと言う展開には更に胸が熱くなる

「東京も来たやつどれくらいおる?えー今からその時も最後にやった曲をやりますwww」

「今日このダストングラフティーの余韻に浸る時は、この曲と『彼』の事を思い出して下さいwww」

最後も両バンドメンバーで某大先輩の楽曲とんぼをカバー

あれほど熱く激しいライブをしていたのに急に和気藹々としたコピーバンドセッションみたいな空気になりこちらも笑顔になる

ステージにいる両バンドメンバー達があまりに幸せそうに楽しそうにやるものだから最終的に泣けてきた

「ありがとうございやした!この続きは札幌で‼︎」

延期を乗り越えようやく大団円を迎えた今日のライブ

また癖になるほど楽しいライブを発見してしまった

苦楽を共に乗り越えてきたこの2バンドの友情と音楽人生が

少しでも長く続いて欲しい

ハレルヤ
零戦SOUNDSYSTEM
暴イズDEAD
So…Start
STAYREAL
This WORLD
「70cm四方の窓辺」
D.A.N.C.E.
金色グラフティー
Rainy
en.
Error… With.dustbox
とんぼ(cover)

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