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SAKANAQUARIUM光ONLINEの雑感と色々。

感想は、「なんだこれ」だ。決して悪く見てる訳では無い。「なんだこれ」って言葉しか出て来ないのだ。最初の曲が「グッドバイ」で、最初なんで〜って思ってたけど、それはコロナだのなんだの雑音で傷つき苦しまなきゃいけない現実からグッドバイして、サカナクションの世界へようこそって優しく迎えられたのだと気づいた時は、鳥肌が立ったし、それだけで見てよかったとすら思えた(サカナクションの狙い通りなのかは分からないけど)。そして、最後に「さよならはエモーション」で現実に帰るとともに元気になっている自分がいた。これほどまでに、元気しか湧き出てこないさよならはこれまでに体験したことがない。

まず、「ライブミュージックビデオ」の名の通り、とんでもなく演出が凄い。AR技術と、1曲のために作ったのであろう、スナックひかりのセットも凄いし、円盤と比べても見劣りしない画面の移り変わりも凄い。「ベースあみちゃん!」と一郎さんが言った後、もっちと絡んでた一郎さんをバッチリ捉えたのには感謝を述べざるを得ない(ごめんなさい)。これがもし円盤になるとしたら、どんな編集が施されるのか、楽しみで仕方がない。個人的には「ミュージック」の演出がとても好きだ。いつ見ても、ラックトップからバンドスタイルに入れ替わるのはかっこいいし、それに加えARの演出が凄すぎて、頭の中がキャパオーバーしていた。

次に、音が凄い。このライブの売りは「3D音響」でもあると思うのだが、これの活用がこれまた凄い。ある曲では一郎さんが頭の中を走り回り、ある曲ではしっとり深いところに刺さるように波のようになっている。スピーカーで聞くのも良いが、この体験をするなら1番はイヤホンかヘッドホンで聞くことをおすすめしたい。というかした方が良い。まだ間に合う!急げー!(8/20現在)

個人的に、「ボイル」で深い深海を体験した後に優しく沖に上がらせてくれるあの感触が好きだ。あれから、盛り上がる曲を入れてくるセトリが気持ち良くて仕方がない。

私はこのライブを、ひとつの終着点として捉えていた(TwitterとかSOLの掲示板で同じこと言ってる人いれば多分、僕)。(⚠️ここから先自分語り注意)

というのも、私はコロナ禍を気にサカナクションの深い深い海の魅力を知り、深く深く潜っていったのだ。元から「ユリイカ」や「グッドバイ」「陽炎」「ミュージック」など、好きな曲はあったのだが(今思えばユリイカとか好きな時点でサカナクションの魅力を潜在的に感じ取ってたのかも)、魚図鑑と834.194以外のアルバムはほぼ聞いた事が無いという状態だった。そんな僕を深い海に旅に行かせたのはYouTubeのライブ映像配信だ。私はコロナが流行らなければ、サカナクションを知らずに生きていたのかもしれない。少しだけコロナに感謝だ。そして極めつけは、忘れもしないSOLキズナ感謝祭の夜、とーやま校長とあんなに楽しそうに話していた一郎さんが必死に音楽業界の現状を訴えていた時だ。それまでも音楽が好きな方だったと自負してた僕だが、そんな現状を知らず、休校になった毎日を堕落して生きていて、こんなに辛く苦しい状態になっていたことを知れなかった。少なくともキズナ感謝祭で並んでいた皆さんはそのことを理解して、それを悟らせないように振舞ってたのだろう。とーやま校長(は知ってただろうけど)、生徒のみんなを心配させないために。あんなに楽しそうにとーやま校長のファッションをいじって、グッドバイを歌って泣かせた一郎先生が、続くライブハウスでのクラスター発生などでいわれのない誹謗中傷を音楽業界全体に浴びせられ、自分たちの仲間の生活が危ない、先が見えない(ちょっと誇張してるかも)って言われてるのを見て、何もできない自分に腹が立って、悔しくなって、でもそんな真っ直ぐな人の歌は絶対にまっすぐだと確信した。それでサカナクションで聞いたことの無いアルバム(DocumentaLy)を聞いて、完全にハマった。そんな僕にとって、一郎さんやチームサカナクション、NFの方の配信は、共に作っていった感覚が強く、SAKANAQUARIUM光ONLINEは、完成まで見届けたもののような気がして(図々しすぎる)、これが終わるのはちょっぴり寂しかった。だけど、一郎さんが「一緒にワクワクすることやっていこう」って言ってくださって、とても嬉しかった。

最後の方は自分語りになってしまいました。申し訳ないです。だけど、本当に本当にいいライブで、今ならまだ間に合うので、見たいけど気になるって方は是非買うことをおすすめします!

暗闇ライブ、いつか地元でやって欲しいと願うばかり。

ここまで僕の稚拙な文を読んでくださり、ありがとうございました!

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