宮司姿

NEWタイプの神社を創り、社会をよくする活動を楽しんでいらっしゃる宮司さんの桃山きよ志さんにお話を伺いました

ポップで現代に合う「願いの宮」で面白いクリエーター宮司としてご活躍中の桃山さんにお話を伺いました

出身地:大阪
活動地域:大阪・東京
経歴:平成11年7代目就任
阪神淡路大震災、オウム事件、受験前夜の出来事をきっかけに7代目就任を決意。その後修業のため朝6時から夜6時まで門外不出で、神前横の結界に座り続けるストイックな修行「5年の行」を遂行
現在の職業および活動:平成16年開宮 
宗旨宗派を問わない神社「願いの宮」を開宮。悩みごとを聞いてくれる神社として、関西のみならず、国内外からも多くの参拝者から支持を得ている
ラジオ大阪 パーソナリティー (株)桃山社中 神式セレモニーコンサルタント
座右の銘:叶うから願うのではなく、願うから叶うのである

日本・社会全体が良くなれば、個人も良くなる

記者:夢やビジョンは何ですか?

桃山宮司さん:(以下敬称略)人々の心のよりどころになる場所を作る、日本の経済・文化の復興をしたいですね。日本の文化とは日本の精神性、色気など。色気とは品がありつつも華やかにということです。

記者:日本を元気にしたいということですか?

桃山:最初10年くらいは色々な人の悩みを一人一人に聞いていて、どうやったらよくなるのかと模索していたのですが、経済と文化が盛り上がれば個人の悩みは解決していくなと思い始めました。
日本全体・社会全体がよくなっていけば必然とみんながよくなっていきますよね。世界まで広げていきたいですから、将来的にはインターネットを通して、画面を通し色々な方々をサポートしていきたいですね。

花が咲いても根っこが大事

記者:その夢を具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

桃山:目標や計画はありますが、今は、新しく宮を建てることにチャレンジしていることがあります。

記者:巫女の舞も教えていらっしゃるんですね。

桃山:巫女の養成をしているのですが、若い子も、歳を重ねている人も、神様にご奉仕する、そういう精神を持つことが大切だと思うんですね。

記者:他にもありますか?

桃山:新しい宮は3階建て、3層のご神木のイメージです。1階は「大地」とつながる根っこのイメージで個人の願い、2階は「葉っぱ」が生い茂るイメージで、舞台を作り、願いの現実化のための交流・学びの場所を用意し、3階は「花と実」を結ぶイメージの神社を屋上にもつくります。

記者:新宮に色々な夢がつまっているんですね。

桃山:同時に色々な形で、色々な展開がされている宮であることのイメージです。花が咲いていても根っこが大事ですから。

いずれは東京、全国、世界へと考えています

記者:それを具現化するために、1年後や3年後どんな目標や計画がありますか?

桃山:1年後には、この新宮も完成し機能できているでしょうね。今は、より魅力的な新宮になるよう、外に出ていろんな業界の方とお会いしています。3年後は、関西の経済・文化を盛り上げ、経営者・文化人が宮に集まって交流していきたいと思っています。

記者:お一人でされるより何人かでされているんですね。

桃山:そうですね。さらに巫女養成も神主養成もそうですが、神様のご奉仕ができる方を私以外にも増やしていくことを考えています。24歳で継ぎ、44歳まではしんどいことがあっても、とにかくやり抜こうという思いでやってきました。といいながら楽しみながらやれましたが。今、44歳なんです。20年かけてやってきて、44歳からは人からは道楽?と思われるくらい自由にしながらも、活動を広げていこうと思っています。

記者:では、今年は節目の年ですね。

桃山:はい。目標にしていた年です。今後どう展開しても、根本である神様とのつながりを大事にしていきます。私がブレたら来られる方も困りますので。

記者:そのためにふだんから、心がけていることはありますか?

桃山:朝、おはようございますと手を合わせて、夜、寝るときにはおやすみなさいと普通のことを神様に申し上げます。ものすごい修行とかは、今はしていないです。人間関係と同じで日ごろから神様と仲良くしています。
また、私自身この神様でないとだめというのは一切もうけておりませんので、関わる方々の帰依されている神様、もしくは宗派をも大切にさせていただきます。

神様にスカウトされたと思っています

記者:活動指針・基本活動を教えてください

桃山:私は完全に楽しいことしかしないです。私を知っている方はそう思われていると思います。

記者:どういったことを楽しいと感じられますか?

桃山:人が楽しく見える事であっても、私自身が楽しくなかったらやりません。この感覚は神様が教えてくれているんです。楽しいとか、ほっとする、安心するとか、内側から神様はメッセージを送られている。外からどれだけ言われても、みんながこれ絶対いいよと勧めてくれても、私自身が感じない時はやりません。

記者:考えの中でこれがいいではなくて、どう感じたかということですか?

桃山:そうですね、よく言われるのが楽しかったらいいのかと。そうではなく、こうなったら楽しい、ただその実現のために受ける苦しみは喜んで受けます。

記者:5年間修行されていましたね。

桃山:日々しんどかったですよ、発狂しそうなこともありました。真っ暗なトンネルの向こうには光がある、それを信じて日々修行していました。今、しんどい状況の人もいるでしょうが、明るくワクワクする未来を描けていると頑張れると思います。私は、神様にスカウトされたと思っています。

たくさんの人の声にこたえたい

記者:夢やビジョンのきっかけはなんでしたか?

桃山:この世界に生まれましたが、時代に合っていないなと思っていました。継ぐなら年齢を重ねてからやればいいかと思っていたんですが、大学受験の時に自分自身がしんどいこともあり、私自身が変わらされていきました。読む本の種類も変わっていきました。宗教的なものを読みながら、本当はそういう世界が好きなのかなと思いはじめた矢先の受験前夜。泊めてくれた友達が急に高熱でうなされはじめたんです。その時、自分が大学へ行くよりも、目の前の看病している友達が助かるほうがいいと思いました。また、夜中になるにつれうなされる声がだんだんと複数に聞こえ、たくさんの人の苦しむ声に聞こえ、その方たちの声にこたえたいと思ったんです。それが最大のきっかけです。

夜中に一人でほかの方のためにお祈りをしている姿

記者:その発見や出会いの背景には何があったのですか?

桃山:誰も見ていないのに、夜中であってもほかの方のためにお祈りをしている先代の父や、先々代の祖母の後ろ姿に宗教家としての素晴らしさを感じていました。そういう環境に育ったからだと思います。

記者:最後に読者へのメッセージをお願いします

桃山:話のまとめになりますが、正しいことというよりは楽しいことを。今現在しんどい日々をお過ごしの方も、楽しい未来のイメージを持つことを忘れないようにしたいものですね。


記者:ありがとうございました!
新進気鋭の宗教家として偏見を持たれることがあっても、前向きに楽しんでいらっしゃる姿勢・態度に育ちというものと後天的に修行でつけられた両方の素晴らしさを感じました。
今後の御活躍を、応援しています。

桃山宮司さんの願いの宮はこちら↓↓
HP:http://negainomiya.com/
Facebook:https://www.facebook.com/negainomiya/

【編集後記】
今回インタビューの記者を担当した村田・善家・稲垣です。
神社も本当にいろいろあるのだなと学ばせて頂きました。様々な規制を突破されてのラジオ出演など、今後の益々のご活躍を期待しています。(村田)

桃山さんの既存の枠に留まらないしなやかさ、つながりを大事にされる姿勢がまさに日本の精神性に通じると感じ、未来への希望を抱きました!(稲垣)

この記事は、リライズ・ニュースマガジン``美しい次代を作る人達``にも掲載されています。


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