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【短編小説】ノーベル賞の裏に隠されたもう一つのエピソード

2019年12月10日.世間はノーベル賞の受賞式ということで話題はもちきりだ。

知っていると思うけどノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞である。いかにもwikiの説明だ。

令和のこの時代、とある博士がおったとさ、名前を大木戸博士と言ったそうな、その博士の研究とは一体…

そんなとある魔皿町でのノーベル賞に隠された一コマです。


助手「院1年です。色んな実験をしていると聞きこの生物環境学群に入りました!よろしくお願いします!」

大木戸博士「よろしく、この大学は台風起こしたり、銃撃行ったり、新生物を誕生させたりと色んな実験ができるからね」

助手「はい!ところで大木戸博士は何の研究をしているんですか?」

大木戸博士「助手やのに知らへんのやね。まぁ、読者がついてこれるよう説明すると、品種改良作物などの栽培を行なっているんだ。」

助手「すごい!バイオハザードみたい!それってどんなんなのですか?」

大木戸博士「バイオハザードって笑笑。まぁ、日本のお米がわかりやすいね。お米はそもそも亜熱帯気候で育つ植物だった、それが品種改良を繰り返し北海道でも育つようになったのさ」

助手「なるほど!よーくわかりました。それで博士は具体的にどんな作物を育ててるんですか?」

大木戸博士「私は作物のメリットを掛け合わせた新の作物を作っているんじゃ。去年はカボカンを作った。これはカボチャの皮がみかんの皮のように剥きやすくなっている。」

助手「これはすごいです!今年は何を作るのですか?」

大木戸博士「バナナとパイナップルを掛け合わせバナナップルじゃ。ひとつの苗木に一個しかできないパイナップルだが、バナナと掛け合わせることで、バナナの様に何本も房になったパイナップルができるはずじゃ!」

助手「それはすごいです!それができたらノーベル賞ものですよ!」

大木戸博士「ハハハ、賞が取れたら今までの苦労が報われるな。今日がバナナップルの収穫日なので獲りに行くぞ!」


実験場の畑に行った時、博士と助手は言葉を失った。

そこにはひとつの苗木にたったの一本だけバナナが生えていたのであった。

よりによって、両者のデメリットが現れるとは。このように栄光なるノーベル賞の裏では数々の物語があるのであった。



物語はフィクションです。

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