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筋トレビジネスで考える自分と向き合う身体づくり アイディアのタネ #11

筋トレを日常にする人が周りに増えてきた

年齢の問題なのか、世の中の変化の問題なのかわからないけれども、最近私の周りで筋トレのすばらしさを語り、日々筋トレにまい進する人が増えてきたように感じます。
素敵だなと思う人はだいたい筋トレをしているといっても過言ではないというか。

「筋トレはファッション」
「筋肉と向き合うことは自分と向き合うこと」
「筋肉鍛えている毎日ならネガティブになるはずがない」

彼ら、彼女らは数々の印象的な名言を私に残します。
別にこの名言をおっしゃる方々が筋トレを中心に生活するようなマッチョな方々ではないからこそ、じわじわとこれまで抱いていた筋トレへのイメージが覆されていきました。

その言葉の中に、私がまだ認識できていない、本質的な人間の在り方が潜んでいるような気がして、少しわくわくしました。

「筋トレ」始めてみようかな、と初めて思いました。

痩せることは目的にしていいのか問題

この世界で大きなお金が動くビジネスの1つがダイエット。大まかに分けると食と運動にまつわる自己変革を促すビジネス。

かくいう私も最低限の減量のために、何回かダイエットにチャレンジをしてきた過去があります。
体育にトラウマがあって運動が苦手なので、なるべくそんな私にも抵抗なくできる方法を模索。

結果、1回目はサーキットトレーニングができる女性専用ジムの活用によって、2回目は夜の糖質制限を心がける方法によってダイエットにトライしました。
どちらもそれほど目標は高くなかったので、コツコツ進めて目標体重は達成しました。

ちなみに1回目ダイエット当時、ジムを選んだ基準はこの3つ
1. 本当に痩せるかどうか?(痩せるロジックをちゃんと説明してくれる
2. 費用は妥当かどうか?
3. 運動が苦手な私でも通える手軽さや楽さがあるかどうか?

けれども、痩せる目的を達成した瞬間、急にやる気がなくなってしまうのです。すぐにリバウンド、というほどの劇的なことはないのですが、ゆるやかに食生活や運動習慣は元に戻っていきました。

なんか違うなーと思いました。
痩せることに成功したときはうれしいけど、そのあとすり減っていく感覚。
これは本質的なことではない気がしました。
それからずっともやもやして、ダイエットしよう、と必要性を感じても行動にうまく移せない状況が続いていました。

バレエを始めて外見も中身も激変した知人のこと

facebookでの知人の投稿。
少しぽっちゃり体形の女性。

30歳を過ぎて幼い頃やっていたバレエをやりたくなって、不意にバレエ教室の門をたたいたそうです。最初は全然うまくできないし、ついていけなかったけれど、できることが増えていくのが楽しくて自然と続けられたそうで、気付けば体形も引き締まって良い意味で激変していました。
体形だけでなく、その投稿をちょっと見ただけでも、以前よりも明るくなった印象を持ちました。

そういうことだよなーと思いました。
痩せた上でやりたいことはなんなのか、どんか生き方を選択したいのか。
そこを意識できると、強い。

だけどなかなか心の底からこういうやりたいことをみつけるのは難しい。

「超 筋トレが最強のソリューションである」を読む

タイトルだけで内容想像できるから、別に読む必要ないと思っていたのだけど、そんな疑問もあって読んでみました。

結論からいうと、くすくす笑える筋トレ愛好家な著者の筋トレ全肯定の力強い文章がとても素敵で、読んでよかったと思える本です。

表紙にかいてあるように人生のさまざまな問題は「筋トレ」で解決できるから「死にたくなったら筋トレ」だし、もちろん「死にたくなかったら筋トレ」が有効であることを専門家の意見も加えながらまとめられています。

特に「は?」と思ってから「なるほどね」と思ったフレーズ。

自尊心と筋肉は兄弟のようなもの
筋トレは筋肉と一緒に自尊心も育てる。「挙がらなかった重量が挙がった」「腹筋が見えてきた」等の超わかりやすい成長で自尊心は当然高まるし、それに加えて「最近痩せた?」「良い体してるね」と他人から褒められれば倍速で自尊心は高まっていく。自尊心は幸せな人生を送るのに不可欠。筋トレするのだ。
「超 筋トレが最強のソリューションである」より

ここでいう「筋トレ」っていうのは自分自身を内面から好きになり、生き方を見つめなおすための手段の一つなんですよね。
だから「痩せる」話よりもぐっとくるんだろうなと思います。

巷で飛び交う一般的なダイエットやトレーニング系の広告は「2ヶ月で〇kg」痩せます!とか激しい運動しなくてもこれだけで♪みたいなものが多い。
それ以外はマニア向けというか筋肉を育てたい人向け(ニッチに感じる)と感じます。

これってこの本でいう「筋トレ」の本質と逆というか。
自分を見つめるどころか、現実から目を背けて安易な手段に流れようとすることを推奨している感がすごくあります。

ただ、人や易きに流れやすいので、そういう広告の方が集客力が高い傾向があって、結果、身体の基礎力をUPして、自分を見つめなおし、目指す生き方に近づこうとすることは見失われがちになってしまうのかもしれません。

でも、他に良い打ち出し方ってないものか。

もっと「コーチング」的な筋トレが日常化するといいな

で、話を戻すと、私はどうしよう?とまた悩みまして。(行動を起こすまでが長い)

パーソナルトレーニングをつけるメリットをいろいろ周りにも相談。「個人的に色々相談できる、自分の成長を把握して、的確にメニューを変更してくれる、トレーナーさんがモチベーションを上げてくれる」などを教えていただき、試しにパーソナルをやってみよう!と決意しました。

根っから文系で体鍛えたことない私が行ってみて感じたのは「しんじられない!!みんなこんなこと平気でやってる世界線が存在したのか!!」ということ。(大げさ)

汗がぼたぼた。もうダメかも・・・と思ってからの数回の追い込み。

さまざまな場面で、これをするとこういういいことがあるよ、もうちょっとやったほうが筋肉にはいいよ、ということを横から言ってもらえる心強さ。

それでもなんとか言われたメニューをこなした時の達成感。

やってみないとわからない感動が詰まっているし、それは一人でマシントレーニングしているだけだとわからない新感覚でした。

筋トレしながら自分を知り、自分をアップデートしていく、そのサポートをしていただくという意味では「コーチング」的な立ち位置がもっとアピールされていったら、パーソナルジムがまた違った形で利用されていくようになるのでは?と思ったのでした。

よくよく考えてみると、これは筋トレに限った話ではなく。世の中の安易な結果に惹かれてお金が動く系のものって、もう少し深くアプローチをする発信が増えていけば、やってみようと思う人がまた出てくるのではと思います。

私は数年前にこんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」をだまされたと思って読んでみたら、本当に感動して、人生ときめいた経験があります。最近こういう切り口の提示が増えている気がしますし、コーチング自体が空前のブームに思います。

同じ欲望のマーケティングするならこういう打ち出し方の方が発信の仕方として健全だなと思いました。

きっと私が無知なだけで筋トレビジネスにおいてこういうマーケティングをしている事例も数多くある可能性もあると思うので、良い切り口が見つかったり新たなアイディアのタネを発掘したら、またこの記事に追記していきたいと思います。






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