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【No.8】シーバスリーガル18年ミズナラ

しばらく間隔が空いてしまいましたが、本年もゆるーくお願いいたします。

2020年は話題のコチラから。免税店限定販売の品が堂々のリリース。

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シーバスリーガル18年 ミズナラ


【スペックおよび概要】

日時(Date):2020/1/16
場所(Place):お酒の美術館(池袋店)
銘柄(Brand):シーバスリーガル
ボトル種別:オフィシャル
蒸留/瓶詰/熟成年(Distilled/Bottled/Age):
樽種別(CaskType):
度数(Strength):43%
種別/国(Category):ブレンデッドウイスキー・スコットランド
所有会社(Owner Company):ペルノ・リカール(シーバスブラザーズ)
ボトル残量:開栓直後

【プロフィール(Profile)】

色調(Color):Clear(0)~Dark(10)  6
甘味(Sweetness):Dry(0)~Sweet(10) 6
ピート(Peat):None(0)~Heavily(10) 2
ボディ(Body):Light(0)~Heavy(10) 5
バランス(Balance):Bad(0)~Good(10) 5

【香り(Aroma)】

リンゴジャム・かすかなピート・レモン皮・白い花弁とフルーツのワックス・ミントとユーカリ、シナモンのヒント

【味わい(Flavor)】

リンゴ・バナナ・べっこう飴・ジンジャー・ハチミツ・茶葉のビター・若いメロン・スポンジケーキの焦げた部分・フレッシュなフルーツというよりも、一手間加えたコクのある甘さとビターがある。

【余韻(Finish)】

皮も芯もまるごとすりおろしたリンゴ・ハチミツ・針葉樹・口当たりはやわらかく、ほどほど余韻は長い。

【総合評価(Total)】

62/100

シーバスリーガルらしい安定度・バランスに優れた1品。
シーバスリーガルミズナラ12年の物足りなさを上手く埋めている。
ハイレンジのブレンデッドウイスキーとしても、12年の上位版としても、リリースする意味と意義を感じる一本。

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お店のご厚意で以前からリリースされている12年ミズナラと飲み比べをさせていただきました。

個人的に先にリリースされていた12年にはネガティブな印象はなく、家ではハイボールが気取らず飲めて好きですが、両者をストレートで飲み比べると、やはり大きな差があります。

12年をハイボールにするのは酸味ある若いバナナやアルコールのトゲ・スパイシーと炭酸の相性が良く、甘さが伸びる所が好きなのですが、18年はそうしたストレートで飲むと感じる若さ故のキャラクターというか、粗さをキレイに丸くして、成長させたような印象です。

年数表記のあるボトルの飲み比べ·····いわゆる縦飲みをすると、ポケモンのヒトカゲがリザード、そしてリザードンへ·····と順当に美味しくなるものもあれば、遊び人が賢者になるように「誰キミ?」と驚かされるようなものもたまにあります。その点、このシーバスは王道的に前者です。

香りの重さ・余韻の長さ・甘味コク深みを素直に伸ばしており、味の厚みは増しておりますが、それでいて飲み疲れしない良作です。

12年を飲んで「美味しい」と感じた方が「次は何を飲もう·····」と考えた時に真っ先に候補に挙げられるボトルですし、その期待を裏切らない味わいです。ブレンデッドで芯の強い味でもあるので、水割りやロックでも美味しく飲めると思います。

また¥8,000~¥10,000台のハイレンジのブレンデッドウイスキーの中でもミズナラのキャラクターから埋没するような事無く存在感がありますし、十分に比肩する完成度。

12年のミズナラやミズナラ表記のない18年との飲み比べや、様々な飲み方の模索など楽しみの多いボトルです。バーでお見かけの際は是非、一度お試しを·····

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