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【No.17】リトルミル 1989 24年 52.9% / ウイスキーエージェンシー パーフェクトドラム

今回もいただいたサンプルをテイスティング・・・。

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【スペックおよび概要】
日時(Date):2020/5/4 1:52
場所(Place):自宅
銘柄(Brand):リトルミル
ボトル種別:ボトラーズ(ザ・ウイスキーエージェンシー)
蒸留/瓶詰/熟成年(Distilled/Bottled/Age):1989~2013  24年
樽種別(CaskType):バーボン リフィルホグスヘッド
度数(Strength):52.9%
種別/国(Category):スコットランド・ローランド
所有会社(Owner Company):ザ・ウイスキーエージェンシー
ボトル残量:


【プロフィール(Profile)】
色調(Color):Clear(0)~Dark(10) 
甘味(Sweetness):Dry(0)~Sweet(10) 
ピート(Peat):None(0)~Heavily(10) 
ボディ(Body):Light(0)~Heavy(10) 
バランス(Balance):Bad(0)~Good(10) 


【香り(Aroma)】
マンゴー・パパイヤなどの瓜系の果物・ライチ紅茶・熟し切ったオレンジ・パッションフルーツ・奥に湿った紙・南国フルーツのバスケット

【味わい(Flavor)】
最初にほのかな酸味・紙っぽさの後から徐々にギアを上げていくフルーツ・完熟パイナップルなどの酸味とさわやかさのある果物から、じっとりと熟成感と濃厚な甘味のあるグアバなどへ・口内香に比べると意外と舌に感じる甘味はドライ

【余韻(Finish)】
意外とライト・鼻を気持ちよく抜けるパッションフルーツ・ナッツの皮、紅茶のようなビターの余韻


【総合評価(Total)】
・あざとい甘味はなく、香りで魅せるリトルミル。軽快で仕事ができる秘書系ウイスキー。
84/100


今回もドリンカーズラウンジ様よりいただいたサンプルをテイスティング。

リトルミルは1772年創業、ハイランドとローランドの境近くにあった蒸留所で、1994年に閉鎖、2004年に火災によって焼失し、今や完全に失われた閉鎖蒸留所です。

言うまでもなく、失われゆく原酒のひとつであり、また、もはやひとつの定型句ともなった「濡れたダンボール」というコメントを生み出した蒸留所でもあります。(実際はオフィシャルの8年等、若い原酒でその傾向が多く見られたようです。)

今回いただいたTWEのリトルミルはそのアロマやテイストの端々にダンボールというよりも、紙っぽさが漂う程度ですが、それが過ぎると長熟に見られるトロピカルなテイストが主張してくるという、美味かつ蒸留所のキャラクターも味わえるボトルです。

意外と口当たりはオイリーかつ、べたつきやあざとい甘味は感じられず、するすると飲めてしまいそうな軽快さがあり、これは少し意外でした。
リトルミルはもとより、トロピカルなテイストのウイスキーについても経験が少ないのですが、個人的に今までいただいたトロピカルな個性を持つウイスキーにはどこか長熟ゆえのウッディさや、桃の天然水やネクターのような少しあざといというか、べたつくような甘味を持つ印象がありました。(もちろん、それが悪いわけではありません)
このリトルミルについてはそうした部分はなく、イメージとしては飲んだ瞬間、腰砕けに「うま~い」となるのではなく、むしろ「あ、うまい!」と背筋が伸びるような軽快さがあり、ちょっと驚きをくれたウイスキーです。

【公式テイスティングコメント】

ライチ、フルーツ紅茶の香り、フルーティーで奥にパッションフルーツ、フィニッシュはライトでややビター。
※スイスのウイスキー小売&ネットショップ、アクラダファンズとジョイントしたパーフェクトドラム


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