【No.3】TX ブレンデッドウイスキー
ボトラーズ・オフィシャルに続いて、少し変化球を·····
TX ブレンデッドウイスキー
【スペックおよび概要】
日時(Date):2019/11/26 0:00
場所(Place):自宅
銘柄(Brand):TXブレンデッドウイスキー
ボトル種別:オフィシャル
蒸留/瓶詰/熟成年(Distilled/Bottled/Age):NAS
樽種別(CaskType):記載なし
度数(Strength):41%
種別/国(Category):アメリカンブレンデッドウイスキー/アメリカ(テキサス州)
所有会社(Owner Company): ファイアーストーン&ロバートソン ディスティリング
ボトル残量:90%
【プロフィール(Profile)】
色調(Color):Clear(0)~Dark(10) 6
甘味(Sweetness):Dry(0)~Sweet(10) 5
ピート(Peat):None(0)~Heavily(10) 0
ボディ(Body):Light(0)~Heavy(10) 4
バランス(Balance):Bad(0)~Good(10) 7
【香り(Aroma)】
シナモンパウダー・安価なバニラアイスあるいはケミカルさもあるバニラエッセンス・ハチミツ・カスタード・甘いカラメル
【味わい(Flavor)】
口当たりは滑らかでアルコールの刺激は控えめ・ウッディな味わいが先行するが、徐々に焦がした砂糖の苦みと甘み・少々ケミカルさを感じるチープなバニラ・上記コメントではしつこい印象を与えるかもしれないが、味わい自体はくどくない
【余韻(Finish)】
プリンのカラメル・かすかに洋梨・味の余韻は程々だが、口内にカラメルの香りが徐々に広がり、長く続く
【総合評価(Total)】
ゼラチン主体の三個ワンパックの安いプリン・どことなく、ノスタルジィを感じる駄菓子に近い感覚を覚えるユニークアメリカン。カウボーイとの相性も良い。
63/100
最初に申し上げておきますと、私、恥ずかしながらアメリカンウイスキーについての知識はほぼ持ち合わせておらず、当記事について何か間違いがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。
そんな自分がなぜこちらを購入したかというと、さるイベントの試飲会でいただき、衝撃を受けたからです。
今までバーボンはじめアメリカンウイスキーに偏見を持っていた私が、試飲会に同席されていた方の「これプリンの味がする」の一言に半信半疑で飲んでみたところ、今まで自分がアメリカンウイスキーに勝手に抱いていたネガティブなイメージが一転しました。
テイスティングノートでは「安っぽい」印象が目立つかもしれませんが、ネガティブな意味ではなく、個人的には子供の頃によくおやつで食べさせてもらっていた三個入りプリンの味を感じます。
高級な生クリームとか卵とか、ふんだんにカスタード等を使ったプリンではなく、ゼラチン主体のいわゆるプッチンプリンのようなお味です。
もちろん、こちらはアメリカンブレンデッドウイスキーと、バーボンが主流のアメリカンウイスキーの中では異端児とも言える存在かと思いますが、私の中の偏見を見事に払拭してくれた感慨深いウイスキーです。以下、紹介。
公式HP
https://www.frdistilling.com/tx-blended-whiskey/
「TX ブレンデッドウイスキー」は、アメリカン ブレンデッド ウィスキーを追究した ファイアーストーン&ロバートソン ディスティリング社の傑作ともいえるウィスキーです。
ファイアーストーン&ロバートソン ディスティリング社のメンバーは、アメリカン ブレンデッド ウィスキーを研究していましたが、既に世に出ている製品は、ブレンデッドスコッチなど他の国のブレンデッドウィスキーのもつ複雑さや個性に欠けていると感じていました。
そこで、小規模の蒸留所ならではの一つの革新として、他の国のブレンデッドウィスキーに匹敵する、アメリカン ブレンデッド ウィスキーをつくりだすことに着手したのです。それから、2年以上かけて膨大な数のウィスキーのサンプリングや、組み合わせを研究した結果、逞しいフレーバーをもつ「TX ブレンデッドウイスキー」が誕生しました。
ボトルキャップに張られた革は、ブーツやサドルの端材を再利用したもので、ボトル1本1本手作業で張られています。(以上、公式より転載)
ちなみにスコッチのブレンデッドなら、大抵はキーモルトや、場合によっては配分なども調べれば見つかるものですが、こちらのTXでは見つけることができませんでした。
公式HPではこちらのブレンデッドとバーボンが商品紹介に出てきますが現在、日本に入ってきているのはブレンデッドのみの模様です。
またカクテルでの使用についても推奨しているようで、HPの「COCKTAIL」のページでは以下のような実にフォトジェニックなカクテルの数々も紹介もされています。特に今はクリスマス前なのか、実に可愛らしいカクテルも・・・。
(一枚目は少々やりすぎな気が・・・(◎_◎;))
アメリカンウイスキーに抱いていた「荒々しさ」とはまったく無縁。
お菓子のような味で是非ともウイスキーをはじめて飲まれる方や、女性にも強くお勧めしたいウイスキーです。
現在、本場アメリカではクリスマス仕様のラベルが売り出されているようで、その愛らしさやカクテルの紹介の仕方からも男性的なイメージより、もっとポップでキュートなイメージで売り出しているようですね。
プリンのような味のユニークなアメリカンブレンデッド。クリスマスにいかがでしょうか?
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