【No.22】ジョニーウォーカー・ブレンダーズバッチ/SWEET PEAT
まったく予期せぬ所からの、うれしい刺客・・・
【スペックおよび概要】
日時(Date):2020/6/25 12:25
場所(Place):自宅
銘柄(Brand):ジョニーウォーカー・ブレンダーズバッチ/SWEET PEAT
ボトル種別:オフィシャル
蒸留/瓶詰/熟成年(Distilled/Bottled/Age):なし
樽種別(CaskType):リフィルのカリラ・リフィルのカーデュ・シェリーのグレンデュラン
度数(Strength):40.8%
種別/国(Category):スコットランド
所有会社(Owner Company):ジョン・ウォーカー&サンズ社・田地商店(輸入)
ボトル残量:80%
【プロフィール(Profile)】
色調(Color):Clear(0)~Dark(10) 7
甘味(Sweetness):Dry(0)~Sweet(10) 7
ピート(Peat):None(0)~Heavily(10) 4
ボディ(Body):Light(0)~Heavy(10) 4
バランス(Balance):Bad(0)~Good(10) 7
【香り(Aroma)】
まろやかなピートと潮・焚き火で焼いたバナナ・キャラメル・リンゴ・オレンジの皮とワタ
【味わい(Flavor)】
芯がありつつもソフトな甘味・リンゴのコンポート・アップルキャンディ・ブラウンシュガー・キャラメル・焼いたバナナとパイナップル
【余韻(Finish)】
中程度・熟したリンゴ・やわらかなスモークと、オレンジピールのビター
【総合評価(Total)】
・キリンからはリリースされていない貴重なジョニーウォーカー。ピーティだが棘がない、スウィートだがくどくない、やさしいバランス。プレ値でなければ押さえて損はない良作。
70/100
ジョニーウォーカーと言えば、もはや語るまでもない日本でも大人気のブレンデッドウイスキーであり、酒屋やバーはもちろんのこと、ミニボトルならばコンビニでも買えるくらいの流通量と知名度と人気を誇っております。
ウイスキーが日本に入り始めた頃は高級品として扱われていたジョニーが、2020年の今、誰でも手に取ることのできる価格と流通量で存在しているというのは何とも驚くべき話であり、長きに渡って愛されている、日本人にも馴染みのあるウイスキーと言えるでしょう。
話をこちらのSWEET PEATに戻しますと、現在、日本におけるジョニーウォーカーシリーズは、ご存知キリンが正規輸入をしているわけですが、このSWEET PEATはその枠から外れた限定リリースのボトルです。
売り文句としては「ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチシリーズ」のひとつであり、12名のブレンダーが持つそれぞれの個性にフォーカスを当てて、彼らが思い描くレシピを形にしたシリーズ、とのこと。同じシリーズならば以前、「ワインカスクブレンド」がリリースされていました。
今回、こちらを信濃屋さんにて見掛け、
「ほーん、こんなジョニーあったんや。安いし、ピート効いてて、500mlなら最悪ハイボールで消費できるやろ」
などと、まったく期待せずに手を取ったわけですが、これが意外とムムムッと、唸るお味だったわけでございます。
発売自体は2018年11月と実に2年近く前だったわけですが、恥ずかしながら、こちらの存在はまったく知りませんでした。
付属のタグに書かれた説明を拙い英語力で読むと、カリラとカーデュとグレンデュランのブレンドで構成されており、このバランスがとても良いです。
SWEET PEATというタイトルをネガティブな方向で切り取ると、例えばアイラ系でガッツリピートが効きつつ、シェリー樽でもバーボン樽でも甘味の味付けが強いものは美味しいのは美味しいのですが、一種のえぐみと言いますか、「この1杯飲んだらもう後はいいかな」という、くどさ、あるいは飲み疲れを感じることが多い印象です。
ところが、こちらのSWEET PEATはカリラ由来のピートは感じつつもそこに棘はなく、カーデュやグレンデュラン由来のフルーティさはありつつもくどくなく、と絶妙かつまろやかなバランスで仕上がっております。
想像していたような、クセのあるウイスキーなら夏のハイボールでジャブジャブ使う予定でしたが、こちらは飲み疲れしない、やさしい味わいなので、ストレートやロックでもスイスイと飲み進められるような、それでいて懐的にも気兼ねなく飲める良作です。
これが税別2,000円以内(購入時1,990円)は500mlの容量であることを考えても、ひとつ抜けたクオリティであり、ぜひオススメです。
しかしながらネットショップを眺めておりますと、飛び抜けて・・・というわけではありませんが、仕入れ時の関係でしょうが、若干、高値で販売しているところもあり、4,000円を超えてしまうと印象が変わります。
そこまで行くと700ml換算なら他のブレンデッドの年数物や、シングルモルトも手が届くラインになるので手放しにはオススメできなくなります。
<公式テイスティングノート>
香り:キャラメル、温かなスパイス、キャンプファイヤー、フレッシュなフルーツ、スモーキー
味わい:甘くて贅沢なキャラメルファッジ、焦げたトロピカルフルーツ
フィニッシュ:熟したリンゴ、オレンジ、まろやかなスモーキーフレーバー
ちなみに一部の警察の方に申し上げますと、「トロピカルフルーツ」は・・・うん。
お値段的にもお試ししやすい価格なので、気になった方は是非・・・。
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