マガジンのカバー画像

【読み聞かせ・子育て】おすすめ絵本のご紹介

19
3人子育て(2女1男)&図書館スタッフとしての日々で出会ってきた絵本、思い出の作品、おすすめ読み聞かせ本を随時アップしていきます。好みが偏ることもありますが、ふと違ったジャンルの… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

「はじまり」はいつも切なく、暖かい【出会いと別れの季節に:春におすすめの絵本3選…

①『こねこのビスケット』野中 柊 作・網中いづる 絵/ポプラ社 夏に生まれた、こねこのビスケ…

寄る辺ない魂が寄り添い、愛を知る時/『えのないえほん』斉藤倫(作)・植田真(絵)

「だいすきな けものさん」 「あさやけや くもや もりや いずみや わたしの しらない …

かけがえのない『はじめて』の全て/長女と想い出の絵本【1】

この春進学し、もう私の後をついて回った“子ども時代"からは確実に卒業していく長女。初めて…

ビロードのようなその体に触れさせて/虜になる『猫の絵本』おすすめ4選

猫。今更言挙の必要もなく、多くの人々にとって生活の一部ともなる大切なパートナーであり、「…

【中田いくみ関連作品】叙情といとしさ溢れる挿絵が伝える、子どもの「ほんとのきもち…

『やましたくんはしゃべらない』をきっかけに、中田いくみ先生の描くこどもたちに出会いました…

女の子と賢さ、冒険と愛の話/『梨の子ペリーナ』イタリアのむかしばなし

酒井駒子さんの挿画が印象的で、発売とともに話題となっている『梨の子ペリーナ』イタリア語翻…

忘れられていく死と、遺り続ける痛みについて/「かないくん」(谷川俊太郎・松本大洋)

「きょう、となりのかないくんがいない。」 からりと乾いてはおらず、どこか湿り気を感じさせる冬の空気。色や音がそぎ落とされた挿絵とともに、こんな言葉から物語は始まります。 クラスメイト。『親友』でもなく、かないくんは、ふつうのともだち。でも、もう一週間も休んでる――そしてある日、先生が告げる。 「かないくんがなくなりました」 みんでお葬式に行ったこと。かないくんが作った恐竜も、描いた絵も、まだ教室にある。でも、かないくんはもう、いない。泣いていた友人たちも、普通の暮らし

息子と一緒に、おもいでの列車の旅へ

『息子のリアル読み聞かせチャレンジ①~④』として約1ヶ月半に渡りコラム連載してきました。…

イエラ・マリ『あかい ふうせん』に見る、デザインと絵本のファンタジックな関係

『字のない絵本』。ひとつのジャンルとして、過去も今も一定の支持を得ているものの、その先駆…

息子のリアル読み聞かせチャレンジ④

長いようで短い1ヶ月ですね。文字や物語への興味がゆっくりだった息子との、初の毎晩連続【30…

イマジナリー・フレンドが肯定する世界/『だいすきライオンさん』

タイカ・ワイティティ監督/出演作としてアカデミー脚色賞を受賞した事も記憶に新しい『ジョジ…

クリスマス、ドイツ、そして、ケストナー。【児童文学の巨匠がいまに残すこと】

私が最初に触れたケストナーの作品は『点子ちゃんとアントン』。物語に出てくる”コニャック”…

息子(4歳)のリアル読み聞かせ30日チャレンジ③

さぁ何とか続けてます!クリスマス時期には読みたい作品が溢れすぎて、悩みきった時期でした。…

『マルラゲットとオオカミ』子どもと動物の関係が、教えてくれる幸せと辛さ

先日、『マルラゲットとオオカミ』という翻訳絵本に大きな衝撃を受けました。1930年代にフランスで刊行された、こどものための絵本シリーズの代表作。 「この おんなのこは、 マリー・オルガです。けれども みんなから、 マルラゲットと 呼ばれています。 そのほうが呼びやすいし、このこに にあっているでしょう? こんなふうにはじまる物語。おてんばなマルラゲットは、ある日森でオオカミに襲われてしまします。でも、やすやすと捕まるような彼女ではないのです!”すっかり調子の狂ってしまった