テロリストになりたかった、の話1【ホイップ坊や日記】

10代の頃、テロリストになりたいと思っていました。
おおげさな話ではなく、そうしなければならないとすら思い込んでいました。

18歳。
僕は、住み込みで働いていた新聞屋を辞めて、東京高田馬場のアパートで一人暮らしをしていました。
家族とは折り合いが悪く一切連絡を取っていません。
友人も一人もいません。
仕事は日雇いの建設現場に気が向いたとき入る程度で、足りないお金は新聞屋時代の貯金を切り崩して生活していました。

誰とも会わず、社会にも参加せず。
買い物に出なければ、数日まるっきり声を発しないこともザラでした。

そのような"自立型引きこもり"が部屋で一体なにをやっていたかと言えば、一日中ノートに後悔と怒りの言葉を書き連ねる儀式です。