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「スモールワールズ」と「光のとこにいてね」

「スモールワールズ」と「光のとこにいてね」は一穂ミチさんの小説。
本を少し読むのだけど、一穂ミチさんは初めまして、の2冊だった。
そもそも一穂ミチさんを知らなかった…
出会ってこなかったのだけど、BSテレ東の「あの本読みました?」に出演されていて「ちょっと暗い部分があったほうが書きやすい」というようなお話をされていて、自分にも暗い部分があるからひっかかるものがあり、図書館で早速借りた。

まず、「スモールワールズ」

短編が6つ入っているのだけど、最初の「ネオンテトラ」の主人公にとても共感してしまった。共感という言葉が合っているのか分からないけれど、中学生に会いにコンビニ行く感じ、必要と思う感じ、「あぁ、なんかめっちゃわかる」って。
もうこの最初の「ネオンテトラ」で一穂ミチさん好きだ、と思ってしまった。「魔王の帰還」もとてもよかった。

次に「光のとこにいてね」

「スモールワールズ」ですっかり好きになってしまった一穂ミチさんをXで検索してみた。どなたかが「光のとこにいてね」がとてもよいと書いていたので、では次にこれを読もうと思って読んだ。

図書館で借りた時、あまりの分厚さに「おぉっと…予想外」となったけど、読み始めたら24時間以内に読み終わってしまった。

「スモールワールズ」より分かりすぎる。。
それは本に出てくる結珠ちゃんと果遠ちゃんの気持ちや状況が分かるということなのか、なにが「あぁ、わかる」となるのか、もはや自分には分からない。(分かるのか分からないのかどっちなんだw)

でも、自分にもそういうときがあったと若かりし頃を思い出し、自分の深く底に閉まっていた気持ちやいろんなものが「光のとこにいてね」に書かれていると思った。

おかげで、読み終わってから一週間くらい経つが、余韻が残っていて次の本へ進む気にならない。それくらい自分にはすごい一冊となった。

早く文庫版出ないかなぁ。
手元に置いて、度々読み返し、結珠ちゃんと果遠ちゃんに会いたい。
(待たずに単行本を買えばいいじゃんという話でもある…)

チラチラと「スモールワールズ」や「光のとこにいてね」の感想を書いている記事やつぶやきを見ているけれど、「あぁ、わかる」と書いているものにまだ巡り合えていない。

あぁ、わかるって思う人は少ないのだろうか…

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