体験の多面性を感じてみる
久しぶりにONE PIECEを読み返して目が止まったのが、
『体験と意思が欠如している』
という台詞でした。
恨みつらみから暴虐を尽くす者に
『人間がお前に何をしたのか』
と問いた答えが
『何も』
そこから導き出したのが『体験と意思が欠如している』でした。
揺るぎない信念があるように見えて、体験と意思が欠如している。
体験と意思が欠如していることの何が引っ掛かるのか?
方向転換ができにくくなるのかもしれない。と思いました。
恨みつらみは一方向へ向かう強いものであり、体験があるからこそ強さが増していきます。
その時の体験は、自分の全てで感じています。
実際に感じているが故に、その瞬間は得られなかった感覚も、時間を経て感じることができるようになるものがあります。
どんなに辛く苦しかったとしても、その時には見えなかった、見ようとしなかった方向に目を向ければ、違った面が見えてくるかもしれません。
恨みつらみを向けるのとは正反対の、許しの面がみえてくるかもしれません。
体験があれば見えてくるものでも、誰かの目線を通したもの、自分が実際に感じていないものであれば、語られる面しか見えません。
辛い苦しい、その一面しか見えません。
語っている人が許したとしても、許せる面が見えず跳ね除けてしまうかもしれません。
体験した人よりも、体験していない人が語るものが力を帯びていく。
そんなものがあるもかもしれません。
体験がなくとも、語られるものに力がこもっていれば伝わっていきます。
感じようとすれば見えてくるものでも、感じようとせずに語られるままに受け入れれば、どんな面も見えにくくなっていく。
理想でしかない思いだとしても、体験を積み重ねることによって力を帯びて、現実へとなっていく。
できうるなら、自分と周りが笑顔でいられる体験を。
語られるものも、自分と周りに喜びが広がるものを。
どんな体験だったとしても、マイナス面しか見えていなくても、
もしかしたら違う面もあるかもしれない。
そう問いかけるところから。
自分が感じたものを大切に。
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ここまで読み進めていただきまして、ありがとうございました。
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