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ななちゃんのあかいボール

過去の自分と作る電子絵本📚

7歳の時に、自分で考えたお話に
絵を描き、保育士の母が製本を手伝ってくれて
出来上がった、世界にひとつだけの手作り絵本を電子化してみました✨


さく・え / なつき

あるひ、ななちゃんは、
おかあさんとスーパーに
でかけました。

そのスーパーのかえりに、
うみのほうをとおります。
ななちゃんは、
ボールをもっていました。
そして、まりつきみたいにして
ボールをつきました。

そのときです。
てがすべって、あしでボールを
けってしまいました。

ボールはコロコロころがって、
うみのなかにポチャンと
おちるおとがしました。

そして、ななちゃんが
「あっ〜。」っと
さけびました。

『どうしたの?』と
おかあさんはおどろいて
ききました。

「あのぅ、
なながだいじにしていた
あかいボールが、
うみのなかにおちちゃった〜。」

『おかあさんがかってあげた
あかいボールを?』

「うん、そうなの。
なながまちがえて
あしでけっちゃったの〜。」


ボールはいまにも
くじらにたべられそうです。

だけど、くじらは
ボールがおちるのを
まっていました。

くじらは、ボールがおちてきたら、
サーカスみたいにして
あかいボールであそびました。

「お〜、そいつはおもしろい。」

といって、あかいボールで
いつも、いつもあそんでいました。

それをみていたかじきさんは、

『おぃ、くじらくん、
このボールをよこせ。』

「どうしてだい?
これは、あらかき ななちゃんの
ボールだよ。」

『ちがうよ、ぼくのだよ。』

そのうち、かじきとくじらの
おおげんかになっていました。


そのころ、ななちゃんは、
うみにおとしたボールが
どうなったかな〜って
かんがえていました。

「ねぇ、おかあさん、
ななのボールどうなったかな〜?」

『さぁ、うみにおちたから、
うみのたからものにしているかも
しれないよ。』

「そうかもしれないね。

あっ、そうだ、
なな、うみのほう、
みてこよう〜。」

そして、ななちゃんは、
ボールをおとしたところを
みてきました。

すると、くじらとかじきは、
けんかをして
まっかになって
たおれていました。


くじらは、

「かじきさん、
やっぱり、ぼくがわるいよ。
また すなはまのほうにいって
ななちゃんにかえしてくるよ。」

と、くじらはかじきにあやまりました。

かじきもくじらに

『うん、そうしたほうがいいよ。
きっと、ななちゃんよろこぶよ。』

といって、
にひきはなかなおりをして
いっしょにもっていくことに
なりました。

そして、ななちゃんは、
ボールがながれてくるのを
まっていました。


ななちゃんは、おどろきました。

どうしてって、
おおきなものがザバァ〜って
ななのところに
きたんですもの。

くじらとかじきは
にこにこしていました。

けれど、ななちゃんは、
「わ〜ぁ。」といって
おどろいています。

くじらはななちゃんにむかって
いいました。

「お〜ぃ、ななちゃん、
あかいボールは
あなたのでしょう。」

「う、うん。
そ・う・だ・よ。
わたしのだよ。」

といって、ななちゃんは
おそる、おそる
ボールをうけとりました。


ななちゃんは、
くじらさんとかじきさんに
かえしてもらった
じぶんのあかいボールで、
また まりつきをしました。

よるおそくまで、
むちゅうになっていたので、
おかあさんが
さがしにきていました。

また、うちにかえって
ねむるときも、
そ〜っと
まくらもとにおいていました。

おしまい


ストーリー性のある内容ではないですが、
豊かな感性を育んでくれた両親や祖父母、
そして、周りの方々や故郷に、改めて
感謝します🍀

観て下さり
ありがとうございます🍀💕

ビビビ⚡️ときたら サポート宜しくお願いします😌 出逢いに感謝🍀💕