This Week in Legacy:The Dead Format

Joe Dyer

2020/04/01


やあ、みなさん!
私はJoe Dyer。今週はThe Dead Formatとして知られる素晴らしいpodcastについてではなく、代わりにレガシー自体が「死んだフォーマット」なのかという概念に迫りたいと思う。
そのために、Missouri州出身でレガシー中心のレベル2ジャッジであるElaine Caoへのインタビューや、Magic Onlineで初のLegacy Super Qualifier(200人以上が参加)の総評も交えていきたい。
もちろん、Legacy Challengeについても話すし、deck focusではDoomsdayデッキを紹介する。
最後にはSpice Cornerもね。

さあさあ、孤独な時間を一秒だって無駄にしないように、早速見ていこうじゃないか!


The Deadest of Formats

レガシーは死んだ。

少なくともそう言われている。
数年前からレガシーは死にかけていると考えられている(私が約五年前にこのフォーマットに飛び込んだ時からそう噂している人はいた)。
レガシーが死んだ、あるいは死にかけているという主張には多くの理由がある。
一つは、再録禁止リストと、それがもたらすフォーマットへの「締め付け」が原因だ。
もちろん繰り返し言及されているように、再録禁止カードを用いないデッキを使ったり、Magic Online上でカードを揃えたり、ローカルイベントではプロキシーの使用が可能だったり、あるいはカードを借りたり、そうやってレガシーを楽しむことはできる。
こうして試行錯誤している状況を見て、果たしてレガシーは死んだと言えるだろうか?

確かにこれは視点の問題で、額面通りには受け取れない。
紙マジックで行われる競技イベントの開催状況で見れば、レガシーは確かに燃え尽きてしまった。
しかし、その燃え跡からコミュニティは再び芽吹き、フォーマットに新しい息吹を吹き込む。
コロナウィルスによる世界的なパンデミックが進行し、現実のイベントが開催できるか不確実な中で、レガシープレイヤーたちはウェブカメラを用いた紙マジックによってフォーマットを存続させようと動いている。
最近では、Magic Online上で注目すべきレガシーイベントがいくつか行われ、その内の一つはPT資格が与えられるものだった(これに関しては後述する)。
更に、MissouriMtgのJeremy Aaronsonは参加費200$で上限600人の100K Legacyイベントを来年(2021年春)に開催すると発表した。これはチャリティーも兼ねており、利益の多くがコロナウィルス関連の慈善団体に寄付させる。
来年開催のこのイベントは、一時間で定員に達した。
Jeremyが主催するイベントはいつもこうだが、それでもレガシープレイヤーたちがコミュニティ主導のイベントに参加し続けるという意志の表れでもある。

ええ、これだって視点の問題だろう。
これはレガシーが「死んで」いるかどうか、という問題に関する視点ではない。
私の友人の言葉を借りれば、『きっとレガシーが死んでも大丈夫だ。それはまた生まれるために必要な死なのだから』。
これは核心を突いた言葉だ。
レガシーは素晴らしいフォーマットだが、再録禁止リストにまつわる様々な問題がある。コミュニティが草の根レベルでより長く発展していくためには、Wizardsによる紙マジックへの大きな変革が必要かもしれない。
結局のところ、フォーマットとはこうやって始まった。コミュニティにとっては、そこから舵を切っていくのがふさわしいだろう。

レガシーは死んだ。
しかしコミュニティはまだ抗い続け、フォーマットの死に悲しむこともなく、我々が知るたった一つの方法で祝福する。死の淵から殺せぬ化け物を復活させるんだ。
ますますレガシーコンテンツは生み出されている。
ますますストリーマーたちがフォーマットを広めている。
私だってレガシーコミュニティほど専念したくなるフォーマットは他に無い。
何度も何度もレガシーは死んでいると言及されても、フォーマットが支えられ、応援される限り本当に死ぬことはない。

そうさ、レガシーは死んだ。レガシー万歳!


Interview with Elaine Cao(Oritart)

先週、Oritartとして知られるElaine Caoと席を交える機会があり、彼女のレガシーキャリアとジャッジ業について話した。
Elaineは本当に驚くような人物で、レガシーフォーマットの素晴らしい代表者でもある。

まずは来てくれてありがとう!
手始めに、包み隠さずあなた自身について簡単に
聞かせて欲しいな!(ちょっとは包み隠しても良いよ)

こんにちは!
私はElaine Caoで、インターネット上ではOritartとして活動しています。
Missouri州はSaint Louis出身のレベル2ジャッジで、MagicFestのレギュラージャッジもやるし、Saint Louisの地域イベントでもジャッジをやっています。
Magic以外についてだと、私はプログラマで、トランスジェンダーの女性でもあります。
以前は本当にチェスに没頭していたし、社会奉仕活動にも精を出していたけれど、どちらも疲れて止めてしまった。
スタートレックが好きで、ピザのトッピングはパイナップルで、gifはギフと発音するし、スターバックスをよく利用してます。

いつ頃Magicを始めたの?
そしてどういった経緯でレガシーを始めることになったんだい?

大学の頃、ギルド門侵犯が発売されてちょっとした頃からMagicを始めたかな。
その年の二月、友人が私の誕生日にボロスデッキを作ってくれて、すぐにハマったよ。
それから頻繁にFNMに通い始め、2014年にChicagoでグランプリに初参加し、二日目に進出した。
地元のお店(ありがとう、Champaign-UrabanaにあるTitan Games)が毎週プロキシーレガシーを主催してくれて、そこで私は時代遅れのRUGデルバー、続唱BUG、Maverickなどのデッキの使い方を学んだ。
この時の紙マジックで最大の成功体験は、Jeskai Stonebladeを使ってSCG ClassicでTop8に入った事だね。

画像1

2016年の二月、生活が変わったのを機にMagicを辞めてカードも全て売り払った。
そして2018年の二月に戻って来たんだ。
ゆっくりと青と白の主軸となるカードを買い戻した。
最大の理由は比較的安価に、どんなフォーマットでも楽しめるデッキが使えると知っていたから。

判断するポイントが最も多いレガシーは、いつだって楽しいフォーマットだね。
どんな順序で土地を出すか、いつ唱えるか、キャントリップとチューターをどうやって解決するか(そしてどれを唱えるか)、どの呪文を打ち消して、どの呪文を通すのか、どうやってサイドボードを組むか、など。
非常に難解な判断が必要となるその全てについて数百時間を必要とし、非エターナルフォーマットとは一線を画している。
また、他のフォーマットでは困難な青いテンポデッキが、レガシーでは常に存在しているのも好きだ。

ジャッジ業については?
どうやってその道に進み、それはMagicとの関わり方にどんな影響を与えた?

レベル1の認定を受けたのが2014年の9月で、レベル2になったのは2018年9月。

私はいつだって物事がどうやって機能するのか知りたい。
だから、Magicを教わった週にはもう競技ルールを全て読破していて、私がジャッジになるのは自然なことだったと思う。
大陸を旅して新しい場所と出合うために、より深くジャッジ業に関わっていった。
国中にジャッジやプレイヤーの友達ができたことも、ジャッジを続ける理由になったね。

ジャッジとして関わる程に、私が求める競技Magicのプレイヤーとしての道は遠のく。
それに、稀にプレイヤーとして出場機会を得ても、満足にプレイ出来なかったりもする。(とは言っても、私の勝率は五分か、勝ち越してるけどね!)
けれど、もしジャッジとしてこれだけ関わっていなければ、自費でこんなにも旅行をすることは不可能だったろうし、ジャッジの報酬がなければレガシー資産を買い戻すことも出来なかったでしょう。

レガシーのジャッジングにおいて、他のフォーマットよりも面白い事はある?
また、面白くない事は?

レガシーはいつだって他のフォーマットよりも面白いよ。
もちろん、《森の知恵/Sylvan Library》と《渦まく知識/Brainstorm》の相互作用を人に説明するのは楽しいけれど、レガシープレイヤーの大部分は私をインターネットコミュニティ上の人物として認識してくれていて、メタゲーム、コミュニティの状況、私が見ていた最後のマッチでどんな判断を下したのかなど、マッチとマッチの間にプレイヤーと話し合うのが楽しい。

その一方で、ジャッジとしていくらか面白くないのは、レガシープレイヤーはだいぶ力を抜いてリラックスしている人が多く、ルール解釈で議論を呼ぶような事柄に対処することは滅多に無い。
また、レガシープレイヤーはいつも非常に紳士的で、既に私がマッチロスとした結果記入用紙を、「対戦相手が現れた」という理由でスコア係から取り戻そうとするプレイヤーもいた。
これは他のフォーマットでは考えられない事です。

もしCFB(Channel Fire Ball)がMagicFestで行うサイドイベントレガシーを毎日私に任せてくれたら、本当にハッピーなのに。
これ見てるかな、Carlos? ;)

ゲームプレイの観点から、フォーマットとしての現在のレガシーはどういった状態にあると考えている?
今すぐ変更する事柄はある?
好きなデッキ、カード、戦略についても教えて欲しい。

実際の私はテンポデッキプレイヤーで、《石鍛冶の神秘家/Stonrforge Mystic》と《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》が好きです。
何年も前に使っていたJeskai Stonebladeがまだ強ければ良かったのに。
残念ながら、他のカードのインフレがすごいね。

画像2

私はここ数年でどこからともなく出てきたMoon Stompy、Eldrazi Taxes、12-Postといったプリズンデッキが心底嫌いだ。
《王冠泥棒、オーコ/Oko,Thief ofCrowns》は禁止されても仕方ないけれど、少なくとも《オーコ》にやられた時は、まだMagicをしている気分にはなる。
私は積極的に《虚空の杯/Chalice of the Void》デッキを妨害したいし、《杯》を鹿に変えることは正義の執行という気もしている。
試合をどれだけ楽しむかという点で言えば、私が理想とするレガシーフォーマットは、私がデルバーデッキを使い、ミラーマッチ、Death and Taxes、ANT、Show and Tell、他の2~3キルコンボデッキ、あとは何かしらの緑デッキと対戦する環境だね。

以上を踏まえて、これが現在の私のデッキです。

Oritart's Current Legacy List by Oritart


Creatures (9)
3 Ice-Fang Coatl 
4 Snapcaster Mage 
2 Uro, Titan of Nature's Wrath 
Planeswalkers (8)
2 Narset, Parter of Veils  
2 Oko, Thief of Crowns 
2 Teferi, Time Raveler 
2 Jace, the Mind Sculptor 
Spells (19)
4 Brainstorm 
4 Ponder 
4 Swords to Plowshares 
1 Counterspell 
2 Force of Negation 
4 Force of Will 
Artifacts (4)
4 Arcum's Astrolabe 
Lands (20)
4 Flooded Strand 
1 Karakas  
1 Mystic Sanctuary 
4 Prismatic Vista  
1 Snow-Covered Forest 
6 Snow-Covered Island 
1 Snow-Covered Plains 
1 Tropical Island  
1 Tundra  
Sideboard (15)
1 Volcanic Island  
2 Carpet of Flowers 
2 Flusterstorm 
2 Pyroblast 
2 Veil of Summer 
1 Containment Priest 
1 Back to Basics 
2 Council's Judgment 
2 Oko, Thief of Crowns 
75 Cards Total

勝つのが好きだから、本当に良いカードを詰め込んだ。
でも私のこだわりも加えていて、それが《覆いを割く者、ナーセット/Narset,Parter of Veil》、《Karakas》、《対抗呪文/Counterspell》。
このリストは現在の私のカード資産という事情もあるけれど、もしそういったものが無ければ、おそらくは《戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist》入りのグリクシスを使うでしょうね。(MTGOでカードを借りて練習中)

コミュニティの観点から見て、現在のレガシーをどう思う?特にWizardsとSCGの両方が紙のイベントを開催していないけれど。

大規模トーナメント主催者がレガシーイベントを開催したくないのが大きな問題だとは考えていない。
私が見たところでは、大規模レガシートーナメントは参加率が良く収益性も高いことが数字に表れている。
何らかの理由によってWizards of the Coast、CFBEvents、SCGが開催したくないとしても、それは他の大会運営組織、例えばCard Kingdom、Nerd Rage Gaming、Terra Eternal、あるいは私の友人がやっているMissouriMTGなどがその隙間を埋めて組織として成長する余地だと見ている。
レガシープレイヤーはプレイヤーズツアーへの招待にそこまで惹かれないため、それらが与えられないことは大きな問題ではないんじゃないかな。

質問とは関連していないけれど、出来るだけ多くの人をレガシーに引き込みたい時にネックとなるのがレガシーの価格についてです。
上段で《アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe》を問題として挙げなかったのは価格を考慮したからで、ゲームプレイの観点から言えば議論されるカードですが、もしも禁止されればレガシーは再びカードの入手性に問題のあるフォーマットになってしまうことは想像に難くない。
デュアルランドの価格は天井知らずで上がり続け、青いデッキはもっと多くの人々にとって手の届かないデッキになってしまう。
私が《戦慄衆の秘儀術師》入りグリクシスを使えないと言ったのも、紙の《Underground Sea》の価格に原因があるんです。

締める前に感謝を述べたい人はいる?

まずはジャッジコミュニティに感謝を伝えたい。
この一年近くで、ジャッジとしても人としても私の成長を助けてくれた。
イベントで毎回会うのが楽しみな、コミュニティの奇妙な面々には特に感謝したい。
それから、レガシー仲間と疑似チームのThe Nerdbirds、そして彼女のMiranda Keithには特に感謝を伝えたい。
とってもかわいくて、レモンケーキを上手に作れて、美しく最高のMaverick使いでもあるんだ。

改めて今回は来てくれてありがとう!
あなたにコンタクトを取りたいみんなのために、SNSを教えて欲しい。
最高だったよ!

最近はTwitchでよく配信している。
アフィリエイトも作成して、自宅待機期間中は毎日午後七時(アメリカ中部標準時間)から毎日レガシーかヴィンテージの配信をしている。
時々、Mediumで記事を書いている。
一番新しい記事はMagic界隈でのトランス認知についてで、ここで読めるよ。
Twitter
そして、もし次のイベントで真っ黒な制服を着たジャッジ姿の私を見かけたら、ぜひ声をかけてね!


Level Up Lesson - In The Works

今週はやることが多いためLevel Up Lessonは無し。
ただし、来週からこのコーナーにはゲストとして様々なレガシープレイヤーをお招きして、このフォーマットでの自身の経験やテクニックを披露してもらおうと思っている。
お楽しみに!


Community Legacy Update

世界的なパンデミックの影響で、紙のイベントは大っぴらには行われていない。
いつものようにBolt the Birdを参照して欲しい。
しかし、それが実際に行われるかどうかは再度チェックするように。
もちろん、安全第一で!


Deck Focus - DOOMSDAY

今週は最近目覚ましい活躍(the Super Qualifierの項でも話すけど)のデッキにフォーカスを当てよう。
このフォーマットで最も難解な動きをするコンボデッキの一つで、それはもちろん《最後の審判/Doomsday》だ。

Doomsday by lobster411


Creatures (2)
1 Thassa's Oracle 
1 Street Wraith 
Planeswalkers (3)
3 Teferi, Time Raveler 
Spells (31)
4 Brainstorm 
4 Dark Ritual 
4 Ponder 
4 Preordain 
4 Thoughtseize 
1 Edge of Autumn 
2 Predict 
4 Doomsday 
4 Force of Will 
Artifacts (7)
1 Lion's Eye Diamond 
2 Lotus Petal 
4 Arcum's Astrolabe 
Lands (17)
4 Flooded Strand  
1 Marsh Flats 
4 Polluted Delta  
1 Scrubland 
3 Snow-Covered Island 
1 Snow-Covered Swamp 
1 Tundra 
2 Underground Sea  
Sideboard (15)
2 Swords to Plowshares 
3 Counterbalance  
1 Echoing Truth 
1 Seal of Cleansing 
2 Monastery Mentor 
4 Leyline of the Void 
2 Terminus 
75 Cards Total

Doomsdayは思考を深めることを奨励するデッキだ。
ゲームに勝つにはどんな5枚で束を作れば良いのか知るには、手札に何があり、墓地とライブラリーには何があるかを理解するのが重要になる。
これによってゲームプレイが非常に難解になるが、学べないわけではない。
実際、このデッキについての多くの資料が存在し、その一つがDDFT Wikiだ。
加えて、このデッキに関する偉大なコミュニティがDiscordサーバーに存在する。

このデッキが最近活躍している最大の理由は《タッサの神託者/Thassa's Oracle》の登場だろう。

画像3

このデッキは以前、勝利手段として《苦悶の触手/Tendrils of Agony》や《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》に頼っていたが、《タッサの神託者》が勝利への明確な筋道を提示し、更には《時を解す者、テフェリー/Teferi,Time Raver》といった多芸なカードを得たことで、よりコントロールゲームに対応できるようになった。
このデッキの優位性は以前よりも遥かに高まっており、この数週間で人気が非常に高まった。
ますます多くのプレイヤーがこのデッキを選び、深刻な結果をもたらしている。


このデッキにはいくつかのバリエーションがあり、基本的にはBUGかEsperのどちらかをベースにしているが、どちらにも長所と短所が存在する。
Esperリストの素晴らしい点は、サイドボードに《僧院の導師/Monastery Mentor》を採用可能なところで、こちらのプランを弱めることなく、相手の対策カードを躱す手段となっている。
これは《死の国からの脱出/Underworld Breach》デッキが禁止される前にやっていたのと全く同じだ。

大いなる思索と多大で微細な決定を含んだデッキを探しているのなら、このデッキがまさにそれだ。
そして、このデッキの使い方を学ぶ方法はいくらでもある。


Legacy Super Qualifier 3/26

先週、Magic Online上で初のLegacy Super Qualifierが行われた。
これらのイベントに詳しくない方向けに説明すると、プレイヤーズツアーの参加資格を得られるイベントで、優勝者と準優勝者にその資格が与えられる。
そういったわけで、このイベントがもたらす競技性は計り知れないものがある。
今週このイベントがもう一つあり、四月二日の午前七時(太平洋標準時)/御前十時(アメリカ東部標準時)に開催されるので、要注目だ。

この最初のイベントはなんと200人以上(一説によると260人近く)のレガシープレイヤーを集め、9回戦となった。
世界的なパンデミックにより普段よりもMagic Onlineに接続している人が多いのが事実だとしても、この結果は素晴らしい。
もう一つこの成功を支えたのは、参加費用がQPでの支払いだけでなく、ticketやplay pointによっても支払えたのが一因だろう。
QPをLeagueイベントだけで取得するのは難しく、多くのPreliminaryにも参加する必要があったため、今回の変更によってやや門戸が広くなった。

まずはTop32のメタゲームブレイクダウンを見てみよう。

画像4

Top32内の二大勢力はEldrazi StompyとRUG Delverで、それぞれ四人が使用していた。
続くのがMiracles、《天測儀》デッキ、そしてDepthsコンボで、それぞれ三人が使用。
《レンと六番/Wrenn and Six》禁止後でさえRUG Delverがいかに優れたデッキで居続けるかという点において、今回のイベントの顛末は非常に興味深い。
《王冠泥棒、オーコ》と《夏の帳/Veil of Summer》がいたるところで使われているにも関わらず、このフォーマットは落ち着き、広く開かれているように見える。
これらのカードの行く末は時が教えてくれるだろう。

Top8はこうなった。

名称未設定-2

Top8の面々は非常に荒々しく、Delverに始まり、コンボからMaverickにいたるまでそれぞれ確固としたプレイスタイルを持ち、Esper VialとThought Lashコンボにいたっては説明不要の面白さだ。

とは言え、このイベントの勝者はプレイヤーズツアー参戦権を渇望していた一人であるLearnToLove6(Rich Caliのこと)で、使用デッキはRUG Delverだった。

RUG Delver by learntolove6

Creatures (12)
4 Delver of Secrets
2 Dreadhorde Arcanist
4 Tarmogoyf
2 Hooting Mandrills
Planeswalkers (2)
2 Oko, Thief of Crowns
Spells (27)
4 Brainstorm
1 Chain Lightning
4 Lightning Bolt
4 Ponder
1 Preordain
1 Spell Pierce
2 Spell Snare
4 Daze
2 Force of Negation
4 Force of Will
Lands (19)
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
3 Tropical Island
3 Volcanic Island
4 Wasteland
1 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Blazing Volley
1 Grafdigger's Cage
2 Pyroblast
1 Red Elemental Blast
2 Surgical Extraction
2 Veil of Summer
1 Abrade
1 Aether Gust
1 Ancient Grudge
1 Collector Ouphe
1 Sylvan Library
1 Brazen Borrower
75 Cards Total

Richは強豪で、このリストは本当に上手く製作されている。
彼の業績に最大限の拍手を、そしてプレイヤーズツアーでは幸運を!

準優勝にしてもう一人のプレイヤーズツアー参戦権獲得者は、(Romario Netoとして知られる)RomarioVidalで、デッキはDoomsdayに他ならない!

Doomsday by romariovidal

Creatures (2)
1 Thassa's Oracle
1 Street Wraith
Planeswalkers (3)
3 Teferi, Time Raveler
Spells (31)
4 Brainstorm
4 Dark Ritual
4 Ponder
4 Preordain
4 Thoughtseize
1 Edge of Autumn
2 Predict
4 Doomsday
4 Force of Will
Artifacts (7)
1 Lion's Eye Diamond
2 Lotus Petal
4 Arcum's Astrolabe
Lands (17)
4 Flooded Strand
1 Marsh Flats
4 Polluted Delta
1 Scrubland
3 Snow-Covered Island
1 Snow-Covered Swamp
1 Tundra
2 Underground Sea
Sideboard (15)
2 Swords to Plowshares
3 Counterbalance
1 Echoing Truth
1 Seal of Cleansing
2 Monastery Mentor
4 Leyline of the Void
2 Terminus
75 Cards Total

Romario本人に、このデッキとイベントについて尋ねる機会に恵まれた。
最高にイカしたデッキであるDoomsdayが活躍している姿はめちゃめちゃイカしてる。

まずはプレイヤーズツアー参戦おめでとう!
じゃあ最初に、家でこれを見てるファンたちのために自分自身のことを少し紹介してもらえるかな。いつ頃Magicを始めて、いつ頃レガシーに手を出したんだい?

Magicに触れたのは、Brazilで子供時代を過ごしていた'96年か'97年に雑誌を読んだのがきっかけだ。
それから、友達が遊んでいるのを見たんだ。
彼が地方ショップの場所とルールを教えてくれた。一発でハマったよ。
レガシーに関して言うと、2000年から2009年まで長いことゲームからは離れていて、戻って来た時にはスタンダードとエクステンデッドを始めた。
SCGがOpenイベントを地元(Virginia州Richmond)で開催するにあたり、土曜日がスタンダードで、日曜日がレガシーだと見たんだ。
その時点ではレガシーの知識なんて全くなかった。
公開されているデッキリストを見て、子供の頃に使っていたのと同じカードを使いたくなったから、すぐにMerfolkデッキのパーツを買ったよ。
そこから後は分かるよね。次のデッキ、次のデッキって手を伸ばしていったんだ。

このイベントの相棒としてDoomsdayを選んだね。
何がそうさせたんだい?

《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》がレガシーで使えた頃からDoomsdayを使っていて、気楽にMTGOのLeagueやローカルイベントに出ていたんだけど、カードをまるでパズルゲームのように扱うのがとても面白かったんだ。
《タッサの神託者》が出てから、Ethan FormichellaがDoomsdayで良い結果を残しているのを見て、試すことにした。
BUG版は本当に性に合わなくて、Esper版を二つLeagueで試して3-2や4-1という結果だった。
元のリストから少し変更を加えると、コンスタントに4-1が取れるようになったんだ。
《タッサの神託者》はデッキに安定性を与え、更に《最後の審判》使用後にターンを渡した際の「安全性」を底上げした。
Esper版でもう一つ好きなのは《時を解す者、テフェリー》が使える点で、このカードはデッキが求めること全てを行う。
コンボターン中に対戦相手から邪魔されないようにしてくれて、《最後の審判》で作った束からカードを引く役目も担い、対策カードを手札にバウンスし、時には対戦相手のターンエンドに《最後の審判》を使うことさえ許してくれる。

イベントについて少し聞きたい。一日を通して何か目立ったハイライトや素晴らしいことはあった?

素晴らしい瞬間はたくさんあったよ。
このデッキでは滅多にみられない1ターンキルが何度かあったし、Top8の最初のマッチの第3ゲームを《僧院の導師》で勝利したり。
残り時間が僅かだったけど、落ち着いてプレイする必要があったから、ギリギリ38秒残しで勝利する事ができた。
でもやっぱり《通りの悪霊/Street Wraith》のアタックで勝ったのが最高の瞬間だったかな。

現在Doomsdayは非常に強いように見える。このデッキは今後どうなると思う?最新のリストから変えたいところは?

デッキは強いよ。
ちょっと勝つのが厳しいなと思うのはDeath and TaxesやMaverick、あとはおそらくHumansも。
だから、追加の《剣を鋤に/Swords to Plowshares》を入れてみようと思っている。

フォーマットとしての現在のレガシーについてどう感じている?変わって欲しい部分はある?

《最後の審判》を使ってプレイヤーズツアーの参戦権を得られるフォーマットは明らかに開かれた環境だし、健全だと思うよ。

締める前に感謝を伝えたい人は?

Virginia州Richmondのレガシーコミュニティ全体に感謝を。
特にDavid Richardson、Rory Reen、そしてDrew McFayden、Doomsday Discord(私が参加したdiscordサーバーの中で、おそらく最も友好的で最も有益)、そして最後に私のpodcastの共同ホストであるFausto de Souzaに感謝を。

Romarioありがとう、そして改めてプレイヤーズツアー参戦おめでとう!
君を探している人のためにSNSのリンクを貼っていってよ。最高だったよ!

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三位入賞は我らがBob HuangのBUG Depths!

BUG Depths by Griselpuff

Creatures (9)
4 Elvish Reclaimer 
4 Dark Confidant  
1 Uro, Titan of Nature's Wrath 
Planeswalkers (3)
3 Oko, Thief of Crowns 
Spells (18)
4 Brainstorm 
4 Crop Rotation 
4 Thoughtseize 
4 Abrupt Decay 
2 Life from the Loam 
Artifacts (4)
4 Mox Diamond 
Lands (26)
1 Bayou  
1 Bojuka Bog  
2 Dark Depths  
2 Misty Rainforest  
1 Sejiri Steppe  
1 Snow-Covered Forest  
1 Snow-Covered Swamp  
4 Thespian's Stage  
2 Tropical Island  
1 Underground Sea  
1 Urborg, Tomb of Yawgmoth  
4 Verdant Catacombs  
4 Wasteland  
1 Waterlogged Grove  
Sideboard (15)
1 Karakas  
3 Flusterstorm  
3 Surgical Extraction 
2 Veil of Summer 
2 Scavenging Ooze 
1 Sylvan Library  
3 Plague Engineer  
75 Cards Total

このデッキの見た目がとても好きだ。
今回のイベントでの立ち位置が良かったのを抜きにしても、非常に強力に思える。
多くのDelverデッキ使用者、特にRUG Delverが20/20に対してとても有効な《厚かましい借り手/Brazen Borrower》をメインから削っている件も効いている。


四位は結果を残し続けているTitanic Dryadデッキ。
このデッキは非常に楽しく、今後も見ることになるだろう。

Titanic Dryad by KelMasterP

Creatures (14)
1 Dryad Arbor
1 Courser of Kruphix
4 Dryad of the Ilysian Grove
2 Ramunap Excavator
2 Tireless Tracker
4 Primeval Titan
Spells (11)
4 Green Sun's Zenith
3 Abrupt Decay
4 Once Upon a Time
Artifacts (7)
4 Chalice of the Void
3 Mox Diamond
Lands (28)
4 Ancient Tomb
2 Bayou
3 Cavern of Souls
2 Field of the Dead
2 Forest
1 Karakas
2 Misty Rainforest
2 Snow-Covered Forest
2 Valakut, the Molten Pinnacle
2 Verdant Catacombs
4 Wasteland
1 Windswept Heath
1 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Bojuka Bog
1 Abrupt Decay
1 Collector Ouphe
1 Scavenging Ooze
2 Ensnaring Bridge
1 Plague Engineer
1 Reclamation Sage
1 Tireless Tracker
1 Force of Vigor
4 Leyline of the Void
1 Titania, Protector of Argoth
75 Cards Total


五位はJtl005で、代名詞とも言えるEsper Vial!

Esper Vial by jtl005

Creatures (23)
2 Giver of Runes
4 Baleful Strix
1 Charming Prince
4 Meddling Mage
1 Brazen Borrower
1 Flickerwisp
1 Peacekeeper
1 Plague Engineer
4 Recruiter of the Guard
2 Soulherder
1 Palace Jailer
1 Venser, Shaper Savant
Planeswalkers (2)
2 Teferi, Time Raveler
Spells (12)
4 Brainstorm
3 Swords to Plowshares
1 Tithe
4 Force of Will
Artifacts (4)
4 Aether Vial
Lands (19)
4 Flooded Strand
1 Karakas
2 Marsh Flats
3 Polluted Delta
2 Scrubland
1 Snow-Covered Island
1 Snow-Covered Plains
3 Tundra
1 Underground Sea
1 Wasteland
Sideboard (15)
2 Wasteland
1 Swords to Plowshares
1 Ethersworn Canonist
2 Gilded Drake
1 Leonin Relic-Warder
1 Rest in Peace
1 Act of Authority
3 Force of Negation
1 Plague Engineer
1 Glen Elendra Archmage
1 Spark Double
75 Cards Total

このデッキによるJtlの成功は、多大な試行錯誤の表れであり、活躍し続けるのを見るのは本当に嬉しい。


六位入賞は、《タッサの神託者》/《Tghought Lash》/《パラダイム・シフト/Paradigm Shift》デッキに他ならない!

Oracle Thought Lash Combo by larkblue

Creatures (4)
4 Thassa's Oracle blueblue
Planeswalkers (2)
2 Jace, Wielder of Mysteries
Spells (24)
4 Brainstorm
4 Ponder blue
2 Preordain
2 Spell Pierce
4 Veil of Summer
4 Paradigm Shift
4 Force of Will
Artifacts (5)
4 Lotus Petal
1 Relic of Progenitus
Enchantments (5)
1 Sylvan Library
4 Thought Lash
Lands (20)
2 Ancient Tomb
3 Botanical Sanctum
4 Island
3 Misty Rainforest
2 Shelldock Isle
2 Tropical Island
4 Waterlogged Grove
Sideboard (15)
1 Blue Elemental Blast
3 Carpet of Flowers
2 Flusterstorm
2 Grafdigger's Cage
1 Echoing Truth
1 Sylvan Library
2 Dismember
3 Oko, Thief of Crowns
75 Cards Total

このデッキはワイルドでかっこいい。そしてここでも《タッサの神託者》はまさに狂った強さだ。


七位にはもう一つのRUG Delver!

RUG Delver by twinlesstwin

Creatures (11)
4 Delver of Secrets
2 Dreadhorde Arcanist
3 Tarmogoyf
2 Hooting Mandrills
Planeswalkers (3)
3 Oko, Thief of Crowns
Spells (27)
4 Brainstorm
1 Chain Lightning
4 Lightning Bolt
4 Ponder
1 Preordain
1 Spell Pierce
2 Spell Snare
4 Daze
2 Force of Negation
4 Force of Will
Lands (19)
2 Flooded Strand
2 Misty Rainforest
2 Polluted Delta
2 Scalding Tarn
3 Tropical Island
3 Volcanic Island
4 Wasteland
1 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Blazing Volley
1 Flusterstorm
3 Pyroblast
3 Surgical Extraction
1 Veil of Summer
1 Abrade
1 Ancient Grudge
1 Null Rod
1 Sylvan Library
1 Brazen Borrower
1 Rough // Tumble
75 Cards Total

非常に上手くまとまっているため、ここで言及することは何もない。


八位に滑り込んだのは、GW Mavercik!

Maverick by Andreas_Mueller

Creatures (25)
1 Dryad Arbor  
1 Birds of Paradise 
3 Mother of Runes
3 Noble Hierarch  
1 Collector Ouphe  
1 Gaddock Teeg  
1 Scavenging Ooze  
1 Scryb Ranger  
2 Stoneforge Mystic  
4 Thalia, Guardian of Thraben  
1 Knight of Autumn 
4 Knight of the Reliquary  
1 Sanctum Prelate  
1 Questing Beast  
Spells (11)
3 Green Sun's Zenith  
4 Swords to Plowshares 
4 Once Upon a Time 
Artifacts (2)
1 Umezawa's Jitte  
1 Batterskull  
Enchantments (1)
1 Sylvan Library  
Lands (21)
1 Gaea's Cradle  
1 Horizon Canopy  
1 Karakas  
2 Misty Rainforest  
3 Savannah  
2 Snow-Covered Forest  
1 Snow-Covered Plains  
2 Verdant Catacombs
4 Wasteland  
4 Windswept Heath  
Sideboard (15)
2 Chalice of the Void  
1 Deafening Silence  
1 Hexdrinker  
1 Path to Exile  
1 Sanctum Prelate  
1 Sword of Light and Shadow
1 Elspeth, Knight-Errant  
1 Gideon, Ally of Zendikar  
4 Leyline of the Void  
1 Shifting Ceratops 
1 Nissa, Vital Force  
75 Cards Total

《オーコ》のための青を足さずに、純粋な緑白構築が上手く行っているのは非常に面白い。
このデッキはとても楽しく、非常に強い。
サイドボードの《変容するケラトプス/Shifting Ceratops》も私好みだ。

では、Top32全体で使われた2019年と2020年のカードを見てみよう。

名称未設定-4

名称未設定-5

相変わらず、《オーコ》と《帳》の両カードの使用率が非常に高い。
加えて、今回はこれまでよりも《天測儀》の使用率の高さが興味深い。
2020年のカードに目を移すと、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro,Titan of Nature's Wrath》が多く使われているのは当然だろう。実に狂った強さだ。
私は今でも、何が起こりフォーマットがどうなっていくのか、座して待つべきだと考えている。
フォーマットは非常に広く開かれているように見える。
従って、本当に不穏な気配を察するために待ち続けるべきだ。


Legacy Challenge 3/29

週末にもう一つLegacy Challengeが行われた。どうなったか見てみよう!

画像8

このイベントのTop8もとても興味深い。
最も支配的なデッキが《虚空の杯》か《秘密を掘り下げる者》を入れており、そこにはTitan Dryadデッキが二つ含まれている。
そして珍しいことにANTの姿もある。

全てをねじ伏せて優勝したのは、4C Delverだ。

RUG Delver by Samu_27

Creatures (12)
4 Delver of Secrets
2 Dreadhorde Arcanist
4 Tarmogoyf
2 Gurmag Angler
Planeswalkers (3)
3 Oko, Thief of Crowns
Spells (26)
4 Brainstorm
4 Lightning Bolt
4 Ponder
1 Preordain
1 Spell Pierce
3 Abrupt Decay
4 Daze
1 Drown in the Loch
4 Force of Will
Lands (19)
1 Badlands
4 Polluted Delta
4 Scalding Tarn
3 Tropical Island
2 Underground Sea
2 Volcanic Island
3 Wasteland
Sideboard (15)
1 Cling to Dust
3 Pyroblast
2 Surgical Extraction
3 Thoughtseize
2 Veil of Summer
1 Collector Ouphe
1 Brazen Borrower
2 Plague Engineer
75 Cards Total

このリストは好奇心をそそり、《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》だけでなく《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に、追加で《戦慄衆の秘儀術師》まで。
このデッキはとても欲張りマナベースで、Top8に複数の《不毛の大地/Wasteland》デッキがいて、それらをかいくぐって勝つためのプレイレベルにあったとしても、にわかには信じがたい。


二位は最近本当に調子の良いTitanic Dryadだ。

Titanic Dryad by KelMasterP

Creatures (13)
1 Dryad Arbor
1 Courser of Kruphix
4 Dryad of the Ilysian Grove
1 Ramunap Excavator
2 Tireless Tracker
4 Primeval Titan
Spells (12)
4 Green Sun's Zenith
4 Abrupt Decay
4 Once Upon a Time
Artifacts (6)
4 Chalice of the Void
2 Mox Diamond
Lands (29)
4 Ancient Tomb
2 Bayou
1 Bojuka Bog
1 Castle Garenbrig
3 Cavern of Souls
1 Field of the Dead
2 Forest
2 Misty Rainforest
2 Snow-Covered Forest
2 Valakut, the Molten Pinnacle
2 Verdant Catacombs
1 Vesuva
4 Wasteland
1 Windswept Heath
1 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Karakas
1 Collector Ouphe
1 Scavenging Ooze
2 Ensnaring Bridge
1 Ramunap Excavator
1 Reclamation Sage
1 Tireless Tracker
4 Leyline of the Void
2 Vraska, Golgari Queen
1 Titania, Protector of Argoth
75 Cards Total

これらのデッキの進化はとても面白い。
こういった新しいアーキタイプがフォーマットに登場するのはワクワクする。
サイドボードの《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska,Golgari Queen》が特に私好みだ。


三位は精力的にMagic Onlineで活動しているYamakillerが使うEldrazi Stompy。

Eldrazi Stompy by yamakiller

Creatures (26)
4 Endless One
2 Walking Ballista
4 Eldrazi Mimic
4 Elvish Spirit Guide
4 Matter Reshaper
4 Thought-Knot Seer
4 Reality Smasher
Spells (6)
3 Once Upon a Time
3 Dismember
Artifacts (4)
4 Chalice of the Void
Lands (24)
4 Ancient Tomb
4 Cavern of Souls
2 City of Traitors
4 Eldrazi Temple
3 Eye of Ugin
3 Mishra's Factory
4 Wasteland
Sideboard (15)
2 Ratchet Bomb
2 Sorcerous Spyglass
4 Thorn of Amethyst
2 Warping Wail
1 Faerie Macabre
4 Leyline of the Void
75 Cards Total

このリストは非常にまとまっていて、《むかしむかし/Once Upon a Time》の使用方法も含めて、最近のEldraziが期待される形になっている。


四位には、Urozaに似せたかなりモダンデッキに近いデッキ(禁止カードを除いて)が入賞した。

Uroza by NovaT28

Creatures (15)
4 Baleful Strix  
2 Brazen Borrower  
4 Emry, Lurker of the Loch 
2 Uro, Titan of Nature's Wrath  
3 Urza, Lord High Artificer 
Planeswalkers (7)
3 Oko, Thief of Crowns  
4 Karn, the Great Creator 
Spells (4)
4 Force of Will  
Artifacts (14)
4 Chalice of the Void  
3 Lotus Petal 
4 Mishra's Bauble  
2 Mox Opal  
1 Simic Signet 
Lands (20)
4 Ancient Tomb  
1 Bayou  
4 Polluted Delta  
4 Seat of the Synod  
2 Snow-Covered Island  
1 Snow-Covered Swamp  
2 Tropical Island  
2 Underground Sea  
Sideboard (15)
1 Engineered Explosives  
3 Tormod's Crypt    
1 Walking Ballista
2 Abrupt Decay  
1 Liquimetal Coating
1 Sorcerous Spyglass 
1 Ensnaring Bridge  
1 Mystical Dispute 
2 Plague Engineer  
1 Mycosynth Lattice  
1 Wurmcoil Engine  
75 Cards Total

この類のデッキは、特定のカードのパワーレベルに大きく影響される。
例えば、《湖に潜む者、エムリー/Emry,Lurker of the Loch》、《ウーロ》、《最高工匠卿、ウルザ/Urza,Lord High Artificer》、そして言うまでもなく《大いなる創造者、カーン/Karn,the Great Creator》+《オーコ》。
これらは多くの事を起こし、そしてその全てが強力だ。


五位にはDelverのバリエーションであるU/R Delver。

URx Delver by TonyScapone

Creatures (11)
4 Delver of Secrets
1 Dreadhorde Arcanist
2 Snapcaster Mage
2 Young Pyromancer
1 Brazen Borrower
1 True-Name Nemesis
Spells (29)
4 Brainstorm
4 Lightning Bolt
4 Ponder
2 Spell Pierce
2 Stifle
4 Accumulated Knowledge
3 Daze
1 Force of Negation
4 Force of Will
1 Magmatic Sinkhole
Lands (20)
1 Fiery Islet
1 Flooded Strand
1 Island
1 Misty Rainforest
1 Mystic Sanctuary
2 Polluted Delta
4 Scalding Tarn
1 Snow-Covered Island
4 Volcanic Island
4 Wasteland
Sideboard (15)
1 Engineered Explosives
1 Dispel
2 Grafdigger's Cage
1 Hydroblast
3 Pyroblast
1 Surgical Extraction
1 Abrade
1 Counterbalance
1 Null Rod
2 Aria of Flame
1 Ensnaring Bridge
75 Cards Total

非常に興味深いのは、このリストのメインに《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》が入っていることだ。
確かに非常に面白い。


六位には《願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman》と《夏の帳》を使用したANT。

Ad Nauseam Tendrils by wonderPreaux

Spells (35)
4 Brainstorm
4 Dark Ritual
1 Duress
1 Flusterstorm
4 Ponder
3 Preordain
4 Thoughtseize
2 Veil of Summer
4 Cabal Ritual
4 Infernal Tutor
1 Empty the Warrens
1 Past in Flames
1 Tendrils of Agony
1 Ad Nauseam
Artifacts (10)
4 Lion's Eye Diamond
4 Lotus Petal
2 Wishclaw Talisman
Lands (15)
1 Bayou
4 Misty Rainforest
4 Polluted Delta
1 Snow-Covered Island
1 Snow-Covered Swamp
1 Tropical Island
2 Underground Sea
1 Volcanic Island
Sideboard (15)
1 Snow-Covered Forest
2 Chain of Vapor
2 Flusterstorm
2 Veil of Summer
3 Abrupt Decay
1 Sylvan Library
1 Krosan Grip
1 Narset, Parter of Veils
1 Rushing River
1 Massacre
75 Cards Total

リストは非常に興味を引き、上位入賞の活躍は素晴らしい。
長期戦となるマッチアップにおいて対戦相手をシャットダウン可能な《覆いを割く者、ナーセット》がサイドボードにいるのが特に面白い。

七位には三つ目のDelverであるGrixis Delver。

URx Delver by Mannes

Creatures (13)
4 Delver of Secrets
3 Dreadhorde Arcanist
2 Young Pyromancer
2 Gurmag Angler
2 Bedlam Reveler
Spells (28)
4 Brainstorm
2 Fatal Push
4 Lightning Bolt
4 Ponder blue
2 Preordain
3 Thoughtseize
4 Daze
1 Force of Negation
4 Force of Will
Lands (19)
1 Fiery Islet
4 Polluted Delta
4 Scalding Tarn
3 Underground Sea
3 Volcanic Island
4 Wasteland
Sideboard (15)
1 Blazing Volley
3 Pyroblast
2 Surgical Extraction
2 Abrade
1 Null Rod
1 Force of Negation
1 Painful Truths
2 Plague Engineer
2 Submerge
75 Cards Total

時間をかけて成熟したこれらのDelverリストに何もいう事は無い。


Top8には二つ目のTitanic Dryadが。

Titanic Dryad by 3erpz

Creatures (14)
1 Dryad Arbor
1 Courser of Kruphix
4 Dryad of the Ilysian Grove
2 Ramunap Excavator
2 Tireless Tracker
4 Primeval Titan
Spells (11)
4 Green Sun's Zenith
3 Abrupt Decay
4 Once Upon a Time
Artifacts (7)
4 Chalice of the Void
3 Mox Diamond
Lands (28)
4 Ancient Tomb
2 Bayou
3 Cavern of Souls
2 Field of the Dead
2 Forest
1 Karakas
2 Misty Rainforest
2 Snow-Covered Forest
2 Valakut, the Molten Pinnacle
2 Verdant Catacombs
4 Wasteland
1 Windswept Heath
1 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Bojuka Bog
1 Abrupt Decay
1 Collector Ouphe
1 Scavenging Ooze
2 Ensnaring Bridge
1 Plague Engineer
1 Reclamation Sage
1 Tireless Tracker
1 Force of Vigor
4 Leyline of the Void
1 Titania, Protector of Argoth
75 Cards Total

このデッキは非常に強固で、とても面白いのですぐにでもこのデッキについて詳細に解説するつもりだ。
《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilyysian Grove》は伸び代があり、こういった類のデッキでは非常に役に立つ。

では、このイベントのTop32全体で使われた2019年と2020年のカードを見てみよう。

名称未設定-7

名称未設定-8

繰り返しになるが、今週のビッグ3は《オーコ》、《帳》、《むかしむかし》だ。
Super Qualifierのものに比べると、《アーカムの天測儀》は僅かに少ない。
三つのTitanic Dryadだけでなく、Loamデッキでも《イリーシア木立のドライアド》が使われていた。
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を一枚挿しする費用対効果が高いため、理に適っている。


Around the Web

・Everyday Eternalで新しいエピソードが配信された。
レガシーの歴史に関するもので、私の心を熱くさせる。

・Hareruya ProでありMPLメンバーでもあるJavier DomnguezがCephalid Breakfastの解説記事を書いているよ!

・自身のTwitchチャンネルで定期的に《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》コンボについて配信しているKyle Moran、ありがとう!


The Spice Corner

今週の一番乗りはこのTwo Card Monteから!

Two Card Monte by youmeandiowa

Creatures (2)
2 Vampire Hexmage 
Planeswalkers (2)
2 Karn, the Great Creator 
Spells (19)
4 Dark Ritual 
4 Duress 
4 Thoughtseize 
4 Infernal Tutor  
2 Ill-Gotten Gains 
1 Tendrils of Agony 
Artifacts (12)
4 Lion's Eye Diamond 
4 Lotus Petal  
1 Wishclaw Talisman 
3 Helm of Obedience  
Enchantments (4)
4 Leyline of the Void 
Lands (21)
2 Ancient Tomb  
3 Dark Depths  
1 Lake of the Dead  
9 Swamp  
3 Thespian's Stage  
3 Urborg, Tomb of Yawgmoth  
Sideboard (15)
1 Tormod's Crypt  
1 Grindstone  
1 Pithing Needle 
2 Defense Grid 
2 Hymn to Tourach  
1 Painter's Servant 
1 Vampire Hexmage  
2 Plague Engineer  
1 Toxic Deluge  
1 Helm of Obedience 
1 Snuff Out 
1 Mycosynth Lattice 
75 Cards Total


ビッグマナ戦略において、《イリーシア木立のドライアド》が使える事がますます証明されている。

Dryad Post by Angers

Creatures (8)
3 Dryad of the Ilysian Grove
2 Golos, Tireless Pilgrim
2 Ulamog, the Ceaseless Hunger
1 Emrakul, the Aeons Torn
Planeswalkers (5)
3 Karn, the Great Creator
2 Ugin, the Spirit Dragon
Spells (15)
4 Ancient Stirrings
4 Crop Rotation
4 Once Upon a Time
3 Hour of Promise
Artifacts (6)
4 Pithing Needle
2 Boompile
Lands (26)
2 Ancient Tomb
1 Bojuka Bog
4 Cloudpost
1 Eye of Ugin
6 Forest
4 Glimmerpost
1 Karakas
1 Maze of Ith
1 Valakut, the Molten Pinnacle
4 Vesuva
1 Waterlogged Grove
Sideboard (15)
1 Tormod's Crypt
1 Walking Ballista
1 Collector Ouphe
1 Liquimetal Coating
1 Crucible of Worlds
3 Faerie Macabre
3 Krosan Grip
1 Boompile
2 Mindbreak Trap
1 Mycosynth Lattice
75 Cards Total


モダンからヒントを得たデッキ、Uroza!

Uroza by NovaT28

Creatures (16)
1 Stonecoil Serpent 
4 Baleful Strix 
2 Brazen Borrower  
4 Emry, Lurker of the Loch 
1 Uro, Titan of Nature's Wrath  
4 Urza, Lord High Artificer 
Planeswalkers (7)
3 Oko, Thief of Crowns  
4 Karn, the Great Creator  
Spells (4)
4 Force of Will  
Artifacts (13)
4 Chalice of the Void  
3 Lotus Petal 
4 Mishra's Bauble  
2 Mox Opal  
Lands (20)
4 Ancient Tomb  
1 Bayou  
4 Polluted Delta  
4 Seat of the Synod  
2 Snow-Covered Island  
1 Snow-Covered Swamp  
2 Tropical Island  
2 Underground Sea  
Sideboard (15)
1 Engineered Explosives  
3 Tormod's Crypt  
1 Walking Ballista  
2 Abrupt Decay  
1 Liquimetal Coating  
1 Sorcerous Spyglass  
1 Ensnaring Bridge  
2 Plague Engineer  
1 Uro, Titan of Nature's Wrath 
1 Mycosynth Lattice 
1 Wurmcoil Engine  
75 Cards Total


《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》+《復讐蔦/Vengevine》!
かつてEric Rillが組み上げたCloud Vineだね!

Bant Cloud Vine by floatius

Creatures (24)
2 Dryad Arbor 
4 Birds of Paradise 
4 Noble Hierarch 
1 Sylvan Safekeeper 
4 Cloud of Faeries 
1 Elvish Spirit Guide 
3 Knight of the Reliquary  
3 Vengevine  
1 Titania, Protector of Argoth  
1 Craterhoof Behemoth 
Planeswalkers (2)
2 Oko, Thief of Crowns  
Spells (12)
4 Green Sun's Zenith  
1 Life from the Loam  
4 Intuition 
3 Lingering Souls  
Lands (22)
1 Bayou  
1 Dark Depths  
4 Gaea's Cradle  
1 Karakas  
4 Misty Rainforest  
1 Savannah  
2 Snow-Covered Forest  
1 Snow-Covered Island  
1 Thespian's Stage  
1 Tropical Island  
4 Verdant Catacombs  
1 Wasteland  
Sideboard (15)
4 Cabal Therapy  
2 Fatal Push  
1 Abrupt Decay  
1 Scavenging Ooze  
4 Faerie Macabre
1 Knight of Autumn 
2 Force of Vigor  
75 Cards Total


What I'm Playing This Week

「自宅待機」を命じられて、十分にプレイする機会を得られていないけれど、Titan Dryadはやはりかなり面白そうだ。

Dryad Field by Volrathxp

Creatures (12)
1 Dryad Arbor
4 Dryad of the Ilysian Grove
2 Ramunap Excavator
1 Tireless Tracker
1 Oracle of Mul Daya
1 Titania, Protector of Argoth
2 Primeval Titan
Spells (12)
4 Green Sun's Zenith
4 Abrupt Decay
2 Life from the Loam
2 Once Upon a Time
Artifacts (8)
4 Chalice of the Void
4 Mox Diamond
Enchantments (2)
2 Sylvan Library
Lands (26)
2 Ancient Tomb
2 Bayou
1 Blast Zone
1 Cavern of Souls
1 Field of the Dead
1 Forest
1 Karakas
1 Maze of Ith
2 Misty Rainforest
1 Nurturing Peatland
2 Snow-Covered Forest
2 Valakut, the Molten Pinnacle
2 Verdant Catacombs
4 Wasteland
2 Windswept Heath
1 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Bojuka Bog
1 The Tabernacle at Pendrell Vale
1 Collector Ouphe
1 Scavenging Ooze
2 Plague Engineer
3 Force of Vigor
3 Leyline of the Void
3 Mindbreak Trap
75 Cards Total


Wrapping Up

今週はここまで!
読んでくれてありがとう!
来週もこのレガシーフォーマットを旅しようじゃないか。

いつもどおり、私に御用の方はSNSでご連絡を!
加えて、MTGGoldfishのDiscordサーバー、MTGLegacy DiscordサーバーやSubredditにも常駐しているよ。

それでは、また来週!


記事
https://www.mtggoldfish.com/articles/this-week-in-legacy-the-dead-format

――――

過去の記事にてご支援いただいた皆様、お礼が遅くなって申し訳ありません。ありがとうございます。
自分のページに通知が来なくて、全く気付きませんでした…
そして、しょーもない事しか書いていなくて重ねて申し訳ありません。

相変わらずコロナで鬱屈した時期ではありますが、ここまで我慢した分を無駄にしないためにも、もうひと踏ん張りという感じです。
*1

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