あしたは正月

いい年にしような、って毎年、とりわけ親しい人たちとだけ約束する。
おかげさまで今年もいい年でした。ていうかすごい年だった。もう二度は繰り返さなくていいくらい。わはは。

いろーんなことがあった。毎日けっこうがんばった。
決める。選ぶ。あきらめる。許す。飛びこむ。変える。いざなう。捨てる。毎日そんなことばっかり。そんなことにはいつも、考えるとか迷うとかもっと大変なことが付きまとうし。毎日たくさん心をつかった。がんばるって、大変って、体とか頭とかだけじゃなくて、心をつかうことなんだなって思った。

だから、いろんな人やものや言葉に、たーくさんはげましてもらった。今年もありがとう。ありがとうありがとう。
走り書きの自分の言葉にはげまされる、っていう知らなかった経験もした。

丁寧に暮らすって、いいごはんを食べるとか、いい雑貨を使うとか、そういうことじゃない。たくさん歩いて、誰かの暮らしに目を向けつづけて、自分がどう感じるか知りつづけて、記憶して、自分を分厚くアップデートすること。誰かや世の中を見る視線を温めつづけること。だとしたら、人はどんどんよくなれる。生きていく意味がある。

こんなことが日記に書いてあって、あとから自分で驚いた。これは素敵な作品を見た日の感想だったのだけど、あらあなたいいこと書けるようになったじゃないって思った。だって本当にそう。これ書いた次の日に人生ではじめて救急車乗ったの、遺書っぽいからマジやめてほしい。

来年のほうがもっとがんばらなきゃいけないのは怖い。でも自分で選んだのだからしょうがない。しょうがないし、きっと来年の自分が何とかするでしょう。

毎日けっこうがんばったから、毎日たくさん心をつかったから、
これまででいちばん誇れる１年を過ごすことが出来ました。

15時から宴会です。すべてのみなさん、よいお年を！