まだ予告編な今のうち

自分のプロフィールの中で、生年月日が、一番好きです。
3月末生まれ。早生まれ中の早生まれ。自分のプロフィールの中で唯一、圧倒的にかわいい。

そういう私はもうすぐ30歳になる。早生まれでよかったなと思うのは別に人より遅く歳を迎えるからじゃない。早く歳を迎えた人から色んな話を聞けるから。どうしたって意識する30歳を、おかげさまで、かなり満を辞した気持ちで迎えられそう。
30歳になるその日とか、直前とか直後とか、そういう日に書くと肩肘を張るので、ギリ何でもないうちに思ったことを書いてみたいと思います。


30歳だから何がしたい。30歳までにどうなっていたい。本当に今まで一切考えたことなかった。年齢とかどうでもいい。やりたい時にやりたいことしたらいい。そうやってGINZAの編集長みたいなことを思ってた。GINZAの編集長そんなこと言ってないと思うけど。
それでも今年、周りの友達がどんどん30歳になっていき、「30歳になっても何にも変わらないよ派」と「でもいうてもやっぱり変わるよ派」が出現し、それぞれの日常を時々一緒に暮らさせてもらい、さあ、私はどうなることかしら・・・って考える機会はたくさんあった。

結論、そういう私に降ってきたのは「年齢を意識するまでもなく変えなきゃいけないこと」たちだった。降ってきたというよりどうしても変えたくなっちゃったってほうが正しいけど、とにかくこの1年、色んなことを変えたし決めた。だから結果的に「30歳を迎えるまでに色んなことを整えた」仕様になった。
ただそういう時、「まあ30歳になるしね」は最後の踏ん切りとしてめちゃめちゃ助けてくれたし、迷った時の言い訳としてめちゃめちゃありがたかった。

「30歳を迎えるまでに色んなことを整えた」結果、思ったたくさんのこと。

30歳になるまえに。

自分のやりたいことちゃんと目の前にできてよかった。
ちゃんと理解してほめてくれる人たちに出会えてよかった。
自分の実力を、自分で、ちょっとずつ把握しはじめられてよかった。
本当に信頼させてもらえる友達が一緒にいてくれてよかった。
だから自分のこと、ちょっとずつ認めはじめられてよかった。
本当に好きなものがちゃんと分かっていてよかった。
もう諦めてもいいやって思えることも見つかってよかった。
病気ほとんど治せてよかった。
途方もないくらいの靄がちゃんと晴れはじめてくれてよかった。
自分という人間を、分かりはじめられてよかった。


30歳になったらもっと。

適当に生きる。
正直に生きる。
無理しない。
出来ないことは出来ないって言う。
知らないことは知らないって言う。
自分ってもう自分だから仕方ないねって思うようにする。
でも、ひとつずつだけ毎日がんばる。
責めないぶん、ひとつずつだけちゃんとやる。
やっぱりもう一段しっかりした人間になる。
健康でいる。



5年前、25歳になった時のことを、今でもよく覚えている。
まだ岐阜のおばあちゃんが元気だった頃で、その日、母と弟と3人で岐阜へ向かっていた。弟の運転で高速道路を走りながら、はっきりと「開放されたぞ〜」と思ったのだった。いったい何がそんなに私をがんじがらめにしていたのか、「解放された」と思うまで、がんじがらめにされていたこと自体に気付かなかった。あの時、ちょっとだけ開けた車の窓から浴びた新東名の風が忘れられない。エモいですね。

あんな開放感のもっとすごいバージョンが来るのかなって思ったら、30歳になる日が楽しみで仕方ない。



30歳になっても何にも変わらない。絶対そうだと思う。てか何にも変わりたくない。せっかくちゃんと生きてきたんだから。
ただ「30歳になる」という事実だけが来る。30歳になるという事実が来た時に、ただ「うれしい」って思いたい。それだけなんだよねきっと。

どうか、うれしい30歳でありますように。

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