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「人と違うことがしたい」から始まった韓国留学と自分の成長

江浦あずさ さん
2015年 文学部アジア文化専修 卒業
在学中に交換派遣留学で韓国・漢陽大学に1年間留学。留学中に「ETUDE HOUSE」でインターンシップ。卒業後は大韓航空のグランドスタッフとして3年間勤務。株式会社リクルートを経て、外資系コンサルティング会社に転職。本業と並行し、フリーランスで韓国語講師としても活動。Miss Eco International Japan国際大会にも挑戦中。

韓国留学中に「ETUDE HOUSE」でインターンシップに挑戦

高校時代は英語が得意で大学では英語圏に留学することも考えていましたが、これからの時代は英語に加えもう一言語できることが活きるのではないかと考えました。もともと韓国のアイドルが好きで、韓国語も独学で勉強していたので、ソウルにある漢陽大学に1年間交換派遣留学をしました。最初の数か月は日々の生活と授業に慣れるだけで精いっぱいでしたが、徐々に留学生活にも慣れ、留学後半は韓国語の授業に加え、経済史などの専門科目を履修しました。
それに加えて、韓国コスメ好きなら誰もが知っているであろうETUDE HOUSEでのインターンシップにも挑戦しました。外国人だからといって特別扱いはされず、面接もすべて韓国語でしたが、なんとかインターンとして採用されました。学生マーケターとして発売前の新商品に関しての意見出し、大規模セール前の個人ブログでの告知、商品レビューのブログ記事作成などの業務を任されました。特に刺激的だったのは韓国人インターン生の積極性と表現力です。非常に論理的に意見を伝えていて、そのレベルの高さにはじめは圧倒されましたが、その環境で私の韓国語での表現力や論理的な思考力も確実に上がりました。

江浦さん写真①

↑ETUDE HOUSEで出会った仲間と

韓国留学の「成功体験」が、通訳の仕事に繋がった

今振り返ると、韓国への留学では「成功体験を作れた」ことが最も大きな収穫で、この体験がこの後の人生の挑戦やチャンスにつながりました。帰国後は、「韓国語でもっと仕事経験を積みたい!」と通訳のアルバイトに応募しました。はじめて挑戦したのは、日本のお菓子メーカーでの仕事で、韓国のお菓子メーカーの社員が工場視察に来る際の通訳でした。学生の皆さんは、「1年間留学したくらいで通訳なんてできるのか?」と思われるかもしれませんが、私も同じ気持ちで不安でした。でも、私は自分の背中を自分で押してしまう性格で…(笑)。何かチャンスを見つけたら、今の自分では難しそうなことでも挑戦せずにはいられないんですよね。通訳初仕事の日は、不安すぎてトイレで泣いて気持ちを整理してから、仕事に臨んだのを覚えています(笑)。通訳業務は韓国語も日本語も専門用語が飛び交うので最初はかなり大変でしたが、徐々に慣れてきてスムーズに通訳できるようになり、その後再度仕事を依頼されるようになりました。これもまた、新しい「成功体験」に繋がりました。

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↑通訳業務をしていた会社様からいただいたものとアルバイトで商品開発をしていた頃の手帳

卒業後は、憧れの大韓航空グランドスタッフに

幼いころからのエアライン業界への憧れがあり、加えて大学で身に着けた韓国語を使える仕事に就きたいという思いがあったため、航空業界を中心に就職活動をし、晴れて大韓航空のグランドスタッフになることができました。グランドスタッフとしての仕事は、関西国際空港で航空機離発着に関する旅客ハンドリング業務に加え、VIPラウンジでのお客様対応や、スタッフ向けのマニュアル作成など多岐にわたりました。空港では、日々いろんなことが起きます。飛行機に乗り遅れそうなお客様の対応や、何らかの事情で入国できない搭乗者の出国までのサポートまで、様々な状況下でも冷静に対処法を考え行動する力が身についたと思います。日々新しいことを学びながら、やりがい感じとても充実していました。ただ、一つ心残りがあったんです…。実は就職活動中からずっとキャビンアテンダント(CA)として仕事がしたいと思っていたのです。CAを目指して転職活動もしていましたが、なかなか内定獲得には至らず、入社3年目を機にふと違う業種に目を向けることもいいかなと思うようになりました。

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↑大韓航空時代のオフィスで

未経験の営業職に挑戦

転職先に選んだのは営業職。グランドスタッフ時代、韓国語・日本語対応のマニュアルを作成したことをきっかけに、業務の課題を解決し成果を出す仕事に関心を持つようになりました。転職先の株式会社リクルートは、「押し売り」営業ではなく、取引先の問題や課題を改善するための「課題解決型営業」を掲げていたことも魅力でした。未経験での転職で最初はなかなか業績が上がらず、「自分は営業職には向いていなかった」と落ち込むこともありましたが、試行錯誤をしながら前向きに仕事に取り組むうちに徐々に結果が出始め、大手取引先への営業も任されることになりました。

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↑ リクルートの同僚・上司と

転職は、自分を成長させる手段

現在転職して約3年経ち、自身のさらなる成長のため、今年中にまた他企業に2度目の転職をする予定です。現職への不満から転職を考える人が多いと思われがちですが、私の場合そのような考えはなく、現職できっちりと成果を出した上で、さらに自分の成長に繋がる環境に身を置くための旅路だと捉えています。次の職場は目標としていた外資系コンサルティング企業で、現職での実務経験に加え、英語・韓国語の語学力があったことも内定の決め手となったと聞いています。「課題解決」の経験とスキルを新しい環境でさらに磨き、自分を成長させたいと思っています。

仕事の傍らフリーランスで韓国語講師、ミスコン出場と大忙し

本業の傍ら、フリーランスで韓国語を教えたり、インスタグラム「ペラペラハングル(@korean_leaning_00)」で講師を務めています。自身の韓国語学習経験をふまえて編み出した韓国語学習法を書籍化することも目指しています。また、SDGsのゴールの一つでもある「ジェンダー平等」「教育の平等」「環境保全」の実現に興味があり、実現に向けてさまざまな形で発信したいと考えています。そのきっかけになればと現在Miss Eco International Japan(https://ja.missecojapan.com/)という国際大会に挑戦し日本大会のファイナリストとして準備をしています。今後も枠にとらわれずさまざまなことに挑戦していきたいですね。

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↑仕事の傍ら、Miss Eco International Japan(https://ja.missecojapan.com/)という国際大会に挑戦中!

関大生へのメッセージ 「たくさん「自由研究」を」

コロナ禍で行動制限がかかっている状況ですが、それは社会人である私たちも同じです。学生も社会人も、そして世界中の人々がいま同じ困難に直面し、それぞれの状況下で奮闘しています。皆さんの思い描いていた大学生活とは大きく異なるかもしれませんが、それを嘆くよりも、この状況で自分を最大限に成長させる方法を考えることが大事かと思います。よく「大学生活は人生の夏休み」だと言いますよね。もちろん共感する部分もありますが、「休む」「楽しむ」だけではなく、たくさん「自由研究」をして、今の自分のレベル以上の環境に身を置いてみる等、今できることにチャレンジしてほしいなと思います。