KYOTOGRAPHIE-京都国際写真祭-に行ってきた感想 4/18 マップ追加

 現代アートの展示会には何度か行ったことがあったが、今回初めて写真を中心とした展示会に行ってきた。期間中、会場は京都中のあちこちに点在し、気合を入れて見ようと思ったら10数キロは歩かなくてはならない。その代わり歴史的建造物や、粋でモダンな建築空間の中で写真を見ることができる。

追記:4/18
ホームページの地図がうまく動かなかったので自分用にGoogle Mapで地図を作成した
https://drive.google.com/open?id=1C4ThtskzPG2512nqEoB1LybdDMw5GlZK&usp=sharing

イズマイル・バリー

展示場所:二条城
 中は暗い。それもそのはずでイズマイル・バリーの生み出す作品は光を使った作品が主であり、暗闇が光の形を際立てる。プロジェクターを使った映像作品や、外から差し込む光を使った作品など。

*中で係りの方に案内のために声をかけられたが、暗すぎて姿が見えなかった。また二条城の観光客と間違われることもあり、入るときは一言「京都グラフィーを見に来た」と言っておくといい。

ベンジャミン・ミルビエ

展示場所:誉田屋源兵衛 黒蔵
 踊りたくなる作品。腕や足のブレた写真が連続して並び、それがダンスだと理解するまでに少し時間がかかった。映像を通じたダンスは日常的でも、写真という静止画から表現されるダンスは特別だ。ダンサーの地面をける音とともに、広がる無数の写真。

*階段は急だが、手すりがあるので、登りやすい。
*同じく「誉田屋源兵衛 竹院の間」(手前)にて展示が行われており、黒蔵は同じ建物の奥にある。

Magnum Live Lab/19 in Kyoto

展示場所:堀川御池ギャラリー
 写真家の集団「マグナム・フォト」が開催地で撮った写真を、会場にて編集・プリントし、作り上げられていく。竹林、空、人、レイアウトされた複数の写真の並びから何かストーリーのようなものを想像したくなった。

パオロ・ペレグリン

展示場所:堀川御池ギャラリー
 南極大陸とのタイトルで流れていく写真のスライドショー。四角やぎざぎざの線のような氷の割れ目が形を変えて流れていく。一面は白ではなく、凹凸になっていて、その上に積もった雪が立体的に影を落としている。丁寧に撮影された氷と雪の空気感。

オサム・ジェームス・中川

展示場所:ギャラリー素形
本展示は【Eclipse:蝕】と【廻:Kai】の2つのテーマに分かれていた。
【Eclipse:蝕】
 どの写真にもスクリーンが立っている。ドライブインシアター、車の中から映画を鑑賞するという1960年代に流行したアメリカの文化である。荒れた土地の上、茫々と生えた草の向こうに見えるスクリーン。モノクロで無機質にも見えるそれらの写真に映し出されたアメリカ。
【廻:Kai】
 個人的に好きになった。写真には人が映されている。「蝕」とは違って、どの写真からも生命があふれているように思われた。

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